れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

天板の剥げたテーブルのニス再塗装~鏡面研磨

1.テーブルの劣化

リビングのサイドテーブルは確か結婚した頃に買った20数年経ったものですが、毎日の食事用にも使っているため、表面に傷が付き、エッジ部は塗装が剥げて来ていました。

形は猫脚でお気に入りのため買い直す気にも無く、思い切ってニスの再塗装をしてみることとしました。

半透明のニスと言っても元の色と完全に合わせることも出来ず、剥げている部分もあり上塗りでは絶対にムラになるため、まず今の塗装を全て除去してから塗装をし直すこととしました。

 

2.表面研磨

テーブルの天板は脚部とネジで留まっているためそれらを全部外し、天板のみにして作業を行います。

庭のデッキに毛布を敷いてその上に天板を置き、塗装の除去を行います。初めは#100のサンドペーパーをペーパーブロックに巻き付けて手で研磨してみたのですが、意外に塗膜が硬くほとんど削れません。#60のペーパーに替えてやっと削れましたが、小ぶりと言えどサイドテーブルを手研磨で削るのはあまりに大変そうなため、サンダーを使うこととしました。オービタルサンダーに#60のペーパーをセットして研磨してみると、どんどん削れて塗膜の真っ白な粉が大量に出てきました。

このオービタルサンダーは以前チェストを作る際に購入した非常に安価な物(一般的なメーカー品の5分の1程度の価格!)でしたが、意外に多くの場面で使えました。


 

半分をざっと削るとこんな感じです。もう後戻りはできません・・・

そのまま全体を研磨します。

まだムラだらけで元の塗装が残っていますので、更に研磨をしていきます。

平板部を何度も削り、周囲の部分は手研磨しかできないですが削りあげていき、真っ白の下地になりました。

この後ペーパーの番手を#60→#100→#240→#320→#400と上げて研磨を行い、ようやくこれで下処理完了です。

大量の白い研磨粉。前半はデッキに落としていたのでこの倍はあったと思います。おかげでウッドデッキや近くの窓枠は真っ白になってしまいました・・・。


3.ニス塗装

まずニスの選定ですが、いつものホームセンターでニスを物色します。非常に多くの種類がありますが、油性ウレタンニスのウォールナット(2回塗り3㎡分)を選定しました。天板の面積は1㎡も無いのでこの半分の容量でも十分のはずだったのですが、念のため大きな容量をチョイス。ただ最後はこれでも足りなくなりました。


 

綺麗に塗るためにコテバケを買うか迷ったのですが、普通に刷毛で塗ることとしました。ニスを無駄なく塗るには刷毛の方が効率的で、ムラが出来ても後で研磨するなら同じと割り切りました。広いテーブルをムラなく簡単に塗りたい人はコテバケを使用することをお勧めします。


 

最初の1回目の塗装を行います。残暑厳しい9月初旬に行っていますが、気温も高いこともあり、塗料の粘度も高くムラになりやすいため適宜薄めて塗装します。また乾燥も早いため一気に塗らないとムラになり、先に塗った場所に次の刷毛が被るとダマのようになるため注意が必要です。

初回の塗装は素地の毛羽立ちが出るため、乾燥後に研磨を行います。#400→#600で研磨します。ここで私の勘違いがありましたが、油性ニスは乾燥が遅い。水性より遅いのは認識違いでした。最終的に塗膜が硬くなるのは油性の方ですが、乾燥も早いと思い込んでいました。今どきは水性塗料の性能が上がっているため、水性ウレタンニスで良かったのかもしれません。気温は高いですが3~4時間かけて乾燥を行いました。

研磨が終わると同じ要領で次の塗装を繰り返します。これが乾いたら今度は#600で水研磨を行いました。2回目塗装を行い、研磨し、3回塗装後が下の写真です。だいぶ色が付いてきましたが、まだ木目にニスが入り込んでおらず、近くで見ると凸凹ですので、まだ塗装と研磨を繰り返します。

5回目の塗装後です。

一見綺麗に見えますが、アップにすると、、、

まだまだ凸凹ですので、まだ研磨していきます。#240でドライ研磨後、#320→#600とウェット研磨しました。ニスを塗った後はツヤがありましたが、研磨をするとつや消しになります。

だいぶ凸凹が消えてきました。

ここで最初に買った塗料が無くなったので補充です。この後は仕上げになっていくため、小容量のスプレー缶としました。


 

下の写真で延べ6回目の塗装。

下が一旦(?)最後の8回目の塗装です。スプレーなのでムラは無いため、研磨はせずそのままで終了とします。

脚と組み上げるとこんな感じです。

一見綺麗(?)で、塗装前の最初と見比べるとだいぶ色も濃くなり、良い感じになりました。

 

4.表面研磨

先の状態で1週間過ごしましたが、やはり木目の凸凹感やスプレー特有のザラツキ、ツヤが出過ぎのギトギト感などが気になってきて、やはり再処理をすることとしました。

良く見ると木目にニスが十分に入り込んでおらず、凹んでいるのが分かります。

普通なら、この凹みが完全に埋まるまで何度か全体を塗装して、全体を削り直し行くのを繰り返すのですが、塗料をけちるため、残っているニスで凹んでいる箇所をタッチアップして研磨してみることにしました。

凹んでいる箇所を小筆で地道に塗り重ねて盛っていくと、こんな感じになりました。

まるで水疱瘡のように非常に気持ちの悪いことになってしまいました。

本当に綺麗になるのか一抹の不安も・・・

塗装が乾燥したら研磨で平滑にしていきます。

今回は最初からオービタルサンダーで研磨します。初めは#320で研磨しました。タッチアップした箇所もほぼ目立たなく研磨されます。

#320で全面研磨することで、当然ニスの塗膜全体も薄くなっており、この時手持ちの残りニスは無く塗装を追加購入して処理するか悩みましたが、十分かと判断そのまま研磨を続けることとしました。

続けて#400→#600→#800→#1000→#1200→#1500→#2000と順に研磨を行いました。

下の写真が#2000水研磨後の写真です。ペーパーの最精度番手のため表面はツルツルにはなっていますが、ツヤは無く、とてもこのまま使える状態ではありません。

次は金属磨き用ですがいつものピカールで研磨します。


 

触感は更にかなりツルツルにはなっているのですが、ツヤはまだまだです。

車の補修用のコンパウンド(粗→細→微細)で磨きます。


 

最後に鏡面研磨用の液体研磨剤#9800で磨き上げて終了です。

つやが出ました!


 

 

5.完成

天板研磨が完了したため脚部と組み上げて完成です。

先の一次完成後の写真と比べると、研磨を重ねた分塗膜が薄くなり色も薄くはなりましたが、落ち付いた良い感じです。表面もツルツルで凸凹も無く、非常に良い感じになりました。サンダー以外は全てて作業でしたが、素人のDIYで劣化したテーブルを十分よみ上がらせることができました。

 

(参考:塗装前)

(参考:一次塗装後)

(塗装研磨後)