れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

フローリングへのワックス塗布(4回塗り)

1.経緯 ~久々のワックス掛け~

 私は床材にこだわっており、新築時にチークの無垢材を選定し、入居前からもこまめにワックスを掛けてきました。(妻は「無垢材の床よりも床暖房が欲しかった」といつも愚痴っていますが・・・。)私は本当は半年おき位にワックスを掛けたいのですが、妻がワックスの匂いが好きでなく妻が家に居る時はワックスを掛けられないため、なかなかワックス掛けができるタイミングが無く、前回ワックス掛けをしてから1年半程経ってしまいました。そんな折、妻が娘と一緒に旅行に行くことになり、私は仕事の都合で同行できず、これを幸い(?)に、久々のワックス掛けを行うチャンスができました!

現状はこんな感じです。(作業前に家具類は移動済の状態です)

 これでも築16年経っています。前回も高耐久のワックスを使ってはおり、パッと見は綺麗ではありますが、前回のワックス掛けから1年半も経つと、良く見るとワックスが剥げてきています。

我が家は長年Mieleの掃除機を使っているのですが、海外の土足仕様の掃除機のせいか、掃除機のヘッドが日本製よりもハードに床に当たるためワックスの摩滅を助長しているかもしれません。(Mieleをディスるつもりは全くありません。1台を20年以上使っていますが、未だに壊れないのです!さすがドイツ製!)

2.準備

(1)ワックス

まずはワックスの準備です。どうせまたしばらく次のワックスの機会は訪れないないため、今回も高耐久のワックスを調達しました。いつものですが、リンレイのハイプロテクトです。これより高グレードの2年耐久というものもありますが、コスパの良いこちらを選定しています。


 

(2)ワックスワイパー

始めの頃ワックスの塗布は、ワックスを要らない布に付けて手で床に塗り広げるやり方で行っていました。ただ、小範囲であればそれで問題は無いのですが、2部屋以上になると非常にきつくなります。また塗っている間に手にもワックスが固まり、終わる頃には手がワックスでガビガビになるため、手袋が必須になります。そんなある時、ワックス売場にワックスワイパーなるものを見つけたため、試しに買ってみたのですが、これが最高でした!

クイックルワイパーのワックス版ですが、かがんでチマチマと塗る必要が無く、立ったままでスイスイと塗れ、塗布ムラもありません。複数の部屋にワックス掛けが必要でこれを使っていない人には絶対にお勧めです。初回はウルトラタフコートとセットのパックを買いました。

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数年前にこのセットを買って何度か使い、セットに入っていたワックスシートを使い果たしてしまったため、スペアのワックスシートを購入しました。

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(3)ワックストレイ

上記のワックスワイパーは、セットに付属のトレイにワックスを出して、そこにワイパーを浸してワックスを塗布していきます。セットに付属のトレイは以下のようなものになります。

真上から撮った写真のため分かりづらいですが、透明な薄いプラで出来ていて、ワイパーが浸り過ぎないように底面に凸が加工されているのですが、非常に薄く剛性が無くワックスを充満させて運ぶときはベコベコに変形してしまうため、安定感がありません。

そのため代用として100均でワイパーの入るサイズのトレイを探してきたため、今回からこれを使うこととしました。

底部の凸部はありませんが全く支障は無く、剛性も高く非常に作業しやすくなりました。

(4)ウェットワイパー

作業工程としては逆ですが、ワックス掛けの前の清掃が非常に重要です。今までは雑巾がけで走り回って水拭きしていたのですが、これがキツイ!ワックス掛けの最大の苦労はこの水拭きでした。そこで今回はウェットクイックルをつかうこととしました。普通のクイックルワイパーに付けるウェットタイプのものです。後述もしますが、これで苦労が半減しました。類似の物は多数売られていますが、こだわりはありません。保水力があり水拭き効果があれば何でも良いかと思います。

 

3.ワックス塗布

(1)ワックス塗布前の事前作業

綺麗にワックスがけをするために絶対必要な事前作業として、徹底的に掃除をすることが必須です。本番のワックスがけはワイパーを使えば簡単ですが、その前の掃除の手間の方が圧倒的に大変です。ただ、ホコリや髪の毛などが残っていてその上にワックスを掛けてしまうとそのままコーティングされてしまうため、永久保存のようにパックされてしまいます。そのためホコリ一つ、髪の毛1本無い位まで徹底的な掃除が必要です。

ちなみにワックスリムーバーというものが市販されており、ワックス掛けの前に元々のワックスを剥がす人もいると思うのですが、私は一度もやったことがありません。元のワックスを剥がすのは相当な重労働になるはずですが、剥がさず上塗りしても十分綺麗にワックスが掛けられると思っています。(ワックスを剥がしてから塗ったほうが綺麗になるのでしょうけど、そこまでしなくても十分綺麗になるかと・・・)

①家具の移動

ワックスがけを綺麗に効率的に行うためには、掃除の前に可能な限り床の上の家具類はどけておきます。ダイニングテーブルやリビングテーブル、ソファー、椅子、チェストやゴミ箱、スリッパなど、移動可能な物はワックス掛けをしない場所へ移動させます。我が家の場合は1階に和室があるのでそこを倉庫のようにして全ての物を押し込みます。2階は全て洋間のため床上に置かれているものはテーブルやベッドなどの上に全て上げておきます。

②天候

ワックスの乾燥を考えると、雨天や寒い日に作業するよりは、晴天である程度気温の高い時期の方が良いです。雨天で湿度の高い日や気温が低いとワックスの乾燥はかなり時間がかかりますので、留意した方が良いかと思います。ワックスの重ね塗りやその後の作業を考えると、ワックスは早く乾かした方が良いです。ちなみに今回は11月で、2日間ワックスがけを予定していたのですが、初日の天候は良かったのですが、2日目は急な寒波で気温が急に下がって雨も降ったため、ワックスがなかなか乾かず、最後の1回分のワックスがけを断念することとなりました。

③服装

掃除~ワックスがけの際は、帽子などをかぶり、髪の毛を落とすことの無いよう注意します。また服装も極力埃の出ないような素材の物を選びます。気温の低い時期であれば一番上に着る服の素材に気を付ければ良いかと思います。また足元は、気温の高いときであれば裸足かスリッパが良いかと思います。気温の低い時で靴下だけで作業するのは避けた方が良いかと思います。生乾きの状態のワックスの上を靴下で歩いてしまうと、ワックスの表面に靴下の毛羽が付いてしまいますので、スリッパをはいて作業するようにします。なおスリッパの裏面はしっかりと拭いておくこと。

④掃除機掛け

床が空いたら徹底掃除の第一弾としてまず掃除機がけです。

掃除機で大きなゴミ、髪の毛を取ります。掃除機掛けも普段のように適当に何となく全体を掛けるのではなく、丁寧にまんべんなく、かけむらが無いようにどこまで掛けたかを良く見ながら全体を掃除していきます。掃除機掛けも丁寧にやると結構大変です…

⑤水拭き

掃除機掛けが終わったら次は水拭きです。

先述のように以前は雑巾がけの要領で行っていたためこれが本当に大変で、ワックスがけの全労力の6~7割程占めていた位でしたが、今回初めてワイパーを採用して非常に楽になりました。今まではかがんで床面を近くで見ながら雑巾掛けをしていたのに比べると、ワイパーでは遠目での作業になり、髪の毛やホコリなど小さなゴミまでは見えないため、雑巾がけに比べると正直取り落としはあるかもしれません。ただ雑巾がけの労力を考えるともう戻ることができません。なおウェットシートに水分が十分に無いとゴミを取る力も落ちるため、市販のウェットシートで水分が不足の場合は適宜水分を加えても良いかと思います。汚れたり乾いてきたらこまめにシートを取り換えて作業します。

ウェットワイパーでの水拭きが終わったら事前準備終了です。

(2)ワックス掛け

水拭きした床面の水分が十分に乾いたら、いよいよワックスがけですが、ワックスを掛ける前に、どのルートで掛けていくか、最後にどこで終わるかを事前に考えておかないといけません。2階もやるためには1階の最後を階段に通じるようにせねばならないし、何も考えずに始めて部屋の隅で最後に終わるようだと、ワックスが乾くまで自分の居場所が無く、最後の角もワックスが掛けられなくなります。終わった後に乾くまで外出するなら、最後を玄関で終わるようなルートを、最後を和室など休める場所にたどり着くようなルートなどを考えておく必要があります。

さてワックス掛けですが、まずトレイにワックスをドボドボと出し、そこへワックスシートをたっぷりと染み込ませてワックスを掛けていきます。フローリングの床目に沿って、ワイパーで掛けていきます。掛け残しが無いように、今かけている板材をチェックしながら次々に掛けてけていきます。どこまで掛けたか分からなくなるため家具などにマーキングをすると漏れがありません。

なお1ヵ所あたり、2往復位を目途に掛けた方がムラなく確実にワックスが掛かります。片道1回~1往復だと、ワックスがかすれたり、ムラが出来たりすることがあるためです。時間はかかりますが、綺麗な出来のためです。また、出来のためにはワックスはケチらず十分に使った方が良いと思います。極端にドボドボに塗ると中部が乾きづらくなりますが、適度に全体に塗布されるよう、ワイパーには常に十分にワックスを染み込ませて使います。また一度塗って半乾き状態の場所に再度ワイパーを掛けてしまうと、折角綺麗に塗った表面が毛羽立ってしまいますので、塗布して5~10分してから塗り広げるような場所が無いように計画を立てることも大事です。極力1列に順番に塗り広げて行くことです。

こうして全部屋1回目のワックスがけが終了です。

パッと見は綺麗になりましたが、近くで見てみると・・・

元がかなり剥げていたため、まだまだカスレがあります。

今回のワックスは乾燥に30分とボトルに記載がありますが、これから塗り重ねていくと下の層は更に乾かないため、余裕を取って塗布から1.0~1.5時間乾燥時間を取って、次の塗装を行っていきます。

2回目以降は掃除は不要でワックスがけのみのため簡単です。

2回終了後です。1回目後とパッと見はあまり変わりはありませんが、塗りムラは無くなっています。

これまでは(時間も無かったため)この2回塗り位まででしたが、今回は時間があるためまだ塗り重ねます。この後3回目の塗布をして、初日は終了。

次の日にもワックスがけを続けます。が、前述したように天候が急変し、気温が急に下がり雨も降っていました。それでも時間はあるため、ワックスは掛けることにしました。ただ1晩時間も空いたため、念のためウェットワイパーでの水拭きだけは行いました。完全に掃除してワックスを掛けた状態でしたが、それでも結構埃や髪の毛が取れました。掃除しておいて良かったです。

そして4回目のワックスがけを実施。

ワックスを掛け終わった後も気温は低かったのですが、その後出かける用事があったため、ワックスを掛けて40分程経った後にその上を歩いたのですが、スリッパの足裏の模様が薄く付いてしまっていました。標準は30分の乾燥時間で塗り重ねもOKなはずなのですが、やはり低温で乾燥がだいぶ遅くなっていました。

元々はこの後最後に5回目の塗布をする予定だったのですが、1時間経っても若干のベタツキ感が残っており、今から5回目を塗ったら(妻たちが帰ってくる)夕方までにワックスが乾ききらない可能性があるため断念し、今回は4回で終了としました。

以下が最後4回ワックスがけ後の状態です。

遠目は2回目とあまり差は無いですが、近くで見てもムラは無くなりました。

ちなみに今までの写真はリビングのチーク無垢材の床でしたが、普通に使われている合板の床にワックス4回掛けした寝室はこんな感じです。

無垢材のような凹凸が無い分、無機質で味気は無いのですが、合板のこちらの床の方が鏡面のように仕上がりました。

(3)家具復旧

気温が低く乾きが悪くても1時間もすれば問題無く歩くことはできます。ただ、重ね塗りをした時は特に、表面は十分に乾いていても中の下の層はすぐには乾きません。過去、ワックスを塗り終わって1~2時間で十分乾いたと勘違いし、ソファーなどの家具を一人で引きづって動かし、塗ったばかりのワックスを剥がしてしまったことがありました。今回は家族が帰ってくるのを待って、テーブルやソファーを皆で持ち上げて基の場所に戻しました。

またワックスを塗ってから1週間ほどは、歩いた時に少しべたついたような感覚が残りますが、表面は完全に乾いているため普通の生活には全く支障はありません。1週間も経てばベタツキ感も無くなります。

4.まとめ

久しぶりに時間をかけて綺麗にワックスが掛けられたため、最後の1回分は断念しましたが、十分に満足の出来となりました。

ちなみに我が家はワックスがけをする場所は2LDK+廊下・階段ありますが、事前に家具移動はしておいて、掃除(掃除機+水拭き)に1.5時間、1回のワックス掛けに1時間かかりました。

またワックスは1Lのボトル1本でほぼ全部屋1回分といった所でした。今回4回ワックス塗布で約4本分使用しています。

十分な塗布を行ったため、しばらくはツヤが維持できるかと思います。

以上です。