れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

門柱の黒ずみの除去

1.概要

 我が家は築10年を超え、外構周りも適宜清掃・手入れをしてきたのですが、門柱を始めとした外構の石材に黒ずみが発生し、これが除去できず目立ってきていました。高圧洗浄でも取ることが出来ず諦めていたのですが、この黒ずみをようやく取ることができたためその経緯を記載します。

 

2.黒ずみの正体

 我が家の門柱はベージュのレンガを表面に貼り合わせたものですが、上面を中心に黒ずみが目立ってきていました。年末の大掃除では外構周りを毎年ケルヒャーで高圧洗浄を行い、ポーチなどは見違えるほどにきれいに蘇っていたのですが、門柱の黒ずみだけは高圧洗浄を掛けても全く取れず、一般の中性洗剤を使ってもみたのですが取ることができず、半ば諦めていました。

 ところがあるネットの記事を見ていたら、外構レンガの黒ずみは「黒カビ」である(ことが多い)とのコメントを見つけました。調べてみると関連の記事が多数出ており、日当たりの良くない場所のレンガには特にカビが発生することが多いとのことでした。

 レンガの表面はザラザラと粗く、無数の小さな穴が空いています。この無数の孔から雨の水分や湿気がレンガの内部に入り込んでしまうのです。加えて、レンガは粘土や泥、砂などをブレンドして焼き固めたものですが、このレンガの原料である粘土や泥は黒カビの大好物なのだそうです。屋外にあるレンガは雨風や夜露にさらされ、その水分がレンガ表面の無数の孔から内部に入り込みますが、日当たりが悪かったり雨の日が続くとレンガ内の水分は乾かずにずっと保たれてしまうのです。従ってレンガ内はカビの大好きな水分と養分があるため、どんどん黒カビが繁殖することになるのです。

 我が家の門柱などの玄関は北東側に面しており、午前中は陽が射しますが、昼以降は我が家自身の日陰になるため、かなり長時間じめっとした雰囲気であり、カビというのも考えてみれば納得の話でした。

 

3.黒ずみの除去

(1)カビ取り剤

 黒ずみの正体がカビと分かりましたが、次はその除去方法です。この黒カビは、通常の中性洗剤などでは落とすことが難しく、外構用のカビ取り剤を使えばかなり落とすことができるとのことでした。「カビ」なので、屋内用の”カビキラー”でも効きそうな気もしますが、レンガの細かい孔の奥までかなり根深くカビの根が侵入していることで、屋内用のカビとは違うのでしょうか。

 外構用のカビ取り剤として調べてみると、非常に多数のものがありました。多数あるカビ取り剤の中でネット記事で推奨されていた、アサヒペンの「屋外用コケ・カビ・黒ずみ除去スプレー」を使用することとしました。

 

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(2)黒カビの除去

事前確認

 まず手配したカビ取り剤が本当に黒ずみを取ることができるのか試してみました。一番黒ずみのひどい門柱の上部にカビ取り剤をスプレーしました。

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10分程放置してたわしでブラッシング。

ブラッシングの時点で真っ黒の汚れ(カビ?)が浮き上がってきましたが、それを洗い流すと、以下のようになりました。(上下の写真は同じ場所です)

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ケルヒャーでもびくともしなかった黒ずみを見事に取れることが確認できました!!!

カビ除去方

カビ取り剤が十分効くことが分かったので、徹底的に黒ずみを取るため、カビ取り剤を使い、更に高圧洗浄機を併用してカビを除去することとしました。

作業準備

 ただこのカビ取り剤はかなりきつい薬品のようで、サンポールを更に濃縮したような強い塩素の匂いがしますが、これを高圧洗浄するとかなり飛散すると予想されるので、完全防備で作業することとしました。

 下の写真の白いのはタイベックス、作業用の上下つなぎです(除染作業で使ってるような奴)。それに長靴、ゴーグル、マスク、ゴム手袋。それにケルヒャー、金ブラシ。

あと写真にないですが、ボールと刷毛(後で説明します)。

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また門柱の前はカエデの木や花壇があり、この強い薬液をまともに掛けたら一発で枯れそうなので、花壇の花は他へ避難させ、カエデの根元は要らないビニール袋で養生しました。(ビニール同士はビニルテープで目張り)

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カビ取り作業

 準備ができたらいよいよ作業開始です。

 門柱のような広い面をカビ取り剤のスプレーでシュポシュポやり続けると腱鞘炎になりそうなため、用意していたボールにボトルから適量を出し、それを刷毛で門柱の表面に塗りたくっていきました。広範囲を行う場合はお薦めです。

 カビ取り剤を塗布して10~15分放置して十分浸透させたら、金ブラシで黒ずみをブラッシングしていきます。目に見えて黒ずみが浮かび上がってきますので、乾かないうちに高圧洗浄を掛けていきます。

 ケルヒャーを使うときは完全防備で、タイベックス、長靴、ゴーグル、マスク、ゴム手袋を付け、更に作業を始めたら飛散が激しいため、タイベックスのフードも頭からかぶって作業を行いました。写真は無いですが、放射線の除染でもしているかのような恰好だったと思います。(近所の人は業者の人がやってると思っていたでしょう・・・)

カビ取り剤とブラッシングで浮いた黒カビをケルヒャーで流しながらどんどん高圧洗浄していきます。

 気温にもよりますが、あまり長時間放置するとカビ取り剤が乾いてしまって効果が落ちてしまいますので、一度に作業する範囲は適度に区切ったほうが良いです。

 1~2時間で非常にきれいになりました。

洗浄前後の写真を例示します。

➀最初に提示した門柱の上部は、ケルヒャーでも取れなかった黒ずみが

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こんなにきれいになりました。

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②門柱の通り側は、くすんだレンガが、

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次の写真は上半分が洗浄したところ。

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洗浄後です。

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③黒ずんだ踏み石もカビ取りできました。

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4.次の黒カビからの防御

(1)防水加工 

 今回ようやくカビ取りをすることができましたが、レンガの細かい孔の奥にカビの胞子が残っている可能性はあり、放っておけばまた数年で黒カビだらけになると考えられます。歳を取っていくとこの洗浄もかなり大変になっていくので、今の綺麗なこの状態を維持したいと考えました。

 探してみると、レンガやブロックなどへの防水処理剤があるのを見つけました。

以下の「防水一番」です。効き目は分かりませんが、試してみることとしました。

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中身はサラサラで溶剤の匂いのする透明の液体。ボールに開けて刷毛でレンガへ塗っていきます。サラサラのため塗り広がりやすいですが、どんどん浸透していきます。ただのシンナーのような感じのため、ホントに効くのかな?と勘ぐってしまいますが、やってみるしかないので2度塗りまで実施。

完全に透明で水のような粘度の土のため、防水剤を塗っても見た目は全く変わりません。

(2)防水効果

防水処理後、雨が降ったため、様子を見てみました。

写真では少し見えづらいですが、見事にレンガが撥水処理され、レンガの上で雨水がはじいて水玉が出来ていました!!

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どれだけの期間維持できるかは心配ですが、当面は安心です。