れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

アルミホイールの鏡面研磨~RC~

1.経緯

私の車のホイールはぱっと見は光ってはいるのですが、バイト目を残した仕上げのため、同じ車の走っている姿を見た時、意外にホイールの輝きは無いことに気付きました。これまで、ホイールのガジリ疵を削って直してきましたが、補修研磨した場所だけはピカピカになっており、手間をかければアルミホールも研磨出来ることが分かったため、ホイール全体の研磨をすることにしました。

 外観です。パッと見のツヤはあるのですが・・・

良く見ると・・・

ダイヤモンド研磨(と言うらしいですが)により、表面は研削に伴うバイト目が残されており、完全な平滑面にはなっておりません。爪を立てると、ガリガリと軽く引っ掛かるだけの凸凹があります。

ガジリ部を補修したホイールは補修した外周部だけ鏡面に研磨されて光っています。

 

2.ホイール研磨

(1)粗研磨

ガジリ補修の要領でホイルの全面研磨を行っていきます。

いくらアルミが鋼材などより柔らかいとはいえ硬い金属のため手で削るのは簡単ではありませんが、基本的には金ヤスリと粗目のサンドペーパーで削っていきます。

最初に金やすりでバイト目を落としていきます。

手で削るのが大変だったため、途中、オービタルサンダーにペーパーを付けて一部トライしたのですが、効率的に削れはしたものの、サンダーが大き過ぎ削らない予定の塗装面まで削ってしまい、その手直しで余計な手間になってしまいました・・・。

 

インパクトドライバーに研磨ビットを付けてもやってみましたが、多少は楽ではあったものの、そこまで劇的に効率的にはなりませんでした。

ということで、大変ですが地道に手作業で削っていきました。

 

(2)細研磨

バイト目が取れたら、後は金ヤスリの研磨疵をサンドペーパーで順に均していきます。

このホイールはスポークが細く削る面が小さいため、木片を小さく切ってペーパーホルダーにして使いました。

下の写真は大きさが分かりづらいですが、15㎜角ほどの木片です。

これに細く切ったサンドペーパーを巻き付けて削っていきますので、予め各番手のペーパーを細く切って用意しておきました。

最初は金やすりの粗い研削目を#100で均していきます。

なおペーパーは耐水ペーパーを使用し、水をジャブジャブかけて研磨粉を落としながら削っていきます。

#100で削った後です。

下は次に#180で研磨した後。写真では上の#100後とあまり変わりありませんが。

この後#240→#400→#600と削っていきます。

#600研磨後で下のような感じです。だいぶ疵が見えなくなってきました。

そして(#800→)#1000→(#1500→)#2000と削っていきます。

半日続けていると手が腱鞘炎になってきます。上記の(**)の番手は使ったり飛ばしたりです。疲れて来て、こまめに番手を上げていく意義も良く分からなくなり、ラフになった所もあります…

下は#2000のペーパーまで削った後です。ほぼツルツルの状態まで仕上がり、鈍いツヤは出ています。

大量のペーパーカスが。

洗浄用の水も木片も真っ黒になります。

 

 

(3)磨き研磨

①仕上げ研磨1(ピカール

通常のペーパーは#2000までのため、ここからは研磨剤で磨きます。いつものピカールを使います。やっぱりコスパは最高です。

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布にピカールを出し、磨き上げていきます。この時もペーパーと同じように木片に布を巻き付けて磨くと磨きやすいです。

ピカールだけでも十分輝きが出ました。


②仕上げ研磨2(#9800)
ピカールでも十分な輝きは出ているのですが、その上を追求したく、#9800研磨剤で更に仕上げ研磨を行いました。


 

ピカールが通所#3000番手位の砥粒と言われていますので、#9800はピカールよりかなり高番手の研磨剤となります。これもピカールと同様に布に付けて研磨していきます。番手の異なる研磨剤を使った研磨の一般論ですが、番手を変える際は必ず布は変えます。ピカールの粗い砥粒の残った布で#9800研磨をしてもいつになってもピカールの研磨にしかなりませんので、面倒でもこまめに布は変えましょう。

#9800で研磨をするとだいぶ鏡面になりました。

 

3.クリア塗装?

 非常な苦労をしてやっとアルミホールの鏡面研磨ができました。

ただ、アルミは錆びないイメージがありますが、雨などで少しずつ白錆が発生してきます。そのため、アルミの加工をした後は表面保護のため、クリア塗装をするのが一般的のようです。なので、クリア塗装を行ってみました。

クリアスプレーとその前の脱脂材を用意します。


 


 

最初に、関係のない場所に塗装が付かないようにマスキングを行います。私のホイールはスポークの隙間からブレーキパッドが露出しているため、このままスプレーするとパッドまで塗装されてしまうので、マスキングが必須です。スポークに合わせて型を取り、厚紙を切って貼り付けました。

かなり不格好ですが、しょうがないです。

塗装部分を良く脱脂し、そこへスプレーをしていきます。一度にスプレーし過ぎると液だれしてくるため、1回は少なめに、2~3回スプレーします。

スプレーした結果は以下のような感じです。下地が鏡面なのでまぁまぁのツヤはありますが、元の素地に比べると格段に輝きは落ちてしまいました。(残念・・・)

 

なお、実はここに至る前に私は1つ間違えをしてしまったのですが、ネット記事などで「アルミホイル塗装をする際は『足付け』が重要」と注記されています。特に研磨されたアルミの表面はツルツルで塗装が付着しないため、食いつきが良くなるように表面を少し荒らしておいて塗装をするというもので、DIYの世界でも良く行っている事のため、踏襲してしまいました。

まず、磨き上げたホイル表面を再度#800番程度のペーパーで削って荒らします。

本当にこの疵消えるのかなと思いつつ、この後クリアスプレー塗装を行ったのですが・・・

やっぱり疵が消えない!!

良く調べると、足付けは色付き塗装の場合に行うもので、クリア塗装の場合は行わないとのこと。今回試しに1ブロックだけで試して良かったです・・・。ということでこの足付けを行った場所は再度クリアスプレーを削り落とし、荒らした面も#1000程度から研磨をやり直して元に戻しました。

 

で、悩んだ末、クリアスプレーは行わないこととしました。ツヤを優先です!

何か月後かに白く錆が出てくるのは想定内とし、その時に再度仕上げ研磨だけすれば良いのかと考えました。
白錆の出てくる頻度と再研磨の手間によってはやはりクリア塗装をするかもしれないですが、しばらくはこのまま艶を楽しむことにします。