れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

DIY用作業台のリベンジ~ペケ台の失敗から組立式4本脚作業台への変更~

1.ペケ台作業台の失敗とリベンジ

 DIY用作業台が欲しくなり、ネットに多く上がっている「ペケ台」での作業台作成をトライしたのですが、まったく安定せず使い物になりませんでした。

 ペケ台での状況は以下の記事をご一読下さい。
 作り始めた作業台を何とか使えるようにしたいので、ペケ台で改良して安定させるかだいぶ悩んだのですが、ペケ台で確実に安定させられる自信が無く、そのためにはペケ台の売りである収納性や組立性も犠牲にせねばならないため、ペケ台での改善は諦めて通常の4本脚の構造の作業台にすることとしました。

 

2.新構造での設計

2-1.基本設計

  今回通常の4本脚構造にはしますが、常設する場所は無いため、「組立式」であることには変わりはありません。ペケ台用に準備していた天板を使い、そこに4本の脚を取外せる構造で取り付けることとします。組立式ではあっても①安定性は最優先し、更に②組立性③収納性を追求した作りを目指します。(今この文章を書いている時点ではまだ作っていません。結論がどうなるか、安定しない可能性もあり、心配…)

 取外し式の部分は最も不安定性の元になるため、強固に固定すべく通しボルトとします。建て込みのボルトや木ネジでは何度も取外しをしていると強く締めることが出来なくなるため、グラつきの元になります。

 なおボルトの締め付けは、天板の上から固定出来るほうがその作業性は良いのですが、自立させた4本の脚の上に天板を乗せて固定するのは困難と思うため、天板を裏返して脚を立てて固定することとしました。

取付けの構造は3つの方案を考えました。

・案1:脚の天部に台座の板を取付け、その台座と天板をボルトで固定する。

・案2:脚の天部にL型金具を取付け、その金具と天板をボルトで固定する。

・案3:天板の裏にL型金具を取付け、その金具と脚をボルトで固定する。

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 案1と案2は同義であり、木製台座を介して固定するか金具で固定するかの違いでしかないですが、案1は台座を挟む分だけボルト長が長くなり締め付けが弱くなるため、案1は不採用としました。案2と案3は完成した形は同じですが、案3の方が回転支点である脚先端から作用点までの距離が短く、締結ネジに発生する力が案2より大きくなるため不採用とし、案2で作成することとしました。

【参考】案2と案3でボルトに発生する力の違い

テーブルの天板を揺らす力は地面反力により脚の接地面を押している事と同義になりますが、脚の下端にFの力で押された時、脚の長さHに対する脚の根元に生じるモーメントMはM=FH。そのMによりボルトに生ずる力は、案2の場合、脚と金具が一体のため、金具端を支点とした作用点のボルトに生ずるモーメント力はF2=M/B2。同様に案3の場合、回転支点は脚上端となり作用点のボルトの力も同じくF3=M/B3ですが、案2でのB2は凡そ165㎜に対して、案3ではB3≒45㎜。従ってF2=0.003Mに対してF3=0.022Mであり、F3はF2の3.67倍となるため、案2の方が案3より4倍近く安定性があると考えます。

2-2.詳細設計

  脚の素材は、安価に木材とします。屋内テーブル用に綺麗に仕上げされた脚もDIY向けに売られていますが、屋外の作業用であり後で塗装を考えているため安価な建築用の角材としました。太さは安定性のためには当然太い方が良く、□75や□90も考えていましたが、組立のための重量や収納性も勘案し、高さ700程度であれば□60でも十分安定できるかと考え、□60としました。

  脚の固定はL型の金具を使います。ホームセンターには色々な仕様の固定金具があり、L金具も大きければ大きいほど安定性は増すのですが、上記基本構造の案2を採用し収納時はこの金具が脚に付いた状態となるため、あまり大き過ぎると収納の邪魔になってしまうため、安定性と収納性のバランスに悩みましたが、板厚2㎜の75*75のL金具を4面に取り付けて固定することとしました。

 なお2-1の案比較図では固定のボルトを天板の上に付ける絵になっていましたが、天板はフラットにしたいため、ザグリ穴を掘りそこへナットを埋め込みます。締め付け力により天板が傷まないようワッシャーを入れておきます。

以下図面で製作に掛かります。(下図は天板を裏から見た図)

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脚の取付け部の詳細断面図は以下です。

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3.製作

3-1.材料調達

 天板はペケ台作成時に準備した物を流用しますが、t15㎜厚のラワンランバーコアを使います。

 脚はホームセンターを3件はしごして探しましたが、杉材の上仕上げがあったのでそれを購入しました。□60㎜の4m材で1000円でゲットできました!建材は時々歪みがあるものもあるので、曲がりが無いか良く見て選定しましょう。さすがに長さ4mは車に乗らないため、カットサービスで750㎜にカットして持ち帰りました。合わせて、L金具とボルト、ナット、ワッシャーを16組ずつ手配しました。L金具は2㎜厚の75㎜×75㎜のものとしました。ボルトはM6かM5を考えていたのですが、金具の穴がΦ5だったためM5としました。近くのホームセンターは小さなボルトやナットも1個単位で売っているため便利です。

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 ナットは天板に埋め殺すため錆びても交換できないのでステンレスとし、それに合わせてボルトやワッシャーもSUSとします。ボルトは普通鋼のユニクロでも良いのですが、ステンレスと普通鋼を組み合わせて使うと異種金属間での電位差により腐食が進みますので、材質は揃えておきます。(常設ではないのでそこまで気にしなくても良いかもしれませんが)

 なおナットとワッシャーは天板へ埋め殺して固定するため、予め接着剤で両者を固定しておきます。ナットとワッシャーの芯がずれているとボルトがうまく入らないため、ピンセットを使って慎重にセットし、接着剤が固まったら、ボルトを差して問題無いことを確認、ずれている場合はやり直しておきます。

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3-2.加工・塗装

  脚は端面を機械でカットしていますが、持ち帰った後で長さが揃っているか、端面が曲がってカットされていないか確認、必要に応じて修正します。脚は建材で表面処理はされていないため、角面はカンナで面取りした後、全体をペーパーで研磨(#80→ #400)しておきます。

 下地処理が完了したら塗装を行いましたが、これは好みです。屋外で使う作業台なので素地そのままでも問題無いです。

 天板に締結の孔加工をしますが、脚によって金具の取付位置や角度が微妙にずれている可能性があるため、脚と金具に番号を打ち、天板側にも記載し、取り付ける場所と方向を決めておいた方が穴のずれる心配が無いです。脚の塗装は黒、記号は白で銘記しようとしましたが、黒地の脚に後から白で文字を書くのは色出しが大変なので、黒塗装をする前に白で文字を粗く塗っておき、マスキングテープを貼って文字でレタリングしてから黒塗装をし、テープを剥いで記号を表示させました。

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 その後L金具を取り付けますが、径4.0のタッピングを使うため、径3.0の下穴を開けてから、金具をネジ留めしていきます。金具の取付が終わったら、脚の垂直を確認します。「念のため」の垂直確認のつもりだったのですが、L金具の直角が全然出ておらずガタガタでした。L金具は全てが88~89度位になっていましたが、わざとその角度を狙って作られているのでしょうか。金具の角度を1個1個矯正し、グラつきなく垂直に立つように調整します。これで脚は完成です。

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 脚の金具の調整が完了したら、天板裏の取付位置へ仮置きし、金具の取付穴の位置を天板へ転記します。天板側へも脚と符合した記号と向きを記載しておきます。後で天板にも記号と金具の位置を描きますので、金具も転記しておきます。

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 金具には取付穴が3つ加工されていますが、取付け性を考えてボルトは1本だけで留めようと考えています。1本だけの場合どの位置が良いのか判断付かなかったため、端板にそれぞれ穴を開け、順にボルトで留めて安定性を比べてみました。内側はやはり踏ん張りがきかず、外側だけだと中央部が少し浮くような挙動をしたため、中央の孔で留めることとしました。

 罫書いた穴の位置に、天板裏面からマーキングのためのΦ2の通し孔を開けます。表面からはナット・ワッシャーを埋めるΦ13のザグリ穴を掘ります。ザグリ深さは8㎜を設計値としていますが、端板で事前に試し掘りしておきます。合板は中間層のドリルの食い込みが良く、ドリルが入っていくのを止められずにt12の板を何回か貫通させてしまいました。何度か練習して、食い込み始めたらすぐにトリガーを切って同時にドリルを引き上げるくらいで食い込みを止められることが分かり、天板での本番加工に着手しました。上記の手法で始めに3~5㎜程削り、後は少しずつ削り進めていきました。3か所ほどはやはり削り過ぎてしまいましたが、残りの肉厚は何とか確保できていたのでそのまま使用。ザグリ穴はワッシャー&ナットが乗るため、ザグリの面が水平かつ平滑になるよう確認と調整を行っておきます。 ザグリができたら、そのセンターマークに合わせてボルトのためのΦ5.5の通し穴を裏面まで開けます。

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 ザグリ穴ができたら、その上にワッシャー&ナットを固定します。ワッシャーに接着剤を付け、ザグリ穴へ取り付けています。ナットのネジ面に接着剤を付けないよう、特に注意します。ワッシャーの接地面に接着剤を付けたくなりますが、ネジ部に接着剤が広がらないよう、ワッシャーの外周部に接着剤を乗せるような感じの方が良いと思います。また更に、脚の金具の取付穴とナットの穴の芯がずれないように注意して調整します。接着剤は後で補充しますので、ここでは軽く固定するつもりで良いです。

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  接着固定したワッシャー&ナットに脚の金具を取付け、問題無くネジが締まるか確認します。(ネジ面にボンドを付けないよう慎重にやり過ぎて、しっかりついていないナットがいくつかあり、付け直しました・・・)

 問題無ければ、ザグリ穴とナットの隙間に接着剤を更に注入し、完全に固定させますが、ここでもネジ部にボンドが付かないよう、ナット上面にマスキングをしておきます。ボンドをたっぷりと注入するため、このマスキングでだいぶ助かりました。

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 【ナットマスキング】    【ボンド再注入】    【ナット固定完了】

 

 天板の塗装を行います。脚の取付け部には記号を明示しますので、文字部を白塗装してマスキングしカッティング、金具の縁に合わせて更にマスキングし、金具部の塗装を行います。塗装が乾燥したらマスキングを剥いで取付け部の塗装は完成です。

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4.完成・安定性の考察

  ここまで来たらほぼ完成していますが、改めて天板に脚をセットし、ネジを締めて完成です。6角穴付きボルトなのである程度までは指で締めることができ、最後はレンチで締め上げます。ナットの周囲に接着剤を注入してしっかり固定させたため、裏面からのボルトの締結がかなりしやすくなりました。

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裏返して完成。

色合いもなかなか良かったかと思います。

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ナットとボルトも天板面から完全に沈んでいるので、邪魔にもならず問題ありません。

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 さて安定性ですが・・・

 ペケ台のような大きく回転するような揺れは無くなりましたが、全く揺れないというわけではありませんでした。振幅は3~5mm程でした。ペケ台は100mm以上は裕に揺れていたので大きな改善です。

 揺れの原因は、1つはL金具の剛性不足かと思いました。厚さ2㎜の鉄板ですが、1m弱の長さの脚を使うと簡単に曲げられます。対策としては、金具を厚手の物に変更するか、2-1項で比較検討した案1も組み合わせて台座を加えて剛性Upすると改善しそうなので、必要性を確認して後日対応を検討します。また脚高さ750㎜に対して脚のサイズ□60はやはり細かったかもしれません。足を太くするか、台の高さをもう少し下げた方が良かったかと思います。

 また全体の剛性も高くは無いので、天板に材料をクランプしてカンナを掛けるような作業はやはり無理です。こういった力を入れるような作業を行うには、据え置き型で各部の板厚や太さを上げ、更に補強フレームも入れ、全体剛性を上げないと無理なのではないかと感じました。

  ということで、がっちり安定して満点!という訳にはいきませんでしたが、全く使い物にならなかったペケ台からは大きな進歩で安定して使えるようになりました。

ペケ台でのDIY用作業台の作成~ねじれにより安定せず失敗~脚1組が原因?

1.我が家のDIYスペースの課題

これまで多くの物をDIYで作ってきましたが、特に作業テーブルのようなものは無く、庭のウッドデッキを使って加工・組立をしてきました。これはこれで、木材を鋸で切る時はデッキの板の隙間に鋸刃を入れると切りやすいのですが、カンナ掛けをしたり、部材を固定して作業したい時などはかなりやりづらく感じていました。

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1-1.ペケ台による作業台の作成着手

バイスのついたような作業台が憧れるのですが、作業台を常設するようなスペースは無く、仮設の物もそれなりに収納時の場所を取るため、作業台は長年諦めていました。

でもふと思い立ち、何かコンパクトに仮設で作れないかとネットを見たら、「ペケ台」というものを皆さん使っておられるのを知りました。

f:id:reikyonpp:20210424184558p:plain←これはペケ台の脚。この上に天板を乗せて使用。

不要な時は、ばらせば全て単板の状態になるため物置にもコンパクトに収納できます。パッと見で安定性は無いのかと思ったら、記事によるとそうでも無く、安定しているらしいです。長年の悲願、作業台を作ることにしました。

1-2.【結論】このペケ台では安定しませんでした。

 最初に結果を述べておきます。

「安定している」とのコメントがほとんどのため、着手時点はそう信じて作り始め、最善を凝らしたつもりですが、出来た物は全く安定しませんでした。

この記事は組み立てる前から書いていたため、最良の物を作ろうと考えて作った経緯をつらつらと書いています。結果失敗作に対して長すぎる記載ではありますが、「こう作っても安定しない」と思って参考にして頂ければ幸いです。

 

2.作業台の基本設計

2-1.基本構造

組立式の作業台は、自立した脚の「ウマ」をつかうものや、市販のアルミ製などの折り畳み式等ありますが、冒頭に書いた収納性を重視して、「ペケ台」で自製することにしました。

2-2.天板構成

 ネジなどの小物を置けるよう、2枚の板を貼り合わせて窪みを作ろうかと思っていたのですが、仕上げ厚を12㎜程にしようとすると単板はt5.5になりますが、あまり品ぞろえが無く単価も高い。おまけに板の反りがあると、貼り合わせる時の密着も気になり、シンプルに1枚のまったいらの天板にしました。

  

3.ペケ台の設計

3-1.天板の大きさ

作業性を考えると、合板の定型サイズである3×6(910㎜×1820㎜)をそのままで広く使いたいですが、この大きさではさすがに物置に入れるのも大変なので、ペケ脚は1脚として、1脚で使用するサイズで安定のありそうな最大寸法として、910×1100を天板サイズとしました。(これが失敗の入り口だった?)

3-2.木材板厚

ペケ台を構成する木材の板厚を検討します。

色々とネット記事を読んでいると、一部の方は天板は頑丈な板厚が必要として最低でも24㎜とされていたものがありましたが、ほとんどの製作者は一般的な合板厚でもある12㎜で作られていたので、私も12㎜の合板で製作することとしました。

 3-3.高さ

 作業台の高さとして、直立して掌を床と平行に曲げた時の高さを基準に検討しました。その高さは75㎝でした。ただし、屋外作業にて靴底の厚さを3㎝として補正し、天板高さを78cmとしました。

なお天板厚が1㎝のため、脚の高さは77cmとなります。

3-3.差し込み部スリット幅

ペケ台は2枚の板をスリットで組み合わせるため、そのスリット幅を決めます。

作成前に他の方のペケ台作成記事を読んでいた際、とある方の失敗事例として、(結果私も同じ轍を踏んでしまったのですが)「ペケ台を作ったが安定しなかった」との記事がありました。それを読み、スリットの幅が広すぎて余裕があり過ぎたのではないかと勝手に想定し、スリット幅はギリギリを志向することとしました。

脚の板厚は12㎜のため、抜き差しのしやすさと安定性を考え、スリット幅は板厚+1㎜の13㎜を設計値にしました。切断精度によっては板が入らないと思いますが、その時はやすりで削って調整します。大きめに切ってスカスカになってしまったら元には戻せませんので、面倒でも厳しめから攻めた方が良いため、このような設計としています。

3-4.脚幅・逃がし高さ

脚の接地面は地面側が平坦とは限らないため逃がしを作ります。

接地面の長さは150㎜、逃がし高さは100㎜としました。

多くの人の逃がしの形状は台形にされていますが、ジグソーを持っておらず手ノコで切る私には台形のカットは大変なため、単純に三角形で逃がし形状を作りました。これなら両側から真っ直ぐに切込みを入れるだけでカット完了です!

3-5.抜き孔

脚板の重量低減と持ち運び易さのために、抜き孔を入れます。

各辺から100㎜ずつ内側に長方形の抜き孔を加工。

これは手ノコでの切り出しが大変ですが、ドリルと鋸で頑張るしかないです。

3-6.設計図

以上より、今回の作成図は以下のように作りました。

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4.ペケ台の作成

4-1.材料手配

まずペケ台を構成する材料を検討します。ホームセンターで入手できる合板から材料を選びます。

脚は強度を優先して、針葉樹の構造用合板で検討。強度はあるようですが表面性状はザラザラ。表面の綺麗なコンパネにするか悩みましたが(価格は1.5倍)、脚板で塗装もするつもりなので、安価な針葉樹合板としました。

天板は、表面性状を重視。コンパネにするつもりでしたが、ランバーコアの厚手材がいくつかあったため、ランバーコアの15㎜としました。

 4-2.材料加工

私は電動ノコを持っておらず(過去に大けがしたため持たない)、手ノコで切らねばならないため、極力ホームセンターのカットサービスを使いました。いくら手ノコを頑張っても素人に長距離の直線切りは限界があります。使えるサービスは素直に使いましょう。

ただホームセンターでは直線の切り落とししかできず、途中までの切込みはできなかったため、スリット切りや抜き孔、逃がしは手ノコで切りました。

 スリット加工は幅が1㎜精度が必要なため、鋸刃厚と削れ代を見てスリット両側のラインを慎重に手ノコで切っていきます。削り屑でラインが見えなくなりますが、こまめに吹き飛ばし、見えない時は安全サイドに内側へ偏らせる気持ちで切っていきます。一番奥の部分はスリット幅に近いΦ12のドリルで穴を開けて、スリットを落とします。しかし案の定真っ直ぐには切れておらず、2枚の足を入れてみましたが最初は入らず、ヤスリで削りながらギリギリで入るように調整してスリットも完成しました。

 

4-4.仮組立て

抜き孔加工や塗装に入る前に仮組立てをしてみました。

2枚の脚板を組み合わせると、スリット部はギリギリに作ったため、緩すぎることも無く、丁度いい嵌め合いでズズーっと入っていきました。

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ところが・・・・

 組み上げた脚を立てると、普通に立てている分には問題無く安定していますが、揺するとかなりグラグラと揺れる。え?こんなはずでは・・・

一縷の願いで、天板を載せてもう一度試してみる。

(載せるだけの天板で安定性が上がるはずもないのですが。)

天板のガタ付きは無い。が、天板を持って回転させるように揺すると、やはりグラグラと大きく揺れてしまいました。(ぐらつきの状態を動画でアップするために動画撮影したのですが、私のブログでは動画が直接アップできないようでした・・・)

物を置くだけなら十分使えますが、この上で材料をクランプして加工をするような作業には到底使えないレベルです。

どうしてこうなってしまったのか・・・?

 

5.不安定の原因検討

起きている事象のイメージは以下のような感じです。

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 <上から見たイメージ>  <横から見たイメージ:左図の色の場所を符号>

原因は明確に分かってはいませんが、以下のように考えています。 

 ①板の嵌め合いが緩かった?

スリットの加工は予めかなり注意して狭めに加工しており、設計寸法で両側1㎜の隙間に対して実際はもっと小さいはずで、組み合わせた状態で厚さ0.5㎜の鋼尺もほとんど入らない隙間でした。従ってこれが原因とは考えていません。

これ以上嵌め合いを狭くしても、出し入れが困難になるだけで、若干改善はしても根本的に解決はしないと思われます。

②脚板の剛性が足りなかったのか?

今回12㎜の板厚を使いました。皆さんが普通に使われているとされていたものですが、板の剛性不足も原因の一つに思います。

ただ主たる要因は③及び④かなと思っています。

2枚の脚板の直角は保たれたまま、板が倒れるように全体がねじれています。

 ③スリットの開き

天板を外して回転させるように揺すってみると、スリット部が開くように大きく動いていました。

これも動画が載せられず残念ですが、以下のイメージは分かるでしょうか?

下部のスリットも同じような挙動をしています。

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そこで、スリットの交差部端をクランプして同様に揺すってみると、揺れは大幅に改善しました。従って、交差部のスリットを入れていない方の板にガイドとなるブロックでも取り付け置けばスリットが広がらずに揺れが抑えられると思います。

ただ、残念ながらこれでもまだかなり大きく揺れますので、これだけではまだ使えるレベルにはなりません。

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④1脚のペケ台の限界?

今のペケ台でも水平・真横方向の剛性はそれなりにあるため、2組のペケ台を使って大きな3-6の天板を載せるような使い方なら、ペケ台の回転を2組の脚と天板で抑えてくれるため、問題無く安定するかと思います。ただ、1組のペケ台では回転方向のねじれが抑えられず大きく揺れることになると思います。

1組の脚でペケ台を作られた事例は多く見ますが、加工などの作業をする台として皆さん普通に使えているのかとても気になります。

脚板をばらして1枚の板にして、捻じる方向に揺すってみると、ベコンベコンとかなり大きく揺れます。③のスリットの影響があるため、スリット部を端板で固定して同様に揺すってみてもかなり揺れます。板の剛性を上げてみるために、2枚の脚板を重ねてクランプして揺らしてみると、揺れの量は半分ほどには収まりました。でもそれなりの揺れは残ります。

従って、脚板をt24㎜相当程度の厚手材で作り、スリット部を開かないようにコマを付けてやれば、揺れはかなり改善はすると思いました。

 

ただ、板厚を2倍にすればそれだけ重くなり、収納スペースも取ります。更にそこまでしても完全に安定できるとは思えませんでした。やはりペケ台1台での限界があると思います。ただの置台なら良いですが、力を入れて作業をする「作業台」としてはペケ脚1組では無理ではないかと思いました。

そのため、私はペケ台での作業台は諦めることとしました。

通常の4本脚での取外し・取付構造で再トライします。これは出来上がったら別の記事で紹介します。 

洗面台の小物樹脂トレイの木製自作

1.洗面台トレイの自作

我が家の洗面台には(普通と思いますが)鏡の後ろにちょっとした収納スペースがあり、樹脂製の薄いトレイが備え付けられています。

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トレイの高さが変えられるように溝はいくつか付けられているのですが、トレイは左右で3つだけ。スペースはあるため、もう1つくらいトレイが欲しくなったのですが、ネットでパーツを探しても見当たらない。日立製のため各種補修パーツの類はネットにもあるのですが、トレイが無い。建築会社経由でメーカーに頼めば入手はできると思ったのですが、何故かそうはしたくない。3Dプリンターがあればこんな樹脂トレイ位簡単に作れると思うのですが、そんなものは持ってないし、まだ買おうと思うほどでも無い。

物置を物色していた時、t5の合板の余りがあるのに気付いた。木材でも作れるな。塗装を重ねれば樹脂と同様の仕上げにもできる。作ってしまおう!

 

2.トレイの設計

2-1.洗面台と現状トレイの寸法

まずトレイの入る洗面台の寸法をスケッチする。

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次に備え付けの樹脂トレイの大きさをスケッチ。

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2-2.トレイの設計

次に自作するトレイを設計します。と言っても、基本は備え付けの樹脂トレイと同じ寸法で、ただ木材で作らねばならないため一部簡素化する程度の違い。

まず最初に組立図を作製。

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次にこの組立図から部品図へ展開します。

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3.トレイの作成

3-1.部品の切り出し

まず部品図に合わせて合板へ墨出し。そして罫書いた線に沿ってノコで板を切り出していきます。t5のファルカタ合板なので手ノコでもあっという間に切れます。

材料を切り出し終わったら、仮組みして洗面台にセットしてみます。案の定底板が奥まで入らかったため、再度加工しなおしを行いました。奥のR寸法が想定よりかなり大きく、かなり削り落とさねばなりませんでしたが、塗装や組み立て前に修正出来て助かりました・・・。

なお素材が合板のため、表面はザラザラです。この後塗装を重ねていきますが、樹脂と同程度の仕上げを求めていきますので、材料を切り出したらまず表面をペーパーで研磨しておきます。ただいくら研磨しても合板は合板なのであまりやっても意味はありません。#400番程度のペーパーで表面の毛羽立ちを抑える程度で十分です。

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3-2.塗装手順:組み立てが先か?塗装が先か?

塗装は、組み立ててから塗装するか、先に塗装してから組み上げるか、2パターンありますが、塗装の品位を追求するなら先に部品の状態で塗装して表面を仕上げ、その後で組み立てた方が良いと思っています。もちろん後で塗装した方が良い点もありますが、塗装と研磨を繰り返し品位を上げるのであれば、単品の状態でないと研磨がしづらいからです。

今回も組み上げ前に部品の状態で塗装を仕上げていきます。

3-3.接合面のマスキング

 これから塗装を行っていきますが、その前に接合面のマスキングを行います。塗装の後に組み立てを行いますが、通常の浸透型の木工ボンドを使うため、接着面に塗膜があると接着できないからです。そのため接合面の塗装を剥離させやすいように塗装前にマスキングを行っておきます。

今回は 普通のセロテープをマスキングテープとして使います。予め接合部をシャーペンで罫書きをしておき、その上にセロテープを貼り、しっかり密着させます。

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その後でケガキ線に沿ってナイフで切断線を入れ、接合部以外の部分のテープを剥いでおきます。

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接着面となる板の端面も同様にマスキングします。

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実は一部マスキングを忘れていたことに後で組み上げるときに気づいたのですが、後からでも塗膜を削って落とすこともできます。でも先にマスキングしておいた方がはるかに楽です。

 

3-4.塗装と研磨

マスキングが終わったら塗装を進めていきますが、樹脂と同等の仕上げを求めるため、そのためには何度も塗装を行い、木目を潰していく必要があります。特に今回使用するファルカタ合板は表面性状が粗く木目の溝が深いため、特に入念に処置をする必要があります。今回塗料は水性塗料を使用しましたが、何度も何度も塗装を繰り返し、まず木目を完全に潰します。下の写真はサンプルで2回試し塗り後のものですが、特に白の塗装のせいもあり木目の溝がとても目立ちますので、しっかり潰していきます。

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以下の写真まで6~7回は塗装を行ったと思いますが、木目の凹凸がかなり深いです。

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この合板のように素地の木目溝が深いと、何度塗装を繰り返しても完全に木目を消すことはほぼ難しいです。木目の溝がある程度埋まったら、研磨して全体の塗膜を落としていきます。木目の溝の一番深いところに合わせて削らないと木目は消えないため、ほとんどの塗膜を削ることになります。

下の写真は上の写真の状態から研磨を行った後のもので、だいぶ木目が目立たなくなりましたが、まだ木目の溝が残っており、塗膜も薄くなってきているため、ここからまた塗装を繰り返します。

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塗装と研磨を繰り返し、木目の溝が潰れるまで繰り返します。

何回塗装と研磨を行ったか分からなくなりましたが、以下の写真で概ね木目が無くなりましたので、これで部材の準備完了です。

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塗膜の研磨は最初は#150位のペーパーで始め、木目が消えたら#240、#400、#800、#1200と番手を上げて仕上げていきました。

端面などは塗膜に対して研磨が深かったため一部素地が見えていますが、組立後に再処置します。

3-5.組立て

組立ての前に、塗装前に処置したマスキングを外します。塗膜が厚くなっており、マスキングのテープを剥ぐと周囲の塗膜も一緒に剥げ広がってしまう可能性があるため、マスキングのラインに沿ってナイフで予め切断線を入れておきます。塗膜が厚くテープの場所を探すのも大変ですが、こういう時は事前に設計図を作ってあれば、罫書き線=テープの場所が分かるので助かります。

一部マスキングを忘れている端面もありましたが、ペーパーで研磨して接合部の塗膜を全て剥がします。

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接合部の素地を出せたら組立てに入りますが、接合面もかなり研磨をしているため、接着の前に仮合わせを行って直角に接合するか確認し、必要に応じて修正を行っておきます。
仮合わせが済んだら、接合です。

まず鉛直と直角の合わせが必要な、側面と奥面を最初に組み立てます。垂直と直角面の出ている直方体の治具を複数用意し、一方の板を治具に合わせて垂直に固定します。次に最初の板と直角になるように他の治具を合わせ、その治具に合うようにもう一方の板をセットし、接合面が直角に合うことを確認したら、板を外して接着剤を塗布し接合します。再度直角定規等も用いて直角を再確認・修正したら、クランプで固定します。

ここで(私は失敗したのですが)はみ出た接着剤はしっかりと拭き取っておいた方が仕上げは綺麗になります。私ははみ出したまま固まらせ、後でその上に塗装をしたのですが、凹凸が目立ってしまい、結局後ではみ出した接着剤をナイフで除去し、また塗装をする羽目になりました。

接着剤が固定したらコの字のもう一枚の板も同様に接合させます。

下の写真は(見えづらいですが)左上のアクリルケースを垂直面の治具として使用。2つ目の治具は外して定規で直角を出しています。

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同様の手順で順次組み立てていき、最後の接合も終了。全体をクランプして放置。

なおファルカタ合板は柔らかく傷付き易いいため、クランプの際は別材をかましておく必要があります。

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3-6.仕上げ塗装

 接合面の面精度が不十分な点や塗装を広めに剥いでしまったりして、接合部の周囲は未塗装部や僅かな隙間がある程度生じてしまいます。

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そこで接合部をタッチアップで再塗装し、隙間を塗料で埋めます。

また端面など研磨によって塗装が薄くなり下地が透けているような部分も再度塗装していきます。再塗装した部分は念のため再度#1200~#1500の耐水ペーパーで研磨しておきます。

全体のタッチアップと仕上げ研磨が終わったら、最後にラッカースプレーで仕上げ塗装して完成です。

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4.取付け

洗面台へ取付けです。

上段の白い方が今回自作したもの、下のグレイのものが元々の樹脂トレイです。

引き出しの感覚なども違和感なくスムーズで良くできました。

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                           以上

 

粘土質の我が庭でのブルーベリー畑の土壌改良と通気性改善対策

我が家の建築時、庭の片隅に外構屋さんにブルーベリーを植えてもらい、毎年僅かな収穫を楽しみにしてきたが、最近実の付きが特に悪くなった。ほとんど手入れもしてきていなかったのだが、改めて育て方とかを調べてみると、そもそもブルーベリーは土を酸性にしないといけないという基本を初めて知った。普通の野菜や樹木は酸性を嫌がるのだが、ブルーベリーだけは特殊で弱酸性でないといけないとのこと。ささやかながらブルーベリーを育てて10年、初めて知った基本である・・・

今回土壌改良をして、(当たり前の)酸性の環境に変えてあげることにする。

 

 

1.我が家のブルーベリー畑の課題

我が家は新興住宅地で、元々土壌は非常に悪い。表面の3㎝~5㎝だけ真砂土だが、その下はどこまでも造成用の粘土質の土が使われている。ブルーベリーを植えた外構屋さんがそこに酸性土を入れてくれていれば良いが、まずそこまではしていないだろう。おまけにその後pH管理など全くしてきていない。

我が家のブルーベリーは玄関横の1m角ほどの小さなエリアに生えていた。ただこの場所は北東に面しており更に家の外壁のすぐ脇の為、朝日だけは差し込むが、10時位以降は家の陰でずっと日陰になってしまう。それでもこんな場所で土壌も気にせずに実はなっていたため、一旦はここで土壌改良をする計画を進めていた。

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だが、せっかく土壌入れ替えまでするのなら、後悔しないようベストを尽くしたいと考え直し始めた。

 

2.植え付け場所の検討

 2-1.植え付け場所の見直し

 元の場所のすぐ横の表通りに面した場所に、以前フェンス設置と共に灌木を伐採し、固まる土で表層を固めていたエリアがある。
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(フェンス設置の記事は次を参照。DIYで自宅外構の生垣をフェンスに変更。まずはポストフェンスの選定と生垣の伐採。 - れきょぱのDIY紀行)

元々、枝の剪定や落ち葉拾いなど灌木の手入れを嫌がって伐採し固めた場所であるが、今のブルーベリーが植わっている場所より広々として若干は日当たりも良い。手入れの場所が増えることになる妻が少し嫌な顔をしていたが、将来後悔することの無いよう少しでも良い場所にしておきたい。新たなブルーベリー畑をここに変える事にする。

2-2.畑の配置設計

フェンスの手前のこのエリアにブルーベリーを並べて配置する。

まず苗木の間隔をどうするか。1mほど間を開けるのが望ましいと記事には良く書いてあるが、家庭菜園でそんな間隔を取れるはずもない。土の量も膨大になる。どういう結果になる分からないが、苗木の間隔は今回500㎜とする。新しいブルーベリー畑には苗木を4本植え、幅は2m、奥行は600㎜、深さは500㎜で計画することとした。

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3.ブルーベリー土壌の基本設計

3-1.ブルーベリー土壌の基本

ネットを調べると多くの方がブルーベリーの土壌について説明をしてくれている。どのHPでも土のphは4.5程度、酸性のピートモスをベースとし、鹿沼土等を0~50%ほどブレンドするのが良いとされている。元あった土は取り除いて完全に入替を推奨。

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ピートモスとは、ミズゴケなどの植物が堆積、腐植、泥炭化したものから作られる用土で、保水性、通気性、保肥性が高く、酸性の性質を持っている。高価なものであるが「ブルーベリーにはピートモス100%が最適」と言われる方も少なくない。

3-2.ピートモスの落とし穴?

多くの先輩方の御意見に倣い、更にピートモスを「高価な土=最適・万能な土」と勘違いした中級庶民の私は「高いピートモスをたっぷり使えば最良の土壌ができる」と安直に思い込み、用土の必要量計算などの検討を進めていた。

だが、もう少し多くの意見を広く確認しておこうと思い立ち、改めてネットでブルーベリーの推奨土壌や土壌改良などの記事を読み漁ってみた。広く読んでもほとんどは同じような内容の記事であったが、ある1つの記事に脳天を叩かれてしまった。(その記事のURLやタイトルを紹介したいところですが、未だブログ不慣れな私はネット記事の著作権などが心配なので明示は避けさせて頂きます。)その人も、多くの人が言うピートモス至上主義を信じてピートモスを100%使い、乾燥が特に苦手なブルーベリーに丁寧に毎日たっぷりと水をあげていたようだが、やがて枯らせてしまった。根を掘り起こしてみるとピートモスが汚泥化し、根腐れを起こしてしまっていたとの事。

確かに言われてみれば、ピートモスは非常に保水力の高い土質なので、元々保水されているところに更に水を繰り返しやってしまえば、水分過多となり通気がされず、窒息状態になってしまうのは当たり前かもしれない。通気性が悪化して酸欠状態になると、土壌はpHが上りアルカリ性側に偏ってしまう。

ブルーベリーの用土には保水性も求められるが、更に通気性も必須なのである。

ある程度不精な人や散水の難しい広い畑などにはピートモス100%は乾燥を防いでくれて良いかもしれないが、こまめに水やりをする几帳面な人には通気性悪化によるpH上昇のリスクがあるのかもしれない。

3-3.保水性と通気性を兼ね備えた用土設計

いくつか難点を挙げたが、ピートモスは酸性と保水性を備えており、やはりブルーベリーには適した用土である。今回、ピートモスを主体に土壌を構成させるが、100%ではなく、他の用土とのブレンドを模索する。

まずは、酸性で通気性を持った鹿沼土ブレンドする。ただ鹿沼土は、保水されたピートモスの中で長年使われていると、含水して崩壊し汚泥化してしまう欠点を持っている。汚泥化して通気性が悪化するとpHが上がってしまう。

他の構成土として、酸性ではないが長期間通気性を確保できるものとして、軽石を選定した。なお具体的用土としては、軽石系としてほぼ同様の種類を持つひゅうが土(ボラ土)も使った。

これらピートモス鹿沼土軽石を組み合わせ、場所によって種類と粒度と比率を変えて構成する。

土壌全体としてはピートモスを中心に構成するが、通気性を配慮して鹿沼土軽石を3割程度配合する。土壌部の深い層は軽石系の比率を高め、その下層は中粒の軽石のみ、最下層は大粒の軽石のみを配するように計画。

これを基本配合とするが、具体的な詳細配合は4-3で説明します。

 

4.用土の準備

4-1.必要用土量の算定

ブルーベリー畑を作るにあたってピートモスはどの程度要るのだろうか。

実は私がブルーベリー畑を作って苗木の植え替えをする春の前に、秋に初めて剪定を行い保存していた枝を挿木にしようとしていた妻がピートモスを先に手配しようとし、まだ何も考えていなかった私に「ピートモス、どの位要るの?15ℓ?40ℓ?50ℓ?」と問われ、「40ℓあれば良いかな」と適当に答えて、取り敢えずピートモス40ℓを1袋頼んだのだが、後になって少し冷静に考えてみた。

作ろうとしている畑の大きさは、およそ幅2m×奥行60㎝×深さ50㎝。

2000cm×60cm×50cm=600,000cm3=600ℓ??え? 何度計算しなおしても、ケタは間違えていない・・・ 。40ℓからの残りじゃ全然足りないじゃないか?!!どれだけ要るんだ?ちゃんと計算しないといけない。

表層は210cm×60㎝を目安に作るが、そこから深さ50㎝を垂直に切り出すことはできず、斜めに掘ることになる。ただ畑の場所は残念ながら粘土質のガチガチの土であり、比較的高い角度で掘削ができそうなため、底面は190㎝×45㎝で算定する。

 表層面積:A1=210×60=12,600㎠

 底部面積:A2=190×45=8,550㎠ ⇒ 平均面積:A=10,575㎠

 深さ50㎝として全容積はV=528,900cm3=529ℓ

ピートモス比率を平均7割とすると、ピートモスの量はVp=V*0.7=370ℓ

たくさん要るなぁ・・・

元の土壌は使わず、全量入替の予定なので、残りは鹿沼土など軽石系とする。

軽石系容量:Vk=V-Vp=529-370=159ℓ

4-2.用土の手配

4-2-1.ピートモスの手配

最初に土壌の主な用土となるピートモスを調達する。ここで探すのは成分未調整のピートモス。成分調整して中性に近づけたピートモスがあるが、それでは意味が無い。

まず普段野菜の苗などを買っている近くの園芸屋さんに行ってみるが、ピートモスは扱っていない。もう1件の園芸屋に行くが、ここもピートモスは無く、ココピートなるものだけあった。店員さんに聞くとピートモスとは異なるものとのこと、後で調べると酸性度も無いとのことでここも諦める。必要量も多いため、ネットで探すこととする。

ネットショップでピートモスを検索すると山ほど出てくる。単価もピンからキリまであるが、何が違うんだろうか?良い物を選びたくもなるが300ℓ近く要るため、あまり高価なものも選べない。安価な物は質は変わらないものを安く売っているのか、それとも何か質が悪かったりするのか?逆に上を見るとこれもまたキリが無く、何が良くて高いのかも分からない。結局何となく質も良さそうなパッケージの見た目と単価もさほど高くは無い、以下のピートモスを選定。単品では別途送料掛かるのですが、4袋手配のため送料ゼロとなり、比較的安価となりました。後で写真もありますが、完全乾燥型のサラサラで良かったのではないかと思っています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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なお、あるネットの記事にサカタのタネの「スーパーミックスA」がブルーベリーに最良とのコメントがあった。良質なドイツ産の黒ピートを使用しており、 フミン酸という保湿性と土壌の団粒化を促進する物質を含んでおり、ブルーベリーに最適だという。2袋だけ調達して根の周辺に重点的に投入してみることとする。こちらは黒ピートと言うだけあって中身の土は真っ黒。黒土のようでとても良さそうな性状でした。

 なお、別の資材を探してホームセンターに行ったとき、ダメモトで土売り場を見てみるとピートモスが売られていた・・・。専門園芸店2軒に無くて、通常のホームセンターにあるとは想定しなかった。しかも50ℓで1000円と非常に安価。もちろん送料も無い。今後のピートモス追加もありうるので、物は試しで1袋使ってみることとした。

更に我が家の倉庫を漁っていたら、使いかけのピートモスの小さな袋が出てきた。私も妻も覚えが無いが、恐らく何か保水性のために昔使ったのだろう。いずれにしても15ℓ袋の半分程残っていたので7ℓ位があった。

結局、使い残りなども含めて、357ℓのピートモスを調達した。

4-2-2.軽石系用土の手配

次は軽石系の用土。

まずは鹿沼土鹿沼土関東ローム層でできる、火山灰が風化してできた軽石。主に栃木県鹿沼地方で採取されることからこの名が付いた。鹿沼土は酸性が高く、pHが4~5。水はけが良く、保水性も良いことからブルーベリーに適している。ただ先述のように、長年使用していると細粒化して崩壊、水はけが悪くなる。従ってピートモス以外の残り全てを鹿沼土でなく、残りの4割ほどとする。鹿沼土はどこでも売っているため、いつもの園芸店(ここは信用できる店)で中粒と細粒の鹿沼土を買い、ホームセンターでも同様に手配し、合計88ℓの鹿沼土を調達した。

残りは軽石。これはホームセンターで手配。ホームセンターで土を物色していると、軽石の隣にボラ土(日向土)を見つけた。ボラ土は宮崎県日向地方でとれる軽石である。「ボラ土」という名前の通り、軽石と土の中間のような性状である。我が庭の畑にも通気性のために使っているが、10年程経ってもさほど崩れていない。(我が家の畑作成の奮闘記はこちらへ)。しかも単価が安い。軽石が15ℓで500円程だったが、ボラ土は同じ量で200円弱である。軽石の方が耐久性は高いと思うが、価格につられ、ボラ土を中心に使用することとした。ボラ土は最深部の透水層に用いる。

結局、ピートモスブレンドするための小粒の軽石を28ℓ、透水層用などのボラ土を90ℓ(大粒・中粒・小粒)を調達した。

これで用土の手配は完了。やがて大量の用土が揃った。

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4-3.ブルーベリー用土の詳細配合

手配したタイミングの違いなどもあり非常に多種類の用土を調達してしまったため、どこにどの土をどれだけ配合するか予め整理をした。

まずブルーベリーの用土としては3種類作る。

 A. 苗周辺土・・・苗の根の周辺に使う用土。スーパーミックスAを基材とする。

 B. 主土壌 ・・・A, C以外の用土でほぼ全体に使用するもの。

 C. 下部土壌・・・用土の中では最下部に使う、排水性を重視した土壌

これらの用土に加え、最深部をD透水層としてピートモスは使わず軽石系のみの排水性を確保するための層を作る。

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5.ブルーベリー畑の作成

5-1.苗の一時掘り出し

ブルーベリーはあまり深く根は張らず、横に根を広げていくという。移植前のブルーベリーが植わっている場所の土壌は粘土質のガチガチの土であり、根を浅く張っていればまだ良いが、深く根を張っていると苗を掘り起こすのも相当大変である。根の深さと広がりを予め確認しておくためにも、一度苗を掘り起こしてみることとした。

案の定、土壌の表層5㎝程は真砂土だが、そこから下は粘土質の造成土。場所によっては20㎝程の石が多く埋まっている所もある。我が家の今のブルーベリーは幹の太さが直径2㎝程であるが、根も幹と同じくらいの太さのものが2~3本伸びて行っており、その先端から細い根が広がっているような生え方をしている。言われているように根の1本は地表から10㎝下位のところを横に伸びているものが多いが、それ以外は真下や斜め下に延びて行っており、深さは40~50㎝の所まで伸びている。本来ふわふわの酸性土を好むブルーベリーが、スコップで体重をかけても掘り進めないような固まった粘土質の土の中を良い土壌を探して苦労して根を伸ばしていったのかと思うと可愛そうになってくる。全ての土をどけることができなかったため、最後は無理に根を引き抜いて細かい根を引きちぎってしまった部位もあったが、新しい土壌で新しく根を伸ばしてくれることを期待する。

 下の写真は掘り起こした我が家のブルーベリーの苗木の根の状態。それぞれ概ね同じ縮尺になるように調整しています。実寸は30㎝のL鋼尺を参考に。ガチガチの粘土質の土壌の中で育った根の状態のため、普通の発根状態とは違うのかもしれません。

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根の状態を確認した苗は元の場所に戻し、元と同じ粘土土壌ではあるが軽くふわっと土をかけて戻しておく。

5-2.新たなブルーベリー畑の掘削

さて、いよいよ新しいブルーベリー畑の場所の掘削を行う。

この場所は表面に”固まる土”を施工してある。厚さは3cm程だったはずなのでクワかスコップで切り崩せるかと思ったが、意外に歯が立たない。やむを得ないのでディスクグラインダーを使って境界線を切除していった。エッジさえ切れば、後は端から表面を剥がすようにクワで破砕していくことができた。

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後は普通の土なのでクワで行ける。だが、粘土質の土が硬い!本気でクワを振り下ろしてやっと崩していける位に硬い。クワで崩してはスコップで掘り出しての繰り返し。更に所々に30㎝ほどの石も埋まっておりペースが落ちる。

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掘り進めていると、上の写真右手の表層20㎝位のところからバラスを固めた硬い層が出て来た。バラスを転圧して締まった硬さなどではなく、コンクリートのような強度で、クワすら全く歯が立たない。そこはポーチの通路の下に近い所のため、地盤を固めるためにバラスに化学硬化剤を混錬して固めたのではないかと思われる。余りに歯が立たないため初めはこの部分を崩すのは諦めていたのだが、深部へ掘り進めるに従って硬化層の範囲が広がり、苗木予定地の真下まで来てしまった。この層は根も入らないためさすがに何とかしないといけないと考え、石割のタガネがあるのを思い出した。タガネとゲンノウ(石工用の重めのハンマー)で叩くと僅かだが切り崩せた。コンクリートを崩す想いで少しずつ切り崩していき、完全にとはいかないが何とか根の広がる範囲を確保できた。(写真右下の青黒い部分が硬化バラス層)

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 苦戦しながらも掘り進め、全体の底面の深さが地表から50㎝まで掘られたことを確認し、何とか畑全体の掘削完了。

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5-3.排水性の改善その1

転圧されてガチガチの粘土質の土を掘りながら思った。ここは上から下まで全て粘土。今まで通気性を良くするように、土壌は軽石だの鹿沼土だの配合を考えてきたが、この畑に大雨が降ったらどうなるんだ?周りが全て粘土ということは大きなバスタブのようなものじゃないか。上層は水が抜けていったとしても底の部分には水が溜まることになるはずだ。同じく粘土質の庭に畑を作った時と同じように、畑の孔の片隅に排水の桝を作ることにした。(庭の畑の作成記事はこちらを参照)

とはいえ、どういう構造にするか。ただ貯水枡を掘っても、そこにピートモスが入り込んで雨水が溜まってドロドロの汚泥になるだけだ。これまで畑を掘ってきた途中で出てきた20~30㎝の石を瓦礫として穴に投入したくなるが、この石は粘土が固まった岩状の物であることを知っている。畑を掘った際も地中の至る所に埋まっており、ハンマーで叩いても割れないため普通の石かと思い、透水層の瓦礫として使ったが、水に浸かっていると、段々と含水して軟質化し、半年~1年でいずれボロボロに崩れて粘土になってしまうのだ。何なんだろうか、この石(?)は。

何かアイデアは無いかとホームセンターを物色していたら、家の通気口に使うのだろうか、硬質ゴム製のメッシュのパネルを見つけた。うまく使えるか分からないが、試しに買ってみる。150㎜×300㎜のパネルを3枚買ってきたため、これを並べて300×450のパネルとして桝の蓋のようにして使う。このパネルが乗るように畑の底に250×400で深さ150㎜ほどの穴を掘った。

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5-4.排水対策の見直し

畑となる穴を掘り終え、排水桝も作り、次の週末には用土を投入して移植をしようと考えていた、ある日にかなりの雨が降った。畑はどんな状態になっているだろうか。

 雨の上がった翌日に見てみると・・・

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やはり・・・見事にプールになってしまった。

さてこの水は引いてくれるのだろうか? 降雨の後、上の写真から2日ほど経った後、次のようになっていた。

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粘土質の底を通じて少しずつ水が引いたのか、蒸発したのか分からないが、溜まっていた大半の水は引いていたが、貯水枡には見事に水が残っていた。狙い通りと言えばその通りだが、もっと雨が降ったらどうなる?だいたい今は上の土が無いから蒸発していくが、土があったら蒸発していくこともできない。貯水能力をもう少し増やしておこう。

今作ってある貯水枡と同じくらいの大きさの桝を両脇に二つは作りたい。どうやって作ろうか。同じパネルを買ってきても良いが、あのパネルは3枚で1000円程したため、安価につくりたいので、100均で何か使える物が無いか探しに行くことにした。籠のような穴の開いた物がベストだが、無ければバケツのようなプラ容器にドリルで通水の穴を開けて使うつもりだった。

100均最大手のD社に行って探してみると使えそうなカゴやら容器がいっぱいある。その中でも貯水容積となる大きさが大きく、メッシュの穴が大き過ぎず、それなりの強度がある次のカゴを選んだ。

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また、前回調達したメッシュパネルも今の状態ではいずれパネルの縁の粘土が雨水で軟化して崩落しそうなため、ここにもカゴを組み合わせて耐久性を上げる。そして貯水能力を更に上げるため、このカゴの下に更にもう一個小さなカゴを組み合わせることとした(これは家にあった100均のカゴを流用)。

まず3枚の通気パネルを接着剤で接合し、そのパネルと100均のカゴ(ピンク)をインシュロックで結合させ、更にもう一つのカゴ(白)ともインシュロックで結びつける。

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畑の掘削した溝に貯水枡となる孔を開ける。前回開けて雨水が溜まってしまった孔も更に深く穴を掘り下げる。メッシュボックスの大きさに合わせ、ボックスが丁度入るように孔の大きさを調整する。

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なおここで掘り方が終了のため、最終の深さを確認しておく。下写真上部の緑の棒は地表面に渡したものだが、各孔とも深さ80㎝まで掘られていることを確認。

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孔が掘り終わったら、メッシュボックスをセットする。

今になって思えば、1000円のパネルは100均で十分だった・・・

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 今回の畑全体の構成は以下で設計を進めた。

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ここまで掘るために多量の土が出ました・・・

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5-5.土壌作成~植え付け

5-5-1.土壌の配合

ピートモスは事前に水につけて含水させておかないといけない。ただ、配合材も含めて500ℓ強の用土をどうやって水に漬けるのか?バケツ?我が家のバケツは10ℓが2つしかない。ドラム缶かバスタブでも無いとこんな量を水に漬ける物は無い。うーん・・・、そうだ!ピートモスなど用土の入っているビニール袋を使おう。小さな通気孔が開けられているかもしれないが、半日位なら持つだろう。

ピートモスを水に漬ける前に、ブレンドする軽石類を混合させておく。水を含ませて重くなった後より、サラサラした乾燥状態の方が混錬しやすいからだ。しかし用土のビニール袋でブレンドするためには配合する分だけ袋を空けないといけない。配合する分だけピートモスをバケツやセメントのパンなどに袋から出し、配合する用土を投入していく。所定の量を袋に投入したら、スコップを使って混錬する。なかなか下まで攪拌するのが大変だが頑張ってかき混ぜる。また、この日は風が強かったのだが、乾燥されたピートモスは非常にサラサラのため、袋から出した時に風が吹くとピートモスが風で飛散し、周りにまき散らすわ自分に掛かるわで大変なため、注意が必要。

ビニール袋での配合が完了したら、そこに水を投入する。ピートモスと同量程度の水を含ませるというが、散水シャワーで袋に注水していても入れた量が分からない。取り敢えず表面に水が浮くまで水を入れてはスコップで攪拌し、袋の下部のビニール裏面に水が浮いてくるまで繰り返す。

なお多くの種類の用土を配合する主土壌Bは、袋に必要な分量を都度投入するのは大変なため、別の入れ物にピートモス以外の用土を所定の配合比率で予めブレンドしておいたものをピートモスに投入して攪拌する。また、苗周辺土壌Aはピートモス「スーパーミックスA」を用いるが、これは乾燥させておらず事前含水が不要であるため、用土のブレンドは移植前に行う。

なお今回使用したピートモスとその性状は以下のような状態でした。

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5-5-2.透水層作成

ピートモスに含水させている間に植え付けまでの準備を進める。

貯水枡にメッシュボックスをセットしたが、メッシュパネルと周囲の縁は隙間が多いため、掘り出した粘土を使って縁の目張りを行った。

その後、土壌から採掘したバラスから大粒を選定し、ボックスと孔との間に投入する。バラスは崩壊しないため透水層に良いが、アルカリ性なので最下部へ投入する。

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我が家の外構に防犯砂利を使っていたが、大粒の軽石状のため、一部を透水層の最下層に投入する。

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その上部にボラ土の大粒、中粒を順に投入する。これで最下部の透水層の完成。この状態での深度を測定すると地表から40㎝の深さになっていた。

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5-5-3.苗の掘り出し

 移植作業の前に、苗木を掘り出しておく。

2週間前に一度掘り起こしており、粘土質の土壌を戻したとはいえ一度耕かされているため容易に掘り出せると思っていたが、その後何度か雨が降ったせいか土壌はかなり締まっており、2回目の掘り出しも意外に大変であった。掘り出した苗は改めて根の状態を確認し、根の伸長方向や長さから相互に根が干渉しないよう、植え付けの配置や向きを考えておく。他の苗木の掘り出しや土壌準備など植え付けまでにまだ時間が掛かるため、根が乾燥しないよう掘り出した苗木は含水処置中のピートモスに仮埋めしておく。

5-5-4.用土投入・植え付け

 まず苗周辺土壌Aを作製する。スーパーミックスAと鹿沼土細粒、軽石小粒を用土の袋へ投入し、ブレンドする。他のピートモスは比較的明るい茶色であったが、黒ピートを用いているというスーパーミックスAは真っ黒であった。

用土の準備が終わったら順次畑へ投入を行う。

最初に、含水の完了した「下部土壌C」を、5-5-2で投入していた透水層の上に全て投入する。なお、用土のビニール袋に十分すぎるほど水を入れてピートモスにしっかり含水させていたつもりであったが、土を出してみると水を含んでいない部分が結構残っていた。もう今更やり直せないので、土を出しながらそこへ散水してはスコップでかき混ぜ、十分に含水させていった。

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 含水中のピートモスに仮置きしていた苗を取り出し、互いに根が交錯しないように配慮し、根の深さなどを確認し、仮配置する。

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根の下に隙間が多くあれば主土壌Bを投入し、苗が自立できる程度まで土を入れていく。この後も都度散水をしながら深部のピートモスへも十分に含水させていく。その後は苗の根の周りを中心に苗周辺土壌Aを投入する。苗の角度も都度確認しながら全体を地表まで主土壌Bを投入、最後は苗周辺を若干盛り土になる程度まで盛り付けて完成。

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土壌の表層の状態は下のような感じです。ピートモス鹿沼土軽石ブレンドされています。

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5-5-5.元場所への植え付け

元々苗木は5本あったが、新しい畑は4本分で設計して作り、もう1本だけは元の場所に植え付けた。そこは排水などは深く配慮せず、苗の周りだけピートモスの土壌に入れ替えて植え付けた。新しい畑との比較で育成を比較しようと思う。なお植え付けた後で気が付いたのだが、ブルーベリーは他家受粉と言って、複数の苗が無いと受粉しないのだった!仕方が無いので人工で受粉させるか、挿木をこの近くに植えて開花するまで待つしかない。

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6.最後に

今回、色々な人の意見・記事を参考にして、自分なりの最善を尽くしてブルーベリー畑と土壌を作りました。この土壌改良と植え付けは2021年3月上旬に実施したものですが、この記事を書いているのは植え付け直後の同2021年3月中旬のため、今回の土壌改良の結果はまだ分かりません。土壌が落ち着くには2~3年掛かるのかもしれませんが、経過については後日また報告できればと思っています。と言っても最速で今年の秋以降の報告になります。

参考に今回購入した資材のリストを付けておきます。

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 非常に長文になりましたが、最後までご拝読頂きありがとうございました。

何かの参考にして頂ければ幸いです。

 

モニタースタンドの作成

モニターのかさ上げ

会社のノートPCに別置きモニターを用意したが、ノートPCの横に置くと机を占有してしまい、ノートPCの奥に置きたいがノートPCの画面とモニターが被ってしまいモニター画面の全てを見ることができない。そのためモニターの高さをノートPCの上になるように高さを合わせるスタンド(置き台)を製作することとした。

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スタンドの寸法調査

現在ノートPCにモニターの被っている寸法を測定し、スタンド高さを100mmとした。

幅と奥行きはモニター台座の寸法に合わせ、幅220×奥行150とした。

 

スタンドの作成検討

高さ100㎜のため物置に残っている木材の残材で作成することとした。

本棚を作製した時の板厚t25mmの端板があるため、それを4枚重ね合わせて作る。

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寸法に合わせて切り出し、2枚ずつ張り合わせ、その2枚セットを更に2つ貼り合わせて厚さ100mmのブロックとする。

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しかし手でカットした木材の寸法は正確ではなく、切断面も垂直ではないため、4枚重ねした木のブロックは端面がガタガタである。このブロックをしっかり固定できるバイス台でもあればカンナで削れるのだが、バイス台が無い・・・

このモニタースタンドは会社の机上に置かれ他の人にも見られるため、外観も美しくしたい。そのため積層した端面に化粧板を貼り合わせることとした。t4のべニア板の残材があったため、それを正面と側面に貼る。角の合わせ面にべニア板の断面を出したくないため、合わせ面は45度に削り落とし、頂点で合わせることとした。

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母材のブロックを可能な限りカンナ等で端面を揃え、化粧板を貼り合わせていく。

3面を貼り合わせたら全体を紙ヤスリで研磨していく。比較的表面は綺麗なため#120から#400のペーパーで整え、母材ブロックの作成は終了。

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ブロックの塗装

完成した木材ブロックの塗装を行う。黒を基調として、アクセントに側面はマホガニーのニスを塗ることとした。

剥離箇所の補修

仕上げの加工をしている時、べニアの表層の一部を剥がしてしまった。目立つ部分であるため接ぎ板での補修を行う。剥離した個所の周囲を一回り大きく綺麗にカットして剥がす。剥がした箇所と若干大きめの接ぎ板を別のべニアから切り出し、剥がした場所に合わせて加工する。きっちり合う大きさに加工出来たらボンドで貼り合わせる。固定したらやすりで余分な部分を削り落とす。

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塗装

塗装を重ねていく。黒のペンキは2~3回塗れば十分だが、ニスはかなりの回数を重ね塗りしないと色は出ない。下の写真、左側は塗装1回目、右は2回目。

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下の左側で5回重ね塗り、右側で8回目。

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十分色が付いたため表面を研磨する。耐水ペーパー#2000で研磨して、表面の塗りムラや木目からの凹凸などを平坦化する。完全に平坦にしてしまうと木目感も無くなってしまうため、適度に研磨を進める。

また、天板の化粧板との境界が凹になって目立っていたため、ペンキを重ね塗りして凹部を埋め、ペーパーで研磨して平滑にする。

裏面に滑り止めのゴム座を両面テープで貼って完成。

(下左は最終塗装前の水研ぎ後。右は裏面ゴム)

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完成。

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モニターを乗せてもサイズはバッチリ。ノートPCとの高さバランスもOKでした。

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下地の無い石膏ボードの洗面所への棚板の取付け

1.洗濯機上のデッドスペース

我が家の洗面所の洗濯機の上部は何も使われておらずデッドスペースになっている。一方で趣味のように1日に数回洗濯している妻は、少し離れた洗面台下から洗剤をその都度えっちらと運んでいるため、洗濯機上に洗剤用の棚を付けることとした。

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2.棚板の選定

以前本棚を作った時のパイン材が多量に余っていたため、初めはその板を切り出して、白色に塗装して棚板を作製した。しかし、あまり考えずに強度を優先して板厚24mmの板を切り出して棚板を作ったのだが、板が重い・・・。加えて棚を取り付ける洗濯機上部の壁面を調べてみると、下地の間柱がほとんど無く、石膏ボードに壁紙が張られている場所のため壁面の強度が無く、これでは洗剤を置くどころか棚板の自重すらも保持できずに落ちてしまいそうであった。(実際同じ洗面所の別の場所に小さな棚板を付けていたのだが、そこも石膏ボードだけの場所で棚受けのネジがすぐに抜けてしまい、重い物が置けなくなっている…)

そのため、作った棚板は塗装を10数回重ねて行った苦心策だったのだが使うのは諦め、ホームセンターで売っている既成の化粧板を使うこととした(ぴえん)。板厚16㎜、母材はSPFかな?ラッカー被膜あり、ま、それなりの物ではある。

使い勝手を考えると極力手前に物を置けるようにしたいところだが、先述のように壁強度が無いため、モーメントを抑えてあまり手前に置かないように奥行はおさえ、強度と使い勝手を考えて奥行は350mmとした。板幅は既成が600mmしかなかったが、これで丁度良い大きさであった。

3.棚受けの選定

3-1.石膏ボード用棚受け

先述のように棚板を付ける場所の壁面は間柱が無く、石膏ボードに板を預けねばならない。ただ、今どきはそのような場所は少なくないため、ホームセンターにはDIY用に色々な石膏ボード用の棚板ブラケットが販売されており、その一つを選定した。石膏ボード用の受けは1つの支持部に3~4本の細いピンをそれぞれ交差するようにボードに打ち込むことで、石膏ボードに負荷を分散させて重量を保持し、かつボードを破損させないように考えているらしい。取付の状態は後程説明します。

なお取説には耐荷重6kgまでとあるが、この種の石膏ボード用の棚受けを使うのは初めてで信頼性が分からず、かつこの棚板には液体洗剤などの重量物を置く可能性もあるため、他の棚受けも更に併用することで安全率を上げることも検討する。

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3-2.棚板取付け部の下地調査

まず棚板を取り付ける壁面を詳細に調べる。以前何のために買ったか忘れたが、壁面下の間柱(下地)があるかを調べる道具が我が家にあったのを思い出した。

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壁紙の上から先端の白い部分を突き刺すと中から針が壁面に突き刺さり、石膏ボードのみだと最後まで刺さってしまうが、下地に当たるとそこで針が止まり、下地まで何mmか分かるものである。コンコンと叩いていっても下地の有無は大体は分かるが、あまり正確ではない。

今回棚板を取り付ける場所はコーナー部のため壁面にL字型で接するが、このL字面周辺を上記の器具で調べると、やはりほとんど間柱が無い。唯一、コーナー部の1辺側わずかの幅に間柱があった。構造上コーナー部には間柱があるだろうと想定してのことではあったが、事前にコンコン叩いて調べた際はコーナー両面とも下地があると感じ、念のために針で調べたのだが、実際には一方の面には下地は無かった。この器具で調べて良かった・・・。

3-3.棚受けの追加

コーナー部のみには下地があることを確認できたため、ここに通常の棚受けを追加する。これが唯一ネジが立つ、信頼できる棚受けとなる。ただ間柱部が20mm程と細いため、棚受けも細身で肉厚の強度のあるものを選定する。

これで概ね問題無いとも思われるが、長年重量物を置くため、より信頼性を上げるべく、更に2枚の通常の棚板を石膏ボード上にネジ留めとなるが追設することとした。

(下の写真の右下の小さな棚受けは結局未使用)

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3-4.L型棚受けの注意

1セットの棚受けを使用するなら気にする必要は無いかもしれないが、市販のL字棚板は必ずしも直角ではない。物によっては耐力を上げるためかわざと仰角を付けていることもあるのかもしれない。

今回のように棚板を水平にセットし、複数の棚受けを異なる向きで組み合わせて使う場合は、L字棚受けを全て90度に合わせておかないと棚板の負荷を均等に受けられなくなる。実際今回の棚受けは(調整前の写真を撮っておけば良かったが)角度がバラバラで全く合っていなかった。そのため事前に棚受けを押し曲げ、それぞれが直角になるように調整を実施した。

4.棚板の取付け

4-1.棚取付け位置のケガキ

棚板を取り付ける高さは、一番使うことになる妻に使い勝手を確認してもらって決定。

高さの基準点を壁面コーナー部にマーキングし、水準器を使って、水平に棚板のケガキを実施。

下の写真は見づらいですが、後で消せるように鉛筆で壁紙に罫書き。

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4-2.棚受けの板への下穴開け

用意した棚板受けの取付位置を予め決め、棚板や壁面に罫書きを入れ、下穴を開けておく。特に棚板へのネジ止めは体勢的に後からでは非常にやりづらくなると思われるため、予め下穴を開け、場所によっては先にネジ止めをしておいた方が良い。

まず棚板へ棚受けを取り付ける位置を決める。コーナー部の棚受けは間柱の位置が決まっているため、取り付ける場所は自然と決まる。

次に石膏ボード用棚受けの2本は、全幅に対して概ね全体を3等分して配置。

更に、追加の通常棚板の配置を決める。棚板背面側はボード用棚受け等があるが、通常物を置きたい手前側の負荷を受けるため、側面側から棚受けで支持する。

これで終わるつもりだったのだが、もう一つ通常棚受けがあったため、ボード用棚受けの間に追加することにした(配置のバランスが悪いのは施工後に追加して付けた為...)

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棚板を壁に取り付ける前に板へ棚受けの位置を罫書き、孔の位置も罫書き下穴を開ける。なお上の配置図は上から見たイメージの図であるが、実際には棚受けは板の下面に付くため、棚板へのケガキ図は反転させて実施しています。

今回用意した石膏ボード用の棚受けは通常と違って、L字の壁側の縦の面は棚板の上部に向けて取り付け、水平部の上に板を乗せるようになっているため、縦板が棚板の背面を通り、棚板は背壁面に密着できず棚受けの厚み分8mmだけ隙間が空く。この寸法に気づかないと棚受けの配置と穴の位置を間違えて下穴を開けてしまうところだった。

最後に棚板へネジを取付けるのは非常にやりづらいため、罫書いたネジ穴の位置にキリで下穴を開けた後、棚受けをセットしてネジで”仮止め”まで行った。

(下の写真はボード用棚受けは罫書きのみで仮付け前の状態)

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この時点では棚受けは”仮止め”のつもりだったのだが、後からやりづらい体制で棚板にネジ止めするなら、棚受けを付けた状態で棚板を壁に取り付けても良いかと思い、このまま棚受けを付けた状態で壁に棚板を取り付けることとした。

4-3.壁面へのネジの下穴開け

棚受けを壁面へ取り付けるための下穴を開ける。

予め罫書いた壁面の棚板位置へ棚受けを取り付けた状態の棚板を合わせてセットし、各方向の水平度を再度確認・調整した上で各棚受けのネジ穴位置を壁面に写していく。全ての棚受け穴位置を罫書いたら、棚板を外し、ネジ穴位置の中止にキリで下穴を開けていく。ただし石膏ボード用棚受けはピンで取り付けるため、ここはマークのみで下穴は開けない。

今回棚受けの棚板への取付けを優先したことで棚受けの壁面へのねじ込みはやりづらくなる。特に、間柱にねじ込まなければならないコーナー部は側面から10㎜程の位置にネジ込まねばならず作業性が非常に悪いため、下穴だけでなく一度取付け用のネジを使って仮締めを行い、下地にタップを切った状態を作っておく。このコーナー部の穴位置はインパクトドライバーはもちろん入らず、通常のドライバーですらグリップが壁面に当たるほど狭いため、ネジ込みは非常に作業性が悪い。力が入らないとネジ山をなめてしまうため、手回しで45度ピッチほどに少しずつドライバーを廻してネジを進めなければならない。少しずつ廻してようやく最後までネジ山を切ったら、再びネジを慎重に逆転させて取外し終了。この仮ネジを3か所処置するだけでSUSネジの頭を1本ダメにしてしまった・・・。

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なお石膏ボードに通常のネジで取り付ける部分は必ず下穴のみとしておく。石膏ボードはもろく破損しやすいため、ネジを何度も入れたり外したりすると、ボードに切られたネジタップが崩れてしまいネジが効かなくなるため、ネジ通しは最低限にする。

また石膏ボード用棚受けは、棚板重量を受けない状態で取り付けたいため、その棚受けだけは棚板から外した。

4-4.石膏ボード用棚受けの設置

壁面に罫書いたボード用棚受けの位置に棚受け単体で取り付ける。

 棚受けを罫書いた位置にセットし、その位置で仮留めするため養生テープで壁紙へ保定する。その状態で取付用のピン孔の開いた留め具(下写真の3本のピンの刺さっている小さな丸い部材)を棚受け固定具の穴へセットする。

次に留め具の孔へピンを差し、ハンマーで壁面(石膏ボード)へ打ち込んでいく。ピンが非常に細く、まっすぐに打ち込まないとすぐに曲がってしまうため、慎重に打ち込んでいく。1つの留め具に3本のピンがあるため、順次ピンを打ち込む。

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2つの棚受け、各4箇所の固定部へピン固定が終わったら、留め具に化粧カバーを取付けて終了。これだけなら簡単。

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4-5.その他棚受けの固定

まずコーナー用棚受けを固定する。

先に取り付けた石膏ボード用棚受けの上に棚板を乗せ、コーナー用棚受けの予め下穴とネジを切っていた穴へネジを締め込んでいく。事前に下地へネジを切っていたとは言え、非常に狭い場所にて力が入らないため、ネジ頭をなめないよう注意してネジを最後まで締めていく。

次に側壁の通常棚受けを固定する。

ここは石膏ボードへネジで固定するため、石膏ボードを損傷させないようネジを選定する。通常の木ネジの中でもネジピッチの大きい、粗いネジを選定した。

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側壁と背面の通常棚受けを同じように木ネジで固定して完了。

4-5.完成

下地の無い石膏ボードへの取付だが、複数の棚受けにより安定した棚板を付けることができた。棚受けだらけで少々見苦しいが、棚板が抜け落ちるよりは良いかと。

棚板の剛性も問題無く、非常にがっちりと取付けられました。

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念のため水平度を確認。据付後も水平度は問題無し。

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石膏ボードへの取付の耐久性は今から検証となりますが、まずは完成。しばし使ってみます。

イレクターパイプでのゴルフ練習用ネットの手作り製作

久しぶりの投稿です。

最近ゴルフにはまり、自宅の庭で素振りなどもしていたが、近所に野球のネットを作っている家もあり、ゴルフ練習ネットを作りたくなってしまった。

1.基本設計

 1-1.レイアウト計画

いつものように庭のレイアウトにゴルフネットのケージ(かご)の配置を計画する。

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我が家の庭はウッドデッキや家庭菜園などを作ってしまっているため、空いている場所は限られている。

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   <レイアウト計画図>(中央黄色の枠部にケージを組立)

 幅は、後述するが主柱を壁際に建てたいこともあり広めだが2.5mで設定。高さは高い方がクラブが当たらなくてよいが、これも後述する毎回の分解・組立が必要なため、施工性も加味して高さ2.0mとした。奥行方向はレイアウト制約から1.2mとしたが、ケージの中でスイングする訳ではないのでこれで十分。

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1-2.本体部材検討

ケージの大きさは1辺が最大2.5mあるため、それなりに強度のあるものをフレームにしないと強度が足りそうにない。素人でも加工組み立てができ強度のある部材として市販の「イレクターパイプ」を使うこととした。イレクターパイプは外面に樹脂がコーティングされたスチールパイプで、接続のジョイント類も非常に多種類作られており任意の形状に組み上げることができる。パイプも標準で外径28mmのため強度も十分あり、ホームセンターでも良く取り扱われており申し分無し。

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2.詳細設計

2-1.簡易な解体・組立の配慮

今回のレイアウトでの課題は、庭のど真ん中に設置せざるを得ないため、菜園等の通路を潰してしまうこと(広大な庭があればそんな心配は無用なのだが・・・)。そのためゴルフ練習を行う週末だけ組み立てて、平日は妻が庭を通行するために都度解体する設計をしなければならなかった。真四角のフレームを組んで常設できるのなら設計の苦労は何も無くただ組み立てるだけだったのだが、都度解体でき、使用時にも極力簡単に組み立てられるようにするためにかなり頭を悩ませることとなった。

上述のフレームのマンガ絵で青色のパイプは常設し、黄色のフレームは都度取外して組み立てるものとした。ケージの幅は機能的には2m程でも良かったのだが、そうすると主柱(縦のパイプ)が通路横になって通行の邪魔になり常設ができないため、敢えて幅を広げて主柱を壁際に常設させることとした。ネットも両側面のものはパイプに取り付けたが、天井と背面の物は都度解体した時に折りたたんでカーテンのようにまとめておくこととする。ただし都度組み立てるパイプへは完全固定でなく、都度外して簡単に取り付けられるようにせねばならない。完全固定部のジョイントはイレクターの樹脂ジョイントで接着固定をするが、都度取り外す部分は接着することはできない。初め、主柱上部のジョイントは樹脂ジョイントを採用したのだが、接着できない箇所は差し込みだけとなるため隙間があり、全体の剛性が不足してしまった。そのため一度取り付けた樹脂ジョイントを取りやめ、ボルト固定式のメタルジョイントに変更することした。(一度接着固定した樹脂ジョイントの取外しにはかなり苦戦したが)

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全体の剛性を確保し、ボールを打ち込んだ時の衝撃に対する安定性なども加味し、フレームの構造を検討。

ネットに向かって右側前方は家の壁面となりエアコンの室外機があるが、そこをまたぐ形でレイアウトしている。剛性を確保するために主柱①②の下辺も⑨のようにパイプで連結させたいが、室外機があり干渉するため断念。その代わりに背面側主柱①の後方に支えとなる補強部材⑩⑪を追加する。背面側下面①と③の下辺も連結させたいが、通路の障害となるためここも中止。

なお、実は初回設計では再組立性や剛性などの課題が生じたため、製作後に多くの改造を行いましたが、話がややこしくなるのでこの記事では最終形だけを記載します。初回設計での課題点や苦戦した経緯は参考に別記事で紹介するようにします。

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2-2.ネットサイズ

必要なネットのサイズを検討。

背面ネットは幅2.5m。主柱の高さは2.0mだがギリギリでは下から抜けていってしまう可能性があるため、20cmほどは余裕を取って高さ2.2mとする。従って2.5m×2.2m。

天井は幅2.5m×奥行1.2m。

都度解体・組立を行う簡便性のために天井と背面のネットは1体とするため、両者で2.5m×3.4mとする。

側面は幅1.2m、高さは背面と同様に2.2m。これを前後2面分必要。

 2-3.ターゲット

ボールは背面ネットに向けて打つため、毎回かなりの勢いでボールが当たる事となり、ある程度丈夫なゴルフ用ネットでも背面ネットだけは傷んでくる事が予想される。その都度大きな天井背面ネットを交換するのも経済的でないため、背面ネットの前にターゲットを置き、そこに打ち込む形とする。

練習用ゴルフネットには的の絵が描かれたターゲットが使われている事が多いが、大半の物は帆布製となっている。帆布は非常に丈夫なためターゲットとしては適しているが、住宅地の庭で帆布にゴルフボールを打ち込むと、バーンとかなり大きな衝突音が響くと予想されるため、帆布製は採用しない。

今回は衝撃を吸収して衝突音も無い「ネット」を背面ネットの前に吊り下げてターゲットとすることとした。

(ターゲット素材及びその取付構造は失敗あり)

 

3.ケージの組み立て

3-1・材料手配

 イレクターパイプやジョイントはホームセンターで扱っているため、必要量を整理して買い出しに出る。落ち着いて設計を完了させてから材料手配と組み立てを行えば良い物を、設計を行いながら買い出しと組み立てを進めたため、ジョイント等の部材の手配不足や設計変更等により何回もホームセンターに行く羽目になった。1日に数回行くこともあり嫁からは「ホームセンターに住んだら?」とまで言われる始末である・・・

 また、ケージに使用するネットは当然ゴルフボールが抜けてはいけない。市販でもゴルフ練習用ネットとして多くの物が販売されているため、主となる天井・背面用のネットにはゴルフ練習用のネットを購入。必要なサイズは2.5m×3.4mであるが、ピタリのサイズが売られているはずは無く、最も近いサイズが3m×4mであった。必要サイズに合わせてカットしようかと考えていたが、ネットを確認すると縁に丈夫な補強材が施されていたため、余材は飛び出し防止の重ねに用い、カットせずそのままで使うこととした。


 

 一方で我が家の物置には以前グリーンカーテンに使用した園芸用の大きなネットが残っていた。ダメもとで見てみると大きさは2m×3mが2枚。ネットの網目も25mm角でゴルフ練習用と同じで、ゴルフボールが通過することはなさそう。耐久性は十分ではないと思われるが、強く当たることの無い前後の両側面に使用するには問題ないと思われるため、ここに余り物の園芸ネットを流用することとした。こちらは必要サイズに合わせて大きさをカット。

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3-2.組立て

 イレクターパイプはジョイントを固定して組み立てていくだけなので、ここまでくれば後は簡単。解体不要な部分については樹脂ジョイントで接合して接着剤で固定していき、メタルジョイントはネジをレンチで固定していくだけ。

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パイプでのフレームが組みあがったら、そこにネットを取り付けていく。

取外し不要なネットはパイプにインシュロックで固定していく。取外し必要な箇所についてはリングクリップや網固定用のイレクタージョイントJ-38Aなどでパイプにネットを固定していく。側面と天井の接合部などはボールが飛び出していかないよう、ネットの余材を重ね合わせておく。

下の写真は打ち込む方向から見た写真。

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次の写真は背面ネットの裏から反対に見たもの(向こう側から手前に打ち込む)。

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全体の張りを整え、ターゲットを取り付けて完成。

 下の写真は暗いので少し見づらいですが、背面ネットの手前にもう1枚、ターゲット用ネットを付けています。なおこの写真は衝撃吸収のためにターゲットの4隅をゴムひもで繋いで取り付けたのですが、ゴムの弾性のためにネットに当たったボールが手前側に跳ね返ってきてしまい、またネットだけでも衝撃時の音はほとんど出ないため、最終的には普通のひもでぶら下げた形としています。

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4.後記

ボールは50球1000円のロストボールを購入。これで打ちっぱなしの練習場に行かなくても自宅で無料でゴルフ練習ができるようになりました。

なお住宅地では打った時の打球音は結構あります。アイアンなどのクラブのフェース面にウレタンを貼ったりしましたが、それでもそれなりに音は残ります。練習用のスポンジボールが売られているため、ご近所が近い方は最初からスポンジボールを使うことをお勧めします。

 
◆かかった費用

以下のように合計で約1.6万円。(ボールやスイング用のマット等は含まず)

市販でも簡易な練習用ネットは安価で売られています。取外し性なども考慮した結果ではありますが、これを安いとみるか高いとみるか。ただの真四角の常設ケージならもう少し簡単に安く作れるはずです。

我が家の庭には市販の物は設置困難なため、これが安価だったと思っています。

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