我が庭へレンガで半円花壇の作成
全体レイアウト設計
殺風景な庭に、菜園と同時に花壇を計画する。
将来のデッキや芝生も計画に入れて、花壇をレイアウト。
1.南花壇作成
まずは菜園横の庭南側中央に花壇を計画。
こちらは菜園からの排水桝もあり、そこへの導水も配慮してレベル設計。
エッジレンガ選定
まず花壇周囲を囲むレンガを選定。
家の周辺のホームセンターにも色々レンガはあるが、今一気に入った物が無いのでネットから探す。
後で2項で記載する円花壇に使うレンガの数も計算し、合計約100個を注文する。
結局アルクプラムという薄茶色のレンガを選定。
花壇掘削
まずは排水部分の掘削。菜園作成時に掘った1m深さの穴を再度掘り下げる。
掘り下げた排水桝部分へ竪パイプをセットして周囲を瓦礫で埋める。
最下層はボラ土(大粒)、軽石を投入、次にバーミキュライトを投入。
透水層ができたところで半分のレンガをセット。(この段階では土のみで固定)
まずは半分側の土壌を作っていく。
上層に腐葉土、牛糞堆肥、鶏糞堆肥、燻炭などを投入、混合。
次に残り半分。下地を圧接し、レベルを整え、真砂土で更にレベルを調整。
レンガを順次配置し、残る部分へも土を投入、混合し、南花壇の完成。
その後の花壇。
2.円花壇作成
ハーブ園を作りたいという奥様の声に応えて、庭の西側、物置の前に花壇を計画。
少し難易度を上げて円花壇にトライ。
下の段は平積みとし、上部は竪に積む形とする。
上部のレンガ積み計画。
レンガ積み
まずはセンターの基準点をマーク(見づらいが黒いペグをマークに)。
円弧のライン取りをして基礎を圧接。
圧接するにはタンパーが便利。ブロックなどで圧接しても良いが、タンパーがあると効率が全然違います。DIYで使う位であれば木製の安価なもので十分ですが、モルタルの作業を良くする人にはお勧めです。
|
最初にバラスを投入し、レベルを調整しながら圧接していく。
背面にもバラスを敷き、そこへブロックをモルタルで固定していく。
1段目レンガの積み上げ。基準センター点から半径のRを確認しながら、レベルを出してモルタルでセットしていく。まずは半分。
1段目完了。ラフに目地も入れていく。
2段目積み上げ。
上段レンガの積み付け開始。レベルと半径を確認しながら順次モルタルで固定。
レンガの組み立て完了。
土を投入し、後は目地を入れて完成!
立派なハーブ園になりました。
~参考~
作成前に作った手順書。上記の実際とは一部異なりますが参考に。
水はけの悪い我が家の庭へ本格排水対策したDIY家庭菜園の作成
我が家の家庭菜園Ⅰ期工事~粘土質の庭土との格闘~
狭いながらも我が家を建て、念願の家庭菜園をやろう!と意気込んだけど、新興住宅地の我が家の庭は、表面5㎝位は真砂土だけどその下は粘土質の造成土。雨が降るといつも池になってしまう。
この土じゃおいしい野菜は期待できない。っていうかその前にカチンカチンで根も張れない。
菜園の所だけでも土を入れ替えないと!
まだ何も無い庭ですが、今から菜園を作っていきます。
(今見ると新鮮なほど何も無い・・・)
菜園計画
まずは菜園計画図の作成から。
後々のウッドデッキ、花壇の計画もあり、レイアウトを決める。上の写真右上の角には物置を置くので、その横に菜園を作る。
まずは2畝(うね)で計画。(後で3畝に拡張)
菜園部分は粘土質の土を掘り起こして水はけの良い土に入れ替えるが、水を抜け口を作らないと菜園がただの水溜めになってしまうので、菜園の横に水の抜けを作る。
菜園造成
さて計画ができたので、後は築造!
スコップとクワでひたすら掘っていく。表層は真砂土なので軽くスコップが入る。ただ地面から4~5㎝の真砂土の下は固く締まった粘土質の造成土。体重をかけないとスコップが入らない。もしくは、クワを振るって硬い土を崩していく。
あ~、きつい。最深部を深さ1000㎜で設計してしまった。深すぎるだろ。表層200㎜で嫌になってきた・・・。
でも、後々のおいしい野菜のためか。頑張ろう!
さて、500㎜は掘ったかな。
写真を撮りそこなったが、途中に巨大な石が埋まっていて掘り起こすのに散々苦労した。100㎏弱はあったんじゃないかな。とてもじゃないが持ち上げることができず、ホームセンターに行って工具を見ながら滑車を組もうか何か機械でも用意しないと上げられないんじゃないかと悩んだが、結局コロを入れて少しずつ動かしては下に土を入れて上げていき、深さ800程の所から地上まで転がし上げることができた。後は残土と一緒に業者に処分をお願いしよう。
だいたい全体の形が掘れてきた。ここまで何日掛ったかな。
写真左上最深部の排水桝部を掘り上げ、畝の間の通路は掘り起こした粘土質の土でもう一度作り上げる。(菜園の土に使う土の袋を型にして畔(あぜ)を作っています)
長さ1m強のスコップがすっぽり埋まるまで掘り下げました。
畔の土を盛る前に、手前のうねからも排水されるように50Aの塩ビのパイプで導水管を埋め込みました。パイプの両端は土が入り込んで詰まらないように金網を取り付け。
(二期工事で作り直すことになりますが)
ちなみに、ここにあった土は隣で山になってる。後で業者に処分してもらった。
菜園土
あとは土の投入です。上述の計画図や作成写真は2畝ですが、もう1畝追加で掘り足したため、3畝分を手配。
必要量は、1畝の大きさが幅400㎜、長さ2m、深さ450㎜の3畝で1080㍑。
土の構成は以下で計画。最下部は軽石を敷き、底部には水はけを重視してひゅうが土と赤玉土、上層の畑部は腐葉土と堆肥などを混合する。
実際の投入は1畝当たり、最下層に軽石を2袋投入し、低層へ花土を10、ひゅうが土の小粒を1、赤玉土の中粒を2、腐葉土1、バーミキュライトを0.3袋ずつ投入して混合、上層にはひゅうが土の細粒を1、赤玉土の小粒を1、腐葉土を1、その他の堆肥類を投入して混合させた。
中間状況
とりあえず完成した菜園。
初植えはキュウリにトマト、トウモロコシなどです。しっかり育ってくれました。
しかし。
排水にこだわって作ったはずだったのに、大雨が降ると下のように池になってしまった・・・。あ~あ。
畝の部分を水はけ重視して盛り上げたため相対的に畔が低くなり、更に畔の部分は野菜も植えないため粘土土で作り上げてしまったことで水はけも悪く、水が溜まってしまったようだ。
Ⅱ期工事で灌漑対策と土の総入れ替えを行います。
我が家の家庭菜園~Ⅱ期灌漑工事~
先のⅠ期工事で作成した菜園が雨で冠水してしまったため、再度菜園を作り直し。
排水計画
前回は排水が十分に機能しなかったため、各畝底の水勾配をきつく付け、各畝から菜園隣接の桝部へ通水するように導水管を設け、前回粘土質の土で構築した畔部もちゃんと通水するよう透水土で構成する。
菜園の再作成
Ⅰ期で投入した土を全て掘り出していく。最下部に埋め込んだ塩ビの通水管が出てきた。
前回は土中から出てきた石状の塊を岩と思い、瓦礫と一緒に最下部へ透水用に入れていたが、この石と間違えるほどのカチカチの塊が実は造成土の塊で、水につけておくとだんだん柔らかくなって粘土状に変わることに気が付いた。だから透水のために通水管の周りに瓦礫のつもりで投入したものが皆雨水で粘土状に変わってしまってしまい、排水を妨げていたようだ。なので今回はこの造成土の塊(石もどき)は全て除去する。
各畝の最下部中央は導水管をセットするために深めの溝を掘っておく。
そして、今回の排水対策の秘密兵器、導水管を各畝中央部底にセット。
導水管はホームセンターで偶然見つけたもの。樹脂パイプに小さな穴が無数に空いている管。パイプの中はもちろん空洞のため、パイプのところまで土を通ってきた雨水は小穴からパイプの中に入り、パイプを通って排水桝の方へ流れていく、という考え。便利な物があるものだ。
竪に2本立っているパイプは前回失敗した畔の部分の通水管。80Aの塩ビのパイプを立て、一番上には土が入らないように適当なスリットの入った蓋状のものと網を組み合わせて作成。
菜園構成土の計画と手配
前回は土の量をラフに計算し過ぎて過不足あったため、今度は少し丁寧に計算。
上記必要量算定から、菜園部は1440㍑、畔部が500㍑と出ましたが、微調整して以下のような配分と量で土を手配。
透水部は514㍑ですが、以下の配分で手配する。
土の投入
大量の土がやってきた。下の写真は全体の一部。
嫁からは「土やさんでもやるの?」と言われる・・・
まずは透水層から投入。
導水管の周囲に水はけの良い材料を積む。
まず瓦礫(これはホントの石)を積み、その上にボラ土(大粒)を投入。
続いて、軽石、砂を順次投入。GL-400~-450まで上げる。
そして菜園部の作成へ。下層は水はけの良い、ひゅうが土、ボラ土を投入。
赤玉土とひゅうが土の小粒を全面に投入したら、畑部分のみへ腐葉土を投入。
畑部分へ更に堆肥やひゅうが土(細粒)を投入。
畔部もボラ土とひゅうが土、赤玉土を混合して投入・成形していく。
最後に畑の上層部に肥料や燻炭などを投入。
上層部を混合し、ようやく完成。
それから数か月。
大雨が降っても前みたいに菜園が池になることもなくなり、立派に野菜が育つようになりました(撮った角度が悪い・・・)