モニターのかさ上げ
会社のノートPCに別置きモニターを用意したが、ノートPCの横に置くと机を占有してしまい、ノートPCの奥に置きたいがノートPCの画面とモニターが被ってしまいモニター画面の全てを見ることができない。そのためモニターの高さをノートPCの上になるように高さを合わせるスタンド(置き台)を製作することとした。
スタンドの寸法調査
現在ノートPCにモニターの被っている寸法を測定し、スタンド高さを100mmとした。
幅と奥行きはモニター台座の寸法に合わせ、幅220×奥行150とした。
スタンドの作成検討
高さ100㎜のため物置に残っている木材の残材で作成することとした。
本棚を作製した時の板厚t25mmの端板があるため、それを4枚重ね合わせて作る。
寸法に合わせて切り出し、2枚ずつ張り合わせ、その2枚セットを更に2つ貼り合わせて厚さ100mmのブロックとする。
しかし手でカットした木材の寸法は正確ではなく、切断面も垂直ではないため、4枚重ねした木のブロックは端面がガタガタである。このブロックをしっかり固定できるバイス台でもあればカンナで削れるのだが、バイス台が無い・・・
このモニタースタンドは会社の机上に置かれ他の人にも見られるため、外観も美しくしたい。そのため積層した端面に化粧板を貼り合わせることとした。t4のべニア板の残材があったため、それを正面と側面に貼る。角の合わせ面にべニア板の断面を出したくないため、合わせ面は45度に削り落とし、頂点で合わせることとした。
母材のブロックを可能な限りカンナ等で端面を揃え、化粧板を貼り合わせていく。
3面を貼り合わせたら全体を紙ヤスリで研磨していく。比較的表面は綺麗なため#120から#400のペーパーで整え、母材ブロックの作成は終了。
ブロックの塗装
完成した木材ブロックの塗装を行う。黒を基調として、アクセントに側面はマホガニーのニスを塗ることとした。
剥離箇所の補修
仕上げの加工をしている時、べニアの表層の一部を剥がしてしまった。目立つ部分であるため接ぎ板での補修を行う。剥離した個所の周囲を一回り大きく綺麗にカットして剥がす。剥がした箇所と若干大きめの接ぎ板を別のべニアから切り出し、剥がした場所に合わせて加工する。きっちり合う大きさに加工出来たらボンドで貼り合わせる。固定したらやすりで余分な部分を削り落とす。
塗装
塗装を重ねていく。黒のペンキは2~3回塗れば十分だが、ニスはかなりの回数を重ね塗りしないと色は出ない。下の写真、左側は塗装1回目、右は2回目。
下の左側で5回重ね塗り、右側で8回目。
十分色が付いたため表面を研磨する。耐水ペーパー#2000で研磨して、表面の塗りムラや木目からの凹凸などを平坦化する。完全に平坦にしてしまうと木目感も無くなってしまうため、適度に研磨を進める。
また、天板の化粧板との境界が凹になって目立っていたため、ペンキを重ね塗りして凹部を埋め、ペーパーで研磨して平滑にする。
裏面に滑り止めのゴム座を両面テープで貼って完成。
(下左は最終塗装前の水研ぎ後。右は裏面ゴム)
完成。
モニターを乗せてもサイズはバッチリ。ノートPCとの高さバランスもOKでした。