デッキ前の小径にステップを
我が庭のウッドデッキとお隣さんとのフェンスの間に狭い通路があるのですが、南に面している割にとても殺風景で、通るたびに残念な気持ちになってしまう。
庭全体に芝生を植えたのでこの場所も芝生を広げて行きたいが、この狭い通路で決まった所だけ芝生を踏んで行ったら、間違いなくそこだけ芝が枯れてしまう。
芝生の拡張に合わせてこの小径(こみち)に華やかになるようなステップをあしらってみよう。
ステップのレイアウト
デッキ縁とフェンスの間は有効幅で810mmしかない。まっすぐな通路では単調になるので動線を曲線にする。動線に合わせてタイルを配置し、フェンス側とデッキ側の間にわずかな花壇を作製するようレイアウトを設計。
花壇の作成
まず花壇側作成のためにレンガを配置していく。
最初にフェンス側の花壇を作製。動線のRに合わせてレンガを配置。この時芝の生命力を甘く見ていて、小さな花壇のためはんぺんレンガを土の上に置き固めるだけにしてしまったのだが(下写真右側)、後で作り変える羽目になる(後半で説明)。
次にデッキ側の花壇を作製(下写真左側)。レンガは曲線を成形するのに良さそうな、近くのホームセンターで扱っていた「ガーデンブリックリトル」を選定。まずデッキ下の直線を配置。レンガ同士の固定はモルタルの代わりコンクリートボンドで接着することでかなり手間が省けた。下地を固めてラフにRの形状を描き、そこにレンガを順次配置しながらレンガ同士をコンクリボンドで固定していく。
順次レンガを延長していき花壇を作製。
レンガを配置し、土を投入して花壇の完成。
ステップになる踏み石も配置(レンガに合わせた色合いが気に入らず、後でタイルに変更するが・・・)。
先に完成したフェンス側の花壇にはヒマワリが育ってきた。
踏み石の周りに芝生を植生。
どれくらい経ったかな。芝生もしっかり根付いて綺麗な緑になりました。
通路踏み石の色合い変更
上の写真で一旦完成した通路ですが、根付いた芝生の緑と踏み石の薄茶色の組み合わせが気に入らず、色合いを変更することにしました。
せっかく緑が鮮やかだったため、緑に映える真っ白なタイルを選定。
コーナー花壇の作成
最初の施工で角部のレンガを後回しにしていたため、そこも配置を行う。
タイルの動線に合わせてRを罫書き、レンガを配置するための下地を整地。
今回レンガの施工はプレファブを採用。設置するRに合わせてデッキの上でレンガ同士を予めコンクリートボンドで接着して形状を作製。平らなデッキの上で並べて固定しておけばお互いのレベル合わせも現地で調整する必要も無く、非常に効率的です。ただしあまり繋ぎ過ぎると、重くなって自重に接着剤が耐えられなくなるので注意要。
形の出来上がったレンガを設置位置まで持っていって置くだけ。
(施工直後の写真が無く、下は数年後のためレンガの色合いがくすんでいる・・・)
タイルの固定
最初の設置したタイルの固定が十分でなく、数年の使用でガタついてきたため、きっちりと基礎を固めることとした。
タイルを外し、基礎を掘り、バラスを投入、タンパーで転圧する。
そしてモルタルでタイルを固定するが、タイル面の水平を調整するのにハンマーでタイルを強く叩くと割れてしまうため、モルタルを注入する前に十分にタイル面の水平レベルが出るようバラスのレベルを調整しておく。
ハンペンレンガ花壇の改良
最初に作成したデッキ前フェンス側の花壇だが、土の上にハンペンレンガを置いただけで芝生とのエッジングにしていた。しかし芝の生命力はすさまじく、植生から数年経つとどんどん根を伸ばして広がっていこうとする。しかもその根が強く、置いただけの軽いハンペンレンガは芝の根に押されて、どんどん形状を変えていってしまった。
更に芝は高さ50㎜のハンペンレンガの高さを越して成長していき、こまめに芝刈りをしないとすぐに下の写真のようにレンガを芝が覆いかぶさるようになり、どこにレンガがあるのか良く分からないほどになってしまった。
そのためハンペンレンガで作成していたこの小花壇も、周りに合わせてガーデンブリックリトルで作成することとした。
今度は芝の根に負けないようしっかりと基礎から作成する。
基礎を掘り、バラスを投入し、転圧してレベルを出す。
今回もレンガはプレファブで成形。事前にRに合わせてコンクリボンドでレンガ同士を接着しておき、今回は基礎へはモルタルで固定していく。
順次互いのレベルを調整しながらレンガを固定していく。
今回花壇の土レベルが上がり、フェンス向こうのお隣さんに土が落ちていかないよう、フェンス側にハンペンレンガを配置するため、そのレンガと合わせるようレベル調整していく。
フェンス下ハンペンレンガを揃え、土を投入して完成。
これで完成。
しばらくはノーメンテで行けるかな。