れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

エアコン室外機へ日よけカバーをDIY作製

灼熱の室外機

我が家で最も使用頻度の高いリビングのエアコンは南西に面した庭側へ置かれているため、真夏の昼過ぎの室外機は天板で目玉焼きができそうな程の灼熱となっている。

嫁さんが「室外機が熱くなってるからエアコンの効きが悪い。日よけを付けると良いらしいよ」と言うので、ホームセンターに行って見ると確かに色々な物が売られている。ただどれも中途半端にチャチなものが多く、ただの断熱シートだけのものを1000円位で売っているのもあるが、あれじゃ1年でボロボロになって使い捨てだな。他の物も樹脂製のため、真夏の紫外線浴びたら数年でパキパキに劣化しそう。しっかりしたものを自分で作るかな。

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日よけの設計

どうせ作るなら10年以上使えるしっかりしたものを作ろうと思い、最初はアルミか軽量鉄パイプを使って、我が家の室外機にピッタリの骨組みをがっちりと組み立ててカバーを付けようと思い、材料探しを始めていた。

通常どんなものが使われているのかNETで調べていると、室外機カバーのDIYでの注意事項として「室外機全体を覆ってしまってファンの排気を遮らないように!」ということが目に留まった。運転中の室外機を確認すると、実際に結構な勢いでファンから熱風が吹き出されていた。確かにこれを遮って熱気をこもらせてしまったら、効率Upどころか改悪になってしまうところだった。

まず骨材は、アルミ等が望ましいのだが組み立ての自由度が無いため、木材で作ることとした。雨風と日光にさらされることとなるが、防腐剤入りの塗料を塗って管理をすれば屋外でもそれなりの耐久性はあるはずなので、施工性を優先して設計と管理で寿命を延ばすこととする。

また全体の固定は、当初アルミ材などの骨組みを地面に突き刺してアンカーとする予定であったが、室外機全体を覆わなくしたため、ひさしを屋根のように室外機の上部に載せる形とすることとした。ただしある程度の強風でも飛んでしまうことの無いよう固定の方法を考えねばならない。市販品などにて、バンドでぐるっと室外機を抱き込む形のものもあるがバンドが目立ちそうなため、クランプ形式として室外機を挟み込んで留める形にする。固定強度は十分では無いかもしれないが、台風などの暴風時や夏場以外の時は取り外して物置にしまえるようにする。

この室外機は西日を受けるため、少しでも室外機前面への直射日光を遮ることができるようにひさしを斜めに取り付けて長く張り出す形とした。上述のように夏場以外は外して物置にしまっておくことを考え、大きな屋根材は台座に完全固定でなくネジで着脱可能とし、ばらして保管できるようにする。

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日よけカバーの製作

まず台座の製作。

我が家の物置には書棚を作った(*1)時の廃材がかなり残っていたため、その中から耐久性と安定性を考えて板厚25mmのパイン集成材で台座を作ることとした。

(*1):「鏡面仕上げの書棚作成」https://reikyonpp.hatenablog.com/entry/hondana

図面の形状に沿って鋸で台座板や連結板などを切り出した。加工面や表面をサンダーで軽く整える(所詮屋外仕様のただの日よけのため、書棚の時のような鏡面狙いでの研削はしない)。次に室外機を挟み込む抑え材も加工。こちらはt18材から切り出す。

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次に屋根材は(機能的にはt5mm位でも十分だが)耐久性を考え板厚12mmの板を選定。パイン材にするか悩んだが屋内の棚板でもないのでラワンべニアとした。ホームセンターにて既成寸法で450×900があったため、それを選定してカットを省略!

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塗料も屋外での使用のため耐久性を優先して油性を選定した。屋外木材用の防腐剤入り塗料とした。色は、現状の室外機に合わせた白が無難だが、周囲のウッドデッキに合わせてチーク色を選定。

屋根材はべニアのため表面の毛羽立ちが少なくない。ペーパーサンダーにて#120、#400で研磨し、更に塗装時の毛羽立ち抑制のために研磨後の板を一度水洗いしてべニア材の毛羽を浮かせた所で、再度研磨を実施。この状態でペンキを塗っていく。

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2度塗りしたところで、浮き上がってきた毛羽を紙やすり#400で研磨して落とし、再び塗装を繰り返す。

台座などの接合部は接着剤の浸透を良くするためにマスキングをしておく。(下写真はマスキングした塗装写真とマスキングを剥いだところ)

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 接合は2液混合の接着剤を使用。実は、接着強度もそれほど不要なため当初は普通の木工用ボンドを考えていたが、雨天で白く溶け出すはずのためさすがに適用中止し、2液混合タイプを使用した。なお長年の屋外仕様で接着剤が劣化しないか心配もあったため、接着剤で固定後、接合部は釘やネジで再度締結した。

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台座が出来上がったため、屋根材と仮合わせして固定ネジの下穴を合わせる。台座に合わせて屋根材へ罫書きを入れ、屋根材に下穴を開け、その下穴に合わせて台座に下穴を開ける。

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室外機への固定

室外機の上へ乗せる形としたため、多少の強風でも飛んでいかないようにしっかりと室外機に固定せねばならないが、今回台座で室外機を挟み込む形とする。室外機背面側はただの押さえ。正面側からボルトで締め込んではさむ。留めの部材にボルトの通し穴を開け、抑える力を受けられるようにナットを部材に埋め込む。M6のナットを埋め込むためのΦ12のザグリを入れる必要があったが、その径のドリルビットが無かったため、手持ちのΦ9ドリルで座ぐりをした後、娘の彫刻刀を拝借して穴を彫り広げナットを埋めた(涙ぐましい…)。

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 作成した留め具は2液接着剤で台座へ取り付けた後、更に釘を打ち込んで固定。通しボルトのある側は穴の横に釘を通すことで木材が割れそうな気がしたため、Φ1.2の真鍮釘の頭を切り落とし、落とした側をやすりで削って両釘として台座と留め具を固定した(接着剤も併用)。

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室外機の台座全体下面とボルトで挟み込む部分に傷つかないようゴム板を貼り、台座の完成。

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完成した台座を室外機へ乗せ、ボルトで締め付け。

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最後に屋根材を載せ、下穴位置を合わせて木ネジを締め込めば完成!

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もう少しひさしを伸ばしても良かったかもしれないが、まずまずの出来です。

真夏以外の時期は屋根材をばらして外して倉庫へ保管すれば10年は持つと思います。


 

デッキ前庭の小径にタイルでステップを作製

デッキ前の小径にステップを

我が庭のウッドデッキとお隣さんとのフェンスの間に狭い通路があるのですが、南に面している割にとても殺風景で、通るたびに残念な気持ちになってしまう。

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庭全体に芝生を植えたのでこの場所も芝生を広げて行きたいが、この狭い通路で決まった所だけ芝生を踏んで行ったら、間違いなくそこだけ芝が枯れてしまう。

芝生の拡張に合わせてこの小径(こみち)に華やかになるようなステップをあしらってみよう。

ステップのレイアウト

 デッキ縁とフェンスの間は有効幅で810mmしかない。まっすぐな通路では単調になるので動線を曲線にする。動線に合わせてタイルを配置し、フェンス側とデッキ側の間にわずかな花壇を作製するようレイアウトを設計。

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花壇の作成

まず花壇側作成のためにレンガを配置していく。

最初にフェンス側の花壇を作製。動線のRに合わせてレンガを配置。この時芝の生命力を甘く見ていて、小さな花壇のためはんぺんレンガを土の上に置き固めるだけにしてしまったのだが(下写真右側)、後で作り変える羽目になる(後半で説明)。

次にデッキ側の花壇を作製(下写真左側)。レンガは曲線を成形するのに良さそうな、近くのホームセンターで扱っていた「ガーデンブリックリトル」を選定。まずデッキ下の直線を配置。レンガ同士の固定はモルタルの代わりコンクリートボンドで接着することでかなり手間が省けた。下地を固めてラフにRの形状を描き、そこにレンガを順次配置しながらレンガ同士をコンクリボンドで固定していく。

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順次レンガを延長していき花壇を作製。 

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 レンガを配置し、土を投入して花壇の完成。

ステップになる踏み石も配置(レンガに合わせた色合いが気に入らず、後でタイルに変更するが・・・)。

先に完成したフェンス側の花壇にはヒマワリが育ってきた。

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 踏み石の周りに芝生を植生。

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 どれくらい経ったかな。芝生もしっかり根付いて綺麗な緑になりました。

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 通路踏み石の色合い変更

上の写真で一旦完成した通路ですが、根付いた芝生の緑と踏み石の薄茶色の組み合わせが気に入らず、色合いを変更することにしました。

せっかく緑が鮮やかだったため、緑に映える真っ白なタイルを選定。

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コーナー花壇の作成

最初の施工で角部のレンガを後回しにしていたため、そこも配置を行う。

タイルの動線に合わせてRを罫書き、レンガを配置するための下地を整地。

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今回レンガの施工はプレファブを採用。設置するRに合わせてデッキの上でレンガ同士を予めコンクリートボンドで接着して形状を作製。平らなデッキの上で並べて固定しておけばお互いのレベル合わせも現地で調整する必要も無く、非常に効率的です。ただしあまり繋ぎ過ぎると、重くなって自重に接着剤が耐えられなくなるので注意要。

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 形の出来上がったレンガを設置位置まで持っていって置くだけ。

(施工直後の写真が無く、下は数年後のためレンガの色合いがくすんでいる・・・)

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タイルの固定

最初の設置したタイルの固定が十分でなく、数年の使用でガタついてきたため、きっちりと基礎を固めることとした。

タイルを外し、基礎を掘り、バラスを投入、タンパーで転圧する。

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そしてモルタルでタイルを固定するが、タイル面の水平を調整するのにハンマーでタイルを強く叩くと割れてしまうため、モルタルを注入する前に十分にタイル面の水平レベルが出るようバラスのレベルを調整しておく。

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ハンペンレンガ花壇の改良

最初に作成したデッキ前フェンス側の花壇だが、土の上にハンペンレンガを置いただけで芝生とのエッジングにしていた。しかし芝の生命力はすさまじく、植生から数年経つとどんどん根を伸ばして広がっていこうとする。しかもその根が強く、置いただけの軽いハンペンレンガは芝の根に押されて、どんどん形状を変えていってしまった。

更に芝は高さ50㎜のハンペンレンガの高さを越して成長していき、こまめに芝刈りをしないとすぐに下の写真のようにレンガを芝が覆いかぶさるようになり、どこにレンガがあるのか良く分からないほどになってしまった。

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そのためハンペンレンガで作成していたこの小花壇も、周りに合わせてガーデンブリックリトルで作成することとした。
今度は芝の根に負けないようしっかりと基礎から作成する。

基礎を掘り、バラスを投入し、転圧してレベルを出す。

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 今回もレンガはプレファブで成形。事前にRに合わせてコンクリボンドでレンガ同士を接着しておき、今回は基礎へはモルタルで固定していく。

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順次互いのレベルを調整しながらレンガを固定していく。

今回花壇の土レベルが上がり、フェンス向こうのお隣さんに土が落ちていかないよう、フェンス側にハンペンレンガを配置するため、そのレンガと合わせるようレベル調整していく。
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 フェンス下ハンペンレンガを揃え、土を投入して完成。

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これで完成。

しばらくはノーメンテで行けるかな。

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OMEGAシーマスターとクロコバンドの色染め

シーマスターアクアテラとの出会い

社会人になって少しまともな腕時計をしようと、入社間もない20数年前に社内旅行で行ったタイでOMEGAシーマスターの入門編クオーツを確か8万円位で買い、ずっと使ってきました。傷だらけになるまで気兼ねせずに使い込み、時間の精度はずっと良く、故障も無く良い買い物でしたが、そろそろもう少し良い物を使いたいと次の時計を探していた時、ネットで下の写真に出会い衝撃を受けてしまった。

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OMEGAシーマスター アクアテラ コーアキシャル。

記事に書いてあった「most beautiful blue in the world」というコメントが忘れられない。元のシーマスターの文字盤もブルーであったが、この写真の美しさに魅せられ、アクアテラを購入してしまった。

実物はやはり美しかった。「most beautiful blue in the world」は伊達ではないと思った。ただシーマスターアクアテラのオリジナルはメタルブレス。これはこれでもちろん悪くはないが、革のバンドを探してみる。

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バンドの変更

交換用のバンドはピンからキリまで非常に多くの種類が扱われているが、ネットの写真に合いそうなワイン色のバンドを探した。元の写真にあった革はおそらくアリゲーターだと思うが、値段を下げてクロコダイルで購入。


 

 


微妙な色合いのためネットの画面の色と自分のイメージが合うか心配はしていたが、実際にモノが届けられて確認すると、やはり思っていたイメージと違って赤が強い色合いだった。下の写真のように美しいワインレッドの良い革だったが、50前のおっさんが仕事で使うにはちょっと違和感を感じていました。


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クイックチェンジの加工などをしてしまったため返品は出来ず、革の質はとても良かったのだが、少々残念な思いで1年ほど時々使用をしていました(販売店は何も悪くありません。購入決定をする前に再三確認がありました。私の問題です…)が、どうせ気持ちに無理して使う位なら色合いを変えてチャレンジをしてみようと、黒の靴墨を手に取りました。

 

 クロコバンドの色染

正直綺麗に色を変えれるとは思っておらず、ダメなら真っ黒にしてやろうとの思いで作業に着手。そもそも靴墨の色が表面処理済の革に乗るのか?

まずは薄めに靴墨を塗ってみる。

全然色が乗らない。

次にたっぷりと塗ってみる。

それでも全然乗らない。やっぱりダメ。幸か不幸か拭き取ったらきれいに拭き取れ、見事元に戻った。

やはりこのまま使うかと諦めて靴墨を靴のメンテ箱へ戻そうとしたとき、コバインキが目に留まった。

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これは靴のコバ、靴底のヘリの部分の色落ちを直すものだが、まぁ黒のマジックインクのようなもの。これなら塗れるかもしれない。ただし所詮ただのマジック。風合いが落ちるだろうな。半ば投げやりな気分で少し塗ってみる。

塗ってすぐに拭き取ると、定着せずに全部拭き取られて元に戻る感じだった。拭き上げまでの半乾きの程度によって色の定着度が変わるようだが、マジックのため完全に乾いてしまったらただの乾いた黒になってしまうため、半乾き時間を適度に調整して拭き上げていくと、意外にいい感じで色が乗ってきた。

下の写真、左は作業前、右は一度塗りの後。

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更に、革のしわの部分に色が乗るように調整してみると、だいぶシックな感じで出来上がりました。 

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時計にはめてみると、なかなかいい感じに仕上がりました。絶妙な色合いに自画自賛ですが(笑)、これなら気持ちに無理せず使えます。

ただ、この微妙な色合いを写真に撮るのが難しい。なかなか伝わないね~。結構いい感じに仕上がったのですが。

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しばらくはこれで使えます。

 

 

ポーチから庭への通路作成~第2章 施工10年後の改造(2019年7月)

門~庭への通路作成 第2章 レイアウト変更

 「外構は変化に富んでなければならない」

何かの本で読んだ外構デザインにおける基本事項。直線の連続など単調な作りにしてはいけないというもの。全くその通りだった。第1章での通路の施工にて、雨上がりもぬかるみの上を歩くことなく心地よく歩けるようになったが、直線状の踏み石配置に対し、10年経過して変化が欲しくなってきた。玄関周りの植樹を全て伐採してレイアウトが若干変わったのを機会に通路の配置に変化を与えてみることにした。

 下の写真はレイアウト変更前(家側防犯砂利との境界レンガを取っ払った後だが)。防草シートの隙間から草がたくさん生えてしまった。

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レイアウト

今回踏み石の動線にカーブを与えてみることにした。配置変更に合わせて、踏み石のピッチが700mmだったが、これから歳を取ることも考えて今回600mmに変更する。

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砂利洗浄

前回の小さな失敗だが、化粧砂利の下に防草シートを敷くまでは良かったのだが、踏み石やエッジングとの境界(接点)までは敷設不要と思ってシートの隙間が空いていたのだが、雨が降るとそこから土が流れ出し、化粧砂利の下層は泥だらけになっていた。そのため、今回踏み石の配置変更で砂利を一度どけないといけないが、その際に泥だらけの砂利を一度全て洗浄せねばならず、えらい大労働となってしまった。今回施工に際してはシートに覆われていない土の部分は露出させずきっちりとシールするように留意する。(下の写真は化粧砂利をどけた後の泥だらけの防草シート)

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下写真の上部の花壇の横の山は洗浄して仮置きしている化粧砂利。下の壁沿いの山は防犯砂利。

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踏み石の再配置

 一度施工した踏み石を再度外し、レイアウト図を基に再配置していく。

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 配置仮置きが完了したら、相互のレベルが合うように配慮しながらモルタルで固定していく。

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エッジング施工1

動線を曲線に変えた踏み石に合わせ、両サイドにレンガでのエッジングを施す。

まずレンガの選定。

最近家の近くのホームセンターで扱っているレンガの種類が激減していたため、どこでどういうレンガを選ぶか悩んでいたが、家から車で1時間程の距離のホームセンター(ハンズマン)に非常に多くの種類のレンガが扱われていることを聞き、早速見に行くと本当に数十種類のレンガがあり、ようやく選定することができた。周囲との取り合いで小型のレンガが適正であったたため、150mm×75mm×40mmの新燃岳レンガをチョイスした。

まずお隣さん側のエッジングは小花壇とするため、通常の施工を行う。設置位置を決め、隣との境界ブロックとレンガの天板レベルを合わせるように基礎レベルを調整し、バラスを投入、タンパーで転圧していく。

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バラス処理が出来たら順次レンガをモルタルで施工していく。最端部は形状を合わせてレンガをディスクグラインダーでカットし取り付ける。

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今回踏み石側に合わせて一定の距離を空けるようにレンガの位置をセットしていったが、エッジング単独での形状を配慮していなかったため、直線的な部分もあってしまい、形状は失敗・・・。気づいたのがモルタルでの固定を全て終わった後のため修正できず、後悔の残る形状になってしまった。慌てて施工するものではありません。

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防草シート処理

先に述べたように、前回施工の際の防草シートは隙間が多く土砂が大量に流れ込んでしまっていたため、今回は防草シートをシール処理する。

なお前回施工していた緑色の防草シートはデュポン製のザバーンという安くない防草シートでしたが、非常に耐久性があり、10年間泥に埋まっていた状態だったが、表面の毛羽立ちや汚れの付着はあるものの、機能的には全く問題なく、今回も再加工して接合するなどして再利用することができた。一方でザバーンが不足しために近くのホームセンターで購入して使っていた編み込みの防草シートは端部がほつれてボロボロになり、編み目もほどけて雑草が生えてくるなど全く再利用に耐えられない状況で、長く使うものは多少高価でも良い物を使った方が良いと痛感しました。


 

シート同士を最初は釘などで打ち込んで接合していたが隙間が生じて泥が流入してくるため、シートの接合部は樹脂用セメダインで接着させていった。また踏み石や壁面などとの接合部で隙間が生じる部分は屋根の防水用コーキング材でシールを実施した。

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エッジング施工2

壁際のエッジングには防犯砂利を投入する。通常のレンガ施工はバラスを投入して基礎固めをした後にモルタルを練ってレンガを設置していくが、先に防草シートを処理しているため、簡易施工とするためにモルタルを使わず、コンクリートボンドにてレンガを防草シートへ接着することとした。シートに乗せているだけに近くレベル調整は出来ないため、予め転圧して下地レベルをしっかりと出しておく必要がある。その上でコンクリートボンドでシートとレンガ、レンガ同士を固定していった。ただし下地が微妙にフラットでない場合レンガの角度もそれに倣ってしまうため、ボンドが固着するまではクランプを使用して両隣との固定を行っていった。

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 庭側のエッジングも同様に施工。

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こうしてエッジングレンガの施工と防草シートの処理が大体完成。

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庭の物置前までも同様に防草シート処理を実施。

なお元の防草シートが足りなくなったため以下追加で手配。編み込み型のシートは耐久性無く失敗だったため、ヂュポンとまでいかないが耐久性のありそうなものをチョイス。本当に耐久性があるかは10年後のお楽しみ(いや5年で分かるかな)。


 

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化粧砂利を戻して完成のつもりが、改造前に対して化粧砂利の面積が増えたようで砂利が足りない。10年前に砂利を買ったホームセンターに行くと同じものが売っていた。

クラッシュぺブルのミックスとホワイトをブレンドしていたので同じように調達。今回10㎏袋を15袋投入して完了。昨年秋から施工開始して、北風の拭きすさむ冬場は中断したが、半年越しの改造工事がようやく完了しました。

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ポーチから庭への通路の作成~第1章初回DIY工事(2009年6月)~

第1章.初回工事(2009年6月)

我が家の玄関から庭への通路は、北西に面していて日当たりも悪く、ジメジメとして、雨上がりはいつもぬかるんだ小川のようになっていたので、踏み石を配置して雰囲気を変えることにする。

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レイアウト計画

元々通路の家側には防犯砂利を敷き詰めているので、その外側、お隣さん側に踏み石をを置き、周りに化粧砂利を敷くこととする

 

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踏み石は、若干和テイストあるがホームセンターにも多数ある御影石の桜を使うこととした。

 化粧砂利もネットショップには色々な種類のものが売られているが、ホームセンターのものが割安で質も問題無しなので、こちらを採用。

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施工

まず玄関周りの植樹とのエッジングを行う。エッジングにはピンコロを選定。ラインを出してタンパーで圧接し、順次モルタルで固定していく。

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ピンコロのエッジングが終わったら、踏み石の配置。互いの踏み石のレベル差が無いように調整し、踏み石自体も水平になるように、ガタ付きの無いように下地を調整する。石の底面が平らでないため、ガタが無いように水平にするのに意外に苦労する。大まかなレベルが出たらモルタルで固定していく。

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踏み石は直線配置のため、まっすぐに水糸を張り、それに沿って配置していく。

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踏み石の配置が完了したら、後で雑草が出てこないよう砂利を投入する前に防草シートを敷いておく。今回シートにはデュポンの防草シート、ザバーン240Gを使用したが、これが非常に良かった。この記事は施工して約10年後に書いているのだが、10年経ってもシートは健全で草は生えてこず、再利用にも全く問題無いほど耐久性があった。ちなみに、不足した分の追加にホームセンターで買った安価な編み込みの防草シートは5年でボロボロになってしまい、草は生えてきて再利用もできなかった。長く使うことを考えると価格は高いが上質の物を使った方が安く済むことを痛感しました。


 

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防草シートの敷き込みが完了したら化粧砂利の投入。

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家の横の通路部も防犯砂利との境界に白レンガを配置。

こちらもまっすぐに張った水糸に沿ってレンガを施工。

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そして砂利を投入して完成!

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 これで雨の日も川にならずきれいな通路が出来上がった。

ただまっすぐな通路のため面白みが無く、10年後に作り変えることに。

これは次の第2章で。

 

DIYで玄関ポーチの乱張りに挑戦!

玄関ポーチの模様替え

我が家の玄関ポーチは以下の写真の「洗い砂利」仕様ですが、築10年、雰囲気を変えたくなってきました。

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周りの家を見ていたら、乱張りなるもののポーチに目が止まった。

高級感あるあの石張りが我が家に似合うかは別として、気に入ってしまった。

玄関周りのため、DIYで失敗するとダメージ大だが、

ググってみるとDIYで頑張っている先輩方も多数おられる。

難易度は高そうだけどDIYでやってみよう!もちろん初トライ!

 

乱形石の手配

さてまずは肝心な石の選定。

近所のホームセンターにも売ってはいるが、種類も数も少ないのでネットで探すと、色々と種類がある。白、黄色、灰、赤、薄手、厚手、・・・

既存の洗い砂利の上に乗せるので、あまり厚いとタイルのポーチとのレベル感が変わってしまうため、薄手の石を選択した。後から考えると加工性の面からも薄手で良かったと思う。素人が厚手材を任意に加工するのはかなり大変です。

薄手となると選択肢は絞られてくる。結局ドイツの「ソルンホーフェン」なる薄黄色の乱形石にした。厚さ8~12mm

今回階段部も乱張りにするので、歩留まり8割として概算で5.7㎡だったので6㎡注文。(ポーチ部の扇形の面積計算が大丈夫か心配でした…)

ソルンホーフェン ケース入り 薄石タイプ(ST06059)|天然石・石材の通販|サンワカンパニー

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ネット注文後、結構すぐに石は届きました。6箱どーん。25kg/箱×6セットなので合計150kg!運送屋さんご苦労様でした。

期待と不安でドキドキしながら箱を開けると・・・、色合いはイメージ通り、石も大きなピースが多くて運送中の割れも少なく、とても良かったです。まずは一安心。

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エッジング

 ポーチレベルの確認

ざっと見てポーチにかなり水勾配が付いているようなので、まずは現状のポーチレベルを計測。玄関側の角(下図左上の角)を基準点(GL=0)として、代表点の相対的高さレベルを計測していく。2点間(1点は測定済の点、もう1点が測定対象点)に基準ゲージを渡して水準器を乗せ、ゲージが水平になるように測定点のレベルを修正、その修正レベルで2点間の相対レベル差を測定していく。3角法で別方向からも測定して検証していき、全体のレベルを確認。3m程で50㎜。かなりきつい水勾配が付いている。

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エッジレンガの選定

乱張りポーチ外周部のエッジングを検討。

元々のポーチの縁取りにしていた薄レンガは色がくすんできたのもあり、外してフェンスの方に使ってしまったので、別のエッジングを検討。ピンコロにするかレンガにするか随分迷ったけど、黄色の乱形石とのコントラストを優先してレンガにした。

ところが以前花壇やら作ったときは、近くのホームセンターで「オーストラリアレンガ」や「フランスレンガ」、「ベルギーレンガ」その他色んな種類のレンガを各店舗でそれぞれ持ってて、今回はフランスレンガの赤にしようと考えていたのに、今回廻ると普通の赤レンガ(基準レンガ)しか無い。他の店はあるだろうと3種類5店舗回るけど何故かどこも普通のレンガしか置いていない・・・どうなってるんだ?!店員に聞いてもどうせ結果は変わらないだろうし、ネットで注文しようかとも考えたけど、高い送料かけてまでの利点も無し。「基準レンガ」でも色合い的に悪い訳ではないので、少々味気は無いが「基準レンガ」エッジングに使うことにした。

据付レベルの設定とエッジレンガの据え付け

乱形石の厚さが平均10mmなので、モルタル代を20mmとして、石張りの上面レベルとレンガ天端レベルを今のポーチレベル(PL)+30mmとしてセット。(以下図は断面図)

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両端部は周囲に合わせてレンガをディスクグラインダでカット。

モルタルを練り、水準器でレベルを見ながら順次据付。

目地は最後にまとめてやる。まずは以下でエッジングの完成。

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石張りの加工

 乱張りに関する留意事項として、「目地を大きく取り、石のカットはせず、ある形のままで張れば良い」というような点がDIYの本に記載されている。

 下の写真は上記指針によるDIYでの作成事例。目地幅は20~30mmか。悪くは無いが、今一ピンと来ない・・・。

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以下はプロの作品例。均一な目地幅はさすが素晴らしい!

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上記写真の出典は以下です。

https://www.google.co.jp/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiNu5C8r5zdAhWJwrwKHaLcAKEQjRx6BAgBEAU&url=https%3A%2F%2Fwww.pinterest.co.uk%2Fpin%2F707346685194854582%2F&psig=AOvVaw2wL3nQrmWwzblOq6o9z1yz&ust=1535979427212106

 上の目地の詰まった写真を見ると、やはりこちらの方が良い!

今回は目地幅10㎜を目標に頑張ってみる!

 

乱張りの石の組み合わせの基本は、

  • 十字目地を作らない
  • 長い直線を作らない

などはどこでも書かれている。でも、個別の石のデザイン・形状の基本はどこにも書かれていない。石張りの施工例はネットにたくさんあるので、気に入った物をひたすら眺め、以下のようなデザインイメージで作ることにした。(一部は加工・施工をした後の反省でこうした方が良いというものも含んでいます)

  • 大きな石を中心に据えて、比較的小さなものを縁部に据える。
  • 小さな欠けらは基本使わない。
  • 先に置いた石の切片に次の石の切片を合わせるが、先の石のラインが絶対ではない。後の石に合わせて前の石も加工する。ただし石の加工は、プレセットの時しかできないので予め造り込みをしておく。(本固定の時は前の石は貼付け済)
  • (これは好みだが)石は極力直線状にカットして、目地は直線になるほうがきれい。元の石の縁が丸みを帯びていたり、凸形だと、そこに合わせる相手の石は逆Rとか凹形に加工しないといけなくなるため、直線状に加工しておいた方が良い。(いくつかそのままやってしまったが、後で後悔)

 

ハンマーでの石割

 石の形を整えるために1枚1枚グラインダでカットしていては日が暮れるので、プロの技をネットで探してみると、「石割り」の動画がたくさんある。

良くあるのはハンマーなどの上に石の切断線を置いて上からたたき割るというもの。

【プロの技】乱張り 石割りの様子 - YouTube

乱形石に切断線を書いて、ゲンノウやブロックなどのエッジに載せ、ハンマーでたたいてみる。

が、思ったように割れることもあるが、全く意図していない場所からも割れる!

「石割職人20年の技」とか言うらしい。素人が簡単にできるはずもない。

が、思った以上に全くうまくいかない・・・。

大きな板のエッジを5mm程カットするつもりが、叩いた所と全く違う場所から大きく真っ二つに割れていく。石というよりガラスを割ってる感じ・・・。こちらが切れそうになってくる。この調子ではほとんどの石材が屑になってしまう。

素人の腕のせいもあるが、この薄石は叩いて割るには向いてないのではとも思って、石をよく見ると、最初から細かい亀裂が表裏まで貫通して入っている箇所がところどころある。自然石なので仕方が無いが、ハンマーでたたくと、こういうラインから割れるようだ。叩き割るのでなく、他の方法を検討したほうが良さそうだ・・・。

ホームセンターを物色していると「タイルカッター」なるものを見つけた。ガラスカッターのようなもの(最近見なくなったな)。

<タイルカッター>

あまり期待はできないが藁にもすがる思いでトライしてみる。切るラインで表面に傷を入れてエッジを曲げて(叩いて)割る。ハンマーで割るよりは狙いで割れる。ただこれだけではうまく割れない。タイルカッターで傷を入れて、更にラインに沿ってポンチで深くポイント(穴)を刻んでいき、そこから叩けばほぼ狙いで割れるようになった。

ただ大変だ・・・ 他に何か無いかな。

 

タイルニッパーでのカット

 ネットで他の石切り動画を探していると、何やらパチンパチンと爪切りのように石を切って加工しているものがある。石の薄さなどの感じも私の調達したものに近い。

あれは何だ?!

石張り 舗装工事 オシャレなお庭に大変身! - YouTube

 
それらしき工具をホームセンターを探すも無い。やっぱりプロ用の道具かな・・・

道具の名前もわからないためネットで探すのも苦戦していたが、「タイルニッパー」という名前で以下の似たような工具がヒット! 

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プロが使っているものとは一緒では無いだろうが、とりあえず注文。

待ち焦がれて、注文したタイルニッパーが届く。

 早速切ってみる。

パチン!切れる!しかも狙いのライン通りに!

厚手の石を切るのは少しきついが、厚さ10mm以下の石は楽に切れる。しかも石割のように意図しない所から割れることもほとんど無い!

今までの苦労が嘘のようだ。

やっと作業が進み始めた。

 

乱形石のプレカット

モルタルでの本固定の前に、事前に石をカットして形を作っていく。

最初、ハンマーやタイルカッターで切っていた部分はラインが乱れ、目地幅も均一になっていない。よほど気になる部分はもう一度ニッパーで切りなおす。

タイルニッパーはとても調子が良いが、使い慣れていない道具で体が悲鳴を上げてきた。硬い石を握って切っていくため、最初に手にマメができ、水ぶくれになってきた。このまま続けるとマメがつぶれてしまう。しばらく休憩が必要だ。次回からはテーピングで指をぐるぐる巻きにしてから皮手袋で作業。徐々に手の皮も厚くなってきてマメが潰れる心配は無くなってきたが、土日の二日間を朝から晩まで石を切り続けていると、今度は腱鞘炎になりかかってきた。ほどほどにせねば。

体力とにらめっこしながら作業を続け、やっとポーチ部の外周のプレカット完了。

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各石にナンバーを付け並びを記録する。上の写真で石に貼っているのはガムテープ。ここに番号をマーク。ここは玄関から通りまでの通路のため、休日に作業を行った後、平日は家族皆が通る場所なので、作業後には仮置きしたこの石を全部片づけて、また次の土曜日にナンバーを見ながら置きなおしてから残りのプレカットの繰り返し。

以下は番号管理のためのメモ(上の写真と向きが反対です)。

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後は周囲に決めた石に合わせて内側の石を加工していかねばならないため、パズルが難しくなる。残りの石を並べて見ながら使う石を決め、形を考えて加工していく。難しい神経衰弱だ。頭と手を駆使しながら中へ進めていく。職人さんはすごいな。今回、エッジ側から先に決めていったが、先に中央の大きなピースを決めてから広げて行った方が良かったのかな・・・? 正解は分からない。

タイルニッパーを使うようになってから意図しない場所で割れることはほとんど無くなったが、皆無ではない。石の全周を加工し終わる頃に真っ二つに割れるとダメージが大きい。こんな時に助けられたのが瞬間接着剤。ノーマルタイプでは吸われてしまい付きづらいが、ゼリー状アロンアルファは良く付く!最初はコンクリートボンドでつけていたが、はみ出すと汚いし、固まるまで時間がかかるため作業が中断するが、アロンアルファは瞬間接着で透明のため万能!助かりました。

ようやくポーチ部のプレカットがほぼ完了。目地幅もまぁきれいに作れたと思います。(石はまだ置いているだけです)

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最初に石割加工でだいぶ無駄に石を屑にしてしまったため、後半は無駄遣いをしないように注意して進める。大きくカットする場合はグラインダーで切断するようにする。

次は階段部。

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階段部分も同様に進め、全てのプレカットをようやく完了。

長い道のりだった・・・全体の8割が終わった感じ。

 

石の貼り付け

壁面(垂直面)の貼り付け

ついに石の貼り付けだが、階段部は壁面(垂直面)の上に踏面(水平面)を重ねるため、先に壁面から貼っていく。踏面は後で書くようにバサモルを使って貼り付けるが、壁面ではバサモルは崩れてしまうため通常のモルタルで貼り付けていく。貼付け面と石の裏面を良く濡らしてからモルタルを載せ、表面の凹凸が無いように調整しながら固定していく。壁面の石は固まるまでに重力で下に落ちてくるため、極力高さ方向は1枚で作り、下辺で支えるようにした方が良い。加えて養生テープなどでの固定も併用する。

目地は最後に入れるが、貼付けの段階で石の表面にモルタルが付いたら、濡らしたスポンジですぐに拭き取っていく。スポンジは洗車用の余ったものを使ったが、目地の拭き取りには角の立った直方体のものが良い。下の写真のような凹凸のあるものや楕円形のものは非常に拭き取りづらい。

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後は同様に順次貼り付け。

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なお、一番下の段の壁面は最初にハンマーだけで割って貼り付けたもの。形がばらばらで目地幅もガタガタ。石も余っていたので、後で全部外して付け直した。 

 

踏面の貼り付け

バサモルの盛付けと最終形状調整

踏面の石の貼り付けはバサモルとノロで付けていく。

まずは角部から進めていく。

 水を少なめにして練ったバサバサのモルタル(バサモル)を下地の上に盛り、ラフに表面を整えたら、プレカットした乱形石を載せる。エッジングしたレンガとのレベルに合わせてプラハンマーで叩いて高さを揃え、最終の形を確認。必要に応じてバサモルの量調整や形の最終調整をする。プレカットで一度形は作ってはいるが、高さもそろえて再度確認すると目地幅が不揃いになっていたりするため再確認と修正をする。石は薄手材のため、プラハンマーとは言え強く叩き過ぎると割れてしまうため、叩く強さには注意のこと。このタイミングが形を修正する最後のチャンス。ここで妥協すると永久に後悔することになるので、しっかりと作りこむ。ただ少量とはいえモルタルに水を練り込んでいるため、スピーディーに作業を行う必要もある。直線部は金やすりを使って表面を整え、再度バサモルの上から石を外す。

ノロでの石貼付け

バサモルでのレベルと最終形状の確認が終わったら、セメントを多めの水で練ったノロをバサモルの上にぼろオタマで掛け、外した石を載せる。レベルを見ながら再度プラハンマーで叩いて固定していく。

なお事前の合わせの際は目地が無いため、板厚のすべての面が見えているが、最後に目地を入れると表面のエッジ部のみが見える状態になるため、このエッジの部分で目地幅が均一になっていること、ラインが出ていることを確認しないといけない。石厚の中央部分で形状を作りこんでも、目地を埋めると見えなくなってしまうことに注意する。

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 順次広げていく。家族や宅急便さんなどに、モルタルの固まっていない所に乗られたらたまらないので、張り紙で注意書きしてます。

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だいぶ進んできたけど、腰が痛くなってくる・・・

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 ようやくポーチ部の貼付け完成!

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後は階段。一番下の壁面の貼り直しも実施。

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階段部も貼ってほぼ完成!

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乾くのを待って、後は目地入れ。

石が薄い黄色のため、濃い色の方が合いそう。普通のモルタルだと明るい灰色になるのと混合している砂利が目立つので、セメントのみで入れてみると比較的色が濃いため、セメントのみで目地とした。

各石の隙間、レンガの隙間、レンガとの隙間にゴムごてで流し込んで、スポンジで拭き取っていく。この拭き取りが地味できつい・・・。きれいに拭き取らないと石表面が汚れてずっと残ってしまうため重要な最後の仕上げだが、拭き上げても、きれいになった目地をまたスポンジで掘り起こして汚してしまう。目地に沿ってスポンジで拭き上げないとダメ。

また、最初素手で拭き取りをやっていたら、セメントで手の皮がボロボロになってしまった。セメントはアルカリ性が強いため肌が荒れます。男だから気にしないとか言ってると後が大変。ビニール手袋必須です。

そうこうしながら目地埋めも終わって、遂に完成!!!

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それにしても疲れた・・・。

プレカットの形作りでパズル合わせに頭を悩まし、カットに疲れ。延べ2か月間、毎土日の実働14日間。

真夏の休日を朝から晩まで作業して、元々色白の私の体も職人のように真っ黒になりました。 (JKの娘が自分の腕と私の腕を比べて「私の肌白い!」と喜んでる…)

 

以前の殺風景なポーチから比べると随分明るくなりました。

良く見ると、目地幅は5~15㎜のばらつきあり、目地幅並行でない場所あり、目地が曲線になってぼやけてる、階段エッジ部の端面がガタガタとか、気になるところは多々あるけど、素人の初トライにしてはまぁまぁの出来かな。

 

かかった費用

今一使えなかったハンマーやタイルカッターも含みますが、実費4万円弱。

外構屋さんに頼んだら結構取られるのかと思います。

品名 単価 数量 金額
乱形石 4,680 6 28,080
輸入基本レンガ 95 16 1,520
インスタセメント 496 6 2,976
ポルトランドセメント 397 1 397
タイルニッパー 2,123 1 2,123
タイルカッター 1,108 1 1,108
石割ハンマー 1,166 1 1,166
アロンアルフア 779 1 779
ゴムごて 926 1 926
プラハンマー 799 1 799
合計     39,874

 

 色々と得られた技術はあるけれど、次に活かすところは多分無いだろうな…

 

ブログを始めました。DIYの日々。

ついにブログを始めました。

アラフィフのおじさん頑張ります。

日頃はデスクワークばかりのサラリーマンですが、スコップやトロ船と共に奮闘した DIYの記録を綴っていきます。

これまで自分のDIYが皆のブログなどを参考にやってきたため、他の方のDIYの参考になるように作り方の視点で書いていこうと思います。

そのため設計図面などくどい内容がありますが、ご了承ください。

我が粗宅を建てた頃の10年前に作った分なども記録を元に振り返って書いていきますが、重ねて了解ください。