れきょぱのDIY紀行

DIY記録を書いていきます。誰かの参考になると幸いです。

 

お隣さんとの目隠しフェンス~DIYで設置~

プレートフェンスの据え付け

メインの道路側フェンスが完成したので、次は生垣が無くなって筒抜けのお隣さんとの仕切りにフェンスをDIYで施工。

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道路側のようなポストフェンス(上の写真の右端)は施工が大変なので、今度は簡単なタイプにする。

人工木のラティスにするか悩みましたが、平板タイプに決定。

またいつものようにマンガ絵を作成。

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取付金具の固定

こちらのポスト(縦材)の根元にはブロックがあるが、幅が標準より大きくて取り付けられる金具が無いため、アンカーで固定するタイプにする。

金具のアンカーホールに合わせたテンプレートを紙で作り、ブロックに水糸を張って据え付けラインを出し、テンプレートに合わせてアンカーの場所をマーキングし、ドリルでコンクリートブロックに穴を開けていく。ブロックにところどころ硬いポイントがありドリルが奥まで入らない所もあったが、他の場所で代替。

開けた穴にアンカーボルトを差し込み、ハンマーでピンを打ち込んで固定。

アンカーボルトとは先の割れた筒が付いていて、それを穴に差し込んでピンを打ち込むと、割れた筒先が開いて穴の外壁に食い込んでボルトが抜けずに固定されるもの。

今回はM6-全長60-ネジ長20のものを使用。ドリル径はΦ6.4mm。アンカーよりドリルの穴が大き過ぎたら開いても止められない。一回りだけ大きな径を選定。

取り付ける前のアンカーボルトは下の写真の右下。

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アンカー施工が終わったら金具を順次取付。ポストフェンスと違ってこちらは隣のポストとの間隔が広いため、後からポストを取り付けられるため、まずは金具だけ固定。

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ポストの据え付け

次は金具にポストを取り付け。

ポストの2面に水準器取付けて調整。これは楽ちん。いっぺんに垂直確認ができる!

(この様子を見たうちの嫁が「自爆テロする人みたい」とか言ってる。

 言われてみると確かにそうも見える・・・)

なお今回のプレートフェンスはまともに風を受けるので、風圧に耐えるようにポストの中に芯材を入れています。

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順次固定してポスト完成。

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横板プレートの取付

次に横板になるプレートの取り付け。

こちらもペンキで塗装。この後ビスの下穴を開けておく。そのおかげで後は楽々。

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ペンキの乾いた板を取り付け。長さ1800mmあるので一人でやるのは無理。嫁に持ってもらいながらビスで順次取付。下穴に合わせて電動ドライバでビス止めしていく。

これは簡単。あっという間にまず半分終了。

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続いて残り半分。一気に取り付けて完成!

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こちらは2週間。実働4日で完成。

 

 費用

・ポスト:13,300円

・金具:  3,400円

・平板: 13,720円

・そのほかアンカーボルト、ドリルビッド他 合計4万円程でした。

 

 

ポストフェンス施工編

DIYで自宅外構の生垣をフェンスに変更。まずはポストフェンスの選定と生垣の伐採。 - reikyonpp’s blog

 

 

DIYでポストフェンス設置

生垣からウッドフェンスへ

我が家の玄関横外構は生垣なのですが、枝葉は伸び続け、毎年剪定は定常業務。常緑樹ですが、落ちた落ち葉の回収も面倒。

わが夫婦もアラフィフとなり、いずれジジババになって真夏の選定をするのはきついなぁということで、生垣をやめて手のかからないフェンスに変えようと発起。

これまで花壇他の庭をDIYでやってきたので今回もDIYで挑戦!

ただ今までは人様の目に入らない庭だったけど、今度は通り沿いの皆の目に留まる場所なので、しっかり作らないと恥ずかしいことになる~

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ポストフェンスの選定

ではどんなフェンスにしようか。

アルミのフェンスは味気なく、メーカー汎用のウッドフェンスもピンとくるものが無い。どこかで見た、木材を立てて並べたようなシンプルなものが良いのだが、ネットでカタログ探してもセットでは見当たらない。

じゃぁバラで作るしかないか!

天然木はいずれ腐ってきて塗装だの手間が掛かるから、アルミポストか人工木で探すと、エコウッドなるものにヒット。

 メンテナンス不要の人工木60角ポスト1200ブラウン - エコウッド

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雰囲気、寸法もほぼイメージ通りなのでこれに決定。

(ホントは高さ1500が欲しかったが…)

ポスト幅が60mm、間隔を60mmとして、生垣の幅が3500あるので28本注文。

取付はブロック固定金具があるので、地中にブロックを埋め込んで留めよう。

ということで金具も28個発注。

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生垣伐採

フェンスを作るのはいいが、まず今の生垣を片付けないといけない。

以前1本だけ抜いたことがあったが、硬い土を広く根が張っていて、根っこを抜くのがえらく大変だった。

憂鬱・・・でもやらないと始まらない。

 

まず枝葉の部分をせっせと切っていき、根っこの上で鋸でばっさり。

 まず1本。

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次々に枝木をカット。だいぶスッキリしてきた。

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面倒な根っこを掘り起こす。根が張っているため簡単には抜けない。

周りを掘り起こして、先を研いだスコップで根を切りながら掘り深め、コンクリの塊(写真左奥)で横から叩いて揺らし、スコップを梃子にして抜いていく・・・超重労働。

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何とか通り側は全部掘削完了!もうぐだぐだ・・・

スコップを梃子にして無理やり掘り起こしていたため、スチールのスコップが遂にぐにゃりと折れ曲がってしまった。あ~あ。

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スッキリというかスッポンポン

切った木と根っこをゴミサイズに裁断するのも大変。始めは鋸で切っていたけど、鋸歯にすぐヤニが詰まって切れなくなる。最後はチップソーを買って細断。最初からこうしておけばよかった・・・。

 

ではいよいよフェンスの施工。

 

ポストフェンス施工

フェンスの設計

フェンスレイアウトを設計。Excelでお絵描きして作図します。

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ポーチのレベルに土を上げて金具が埋まるように深さを設定。

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フェンス基礎施工

まずはフェンス基礎の施工だが、ブロックの調達。

通常の穴あきブロックでも大きさは合うけど、ポストフェンスにするには据え付け精度が要るので、基礎精度が悪いと上物がそろわないため、作りの良さそうなものを選定。

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場所と深さをラフに掘削した後、据え付けラインを出すために水糸張り。f:id:reikyonpp:20180823220522j:plain

水糸を基準に深さと範囲を掘削してタンパーで堀り固め、更にレベルを確認・調整。

 ブロックなどの基礎作りをする際はタンパーがあると便利。最初は不要なブロック等で圧接していたが、タンパーを調達して効率倍増。モルタルを良く扱う人にはお勧め。プロではないので木製の安価なもので十分。

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バラスを敷き詰め、更にタンパーで圧接、レベルを再調整。

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レベル、水平を確認しながら順次ブロックをモルタルで固定。(右側の金具は仮置き)

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ポストフェンス取付

エコウッドのポストは塗装されているし、人口木なので塗装も不要ですが、色合いを変えたいので木製塗料で塗装。(左は塗装前、右が塗装後)

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いよいよポスト取付ですが、金具にポストを4面ビスで留める必要があり、金具同士をほぼくっ付けて留めるため、先に金具を固定してしまうとビス止めのためのドライバーが入らない。ということで金具に予めポストを取り付けておき、それをブロックに取り付けることにしました。ちょうど花壇のブロックが同じ幅だったのでここで組み立て。

なお鉄製の取付金具はずっと土中に埋まるため、塗装はされているけど錆止め塗料を再度重ねて上塗りもしておきます。

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こうやって組み立てた金具とポストを順番にブロックに取付。

並びの精度を出さないと出来上がりがガタガタになってしまうので、1本1本垂直の精度を微調整しながら固定。

金具の製作精度が悪く微調整に苦心・・・。普通はこんな使い方しないだろうからしょうがないか。

金具を土で埋め戻して完成!

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途中の写真が無いのでいきなり完成ですが、ここまで大変でした・・・垂直精度を出すために何度も取り付け直しの繰り返し。

 並びの精度もまぁまぁいいでしょう。

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こんな感じに仕上がりました!

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掛った費用

・ポスト:55000円

・金具: 27000円

・セメントその他

 合計:約10万円でした。

 

生垣の伐採開始からGWもフルに使って、まる1ヵ月でようやく完成!

 

ポストフェンスの泥はね対策

ポストフェンスの根元は土のため、雨が降ると泥水が跳ね上がってポストが泥だらけ。

せっかく塗装もしてるのに、こんな感じで根元は泥で真っ白。

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砂利をただ敷くだけではいずれ砂利が泥だらけになって同じことになるので、コンクリの枠を作ってそこに砂利を投入します。

まずは埋め戻した土をもう一回掘り起こし。

また取り付け金具が出てきました。

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金具の周囲に、固まる土の堰を作ります。

固まる土とセメント、要らないレンガで堰を作っていきます。

最初から作っておけば良かったのですが、後から作るので地味に大変。

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地味なので詳細工程は省略して堰の完成。

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表側は不要の薄レンガで作成。

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ポストフェンス手前のエリアを固まる土で施工する。

固まる土は30mm厚として、レベルは2/100の水勾配を付けて、水糸張り。

篩にかけた土を下土にして均していき、タンパーで圧接しながらレベルを確認し、ラフに平坦を出しておきます。

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下土完成。

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後は固まる土を投入。レベルを確認しながらコテで平坦を出しながら圧接していきます。まず半分やって散水して固定。

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残る半分も土施工。

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後は白砂利を投入して完成。

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やっとこれで泥はねからも解放。

 

 次はお隣さんとの境のフェンス作りです。

エコウッドのプレートでDIYフェンス施工。ポストフェンス根元の砂利敷き。 - reikyonpp’s blog

 

 

DIYで書棚(チェスト)の作成~鏡面仕上げの挑戦~

我が書斎への書棚設置計画

我が家の片隅に猫の額というよりねずみの額ほどの私の書斎がある。

日頃もほとんど使われることのない部屋は、私の雑貨(妻に言わせればガラクタ)置き場になっているため、整理用の棚(チェストというのかな?)でも置こうかと計画。

ただ、ホームセンターや家具屋に売っている棚の類はペコペコの合板作りのチープなものか、良い家具屋で気に入った物(色的にマホガニーが好きなので)を探すと10万円以上してしまうので、それなりにしっかりした物を安価で望むにはDIYで自作するしかないと発起。

目指すは、乗っても丈夫なピカピカの鏡面仕上げの棚。

 

書棚の設計

外形決定

まずは配置を決め、外形を決める。

高さは小窓の下面に合わせ、幅は机手前と仕切り壁の間に入れる。

寸法は幅1450-高さ865-奥行400(以下も単位は特記無い限り全て㎜)。

(余談ですが、図面は全てExcelでオンスケールで書いています)

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組立図設計

外寸法を決めたので、棚の構成を検討。

なおまともに本棚も作ったことが無いため、ネットや本から作り方を色々と参考にしました。中でも(宣伝を頼まれている訳ではありませんが(笑))、以下の「清く正しい本棚の作り方」は一番分かりやすく参考になりました。

清く正しい本棚の作り方

清く正しい本棚の作り方

 

 棚には本も置くため、入れる本の大きさも考え、高さ方向は3等分して1段235mmにすることとした。

横方向は、本を置くための棚の強度と全体の剛性を考えると区切りとなる支板(立板)が多い方が有利だが、全体のバランスも考慮し、横方向も3分割することとした。

横の棚板と縦の支板の交差部をどうするか、どちらの板を”通し”にするかが悩んだ。

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縦板を一番上から一番下まで1枚板としてそれぞれに棚板を取り付ける形であれば棚板の製作・組立精度が十分でなくても良いが、交差する部分の棚板を両側ともしっかりと固定する方法が思い当たらない。ネジで支板から棚板を通しで留めたいが、一方はできるが後からつけるもう一方はネジが留められない。ホゾを加工できれば良いが、それだけの工具と技術が無いし、市販のカラーボックスのように簡易の受けに乗せる形では強度が出ない。

ということで横の棚板を1枚板とし、縦の支板をそれぞれの棚に入れていくこととした。この場合縦の板の寸法精度を正確に加工し組み立てないと、支板が入らなかったり、短いと隙間が空いて上の棚の重量を支持できず意味の無い支板になってしまう難点があるが、木材の撓みを考えれば1㎜程度の精度があれば大丈夫かと思うので、本案を採用。結果的にもこれで良かったと思う。

なお各板の接合部は、木ネジだけでも十分とも思うが、棚全体の剛性を持たせるため、接着剤+木ネジで強固に固定する。また同様に棚全体の剛性確保のため、背面に裏板を貼り合わせる。裏板は板そのものの曲げなどの強度は不要なため、薄いべニア板で十分だが、こちらも接着剤+ネジで留める。薄い背板でも剛性には非常に効く。

棚の最下部、一番下の棚板と床との間は「ハカマ」を取り付け、床面からの高さを確保する。これは見た目のためと、ホコリのたまり防止のために必須。忘れがちだが、これがあると無いでは全然違う。今回は高さ42mmで設計。

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材料調達

さて肝心の棚の木材をどうやって調達するか。

ホームセンターで購入、木材屋さんに頼む、ネットで注文など方法は色々あるけれど、木材屋さんに頼むには少量で気がひけるし、ネットにはピンキリで良い素材もあるけど送料など含めると結構な価格になる。近くのホームセンターを廻って見ると意外に厚手の質の良さそうな板も扱っているので(長さ2m位までならt30mmまで扱っていた!)、木材はホームセンターで調達することとした。

天板は物を載せるための強度は要らないが、全体の剛性確保と見た目のために入手できる最も厚いものを選び、t30mmのパイン材とした。

棚板は強度を持たせるためは極力厚い板が良いが、価格と加工性と重量も考慮して、板厚24mmのSPF板とした。

なお側板(両脇の縦板)はt24、支板(中間の縦板)はt18、背板は(t2.5でも十分だが)t4とした。

下は必要な部材表と材料取りを加味した木材の手配表。

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部品設計

全体組立図ができ、板の仕様も決まったため、加工のための詳細部品図を作成。

各板の接合は接着剤と木ネジを使うため、木ネジの部分は予め下穴を開けるようケガキを入れておくが、そのための詳細図を作成しておく。

なお今回接合の木ネジは径3.8mmを使用する。ネジの長さは場所によって75mmと55mmを使用。

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棚の作成

材料加工

木材のカット

木材はホームセンターで購入するが、そのお店は1カットまでは機械で(無料で)カットしてもらえるので、極力機械でカットしてもらった。所詮素人が手鋸で頑張っても機械にかなうはずもない。特に1500㎜とかの長さを素人がまっすぐに断面垂直に切れるはずもない。妙なプライドは捨てて、機械をフル活用し、手のカットは最小限にする。綺麗な接合を作るには、まっすぐに切るのは言うまでもないが、断面を垂直に切らないと隙間が空くことになる。端面をきっちりと仕上げることが肝要。

鋸で切断した後、端面を整えるためにカンナを使用したが、バイス付きの作業台が欲しかった・・・。竪のデッキ面に押し当てながら削ったが、能率も品質も悪い!きっちりした物を作るには道具と作業環境も重要。

天板と側板の手前側はカンナとヤスリでラウンド加工も施す。

表面研磨

木材のカットが出来たら、まず板の表面を整える。最終目標は鏡面仕上げ!

ホームセンターで購入してきたパイン集成材は棚板用に表面を機械加工した白木の板のため、そのままでも十分使えるが、後の塗装品位のために表面を研磨しておく。この下地処理が重要。ガタガタの肌にいくら化粧をしてもツルツルにはならない!(これもセクハラか?)

後で水性塗料を塗っていくが、乾いた状態で板表面が滑らかでも、塗料を塗って濡れた状態でも同じとは限らない(木の種類にも大いに依る)。実際、購入した板の表面を濡らすとかなり凸凹になった(おそらく今回ホームセンターで購入したSPFやパイン材が特にそうだと思う。もう少し上質な硬質の木材なら多少濡れても歪みは少ないのではないかと思う)。そのため表面を濡らした状態で研磨をしていく。

ただ全ての面を削るため相当なボリュームがある。先述の部材表に表面積を出しているが、1面の積算で8.5㎡、端面を除いた表裏だけで17㎡ある。サンドペーパーで削り始めたが、1枚の片面の粗研磨だけでうんざりしてきた。これでは研磨だけで1ヵ月かかってしまう。作業性を上げるため、サンダーを調達することとした。サンダーもピンキリだが、今後また使うかどうかも分からないため安いもので良しとした。

新興製作所 サンダ SDS200D

新興製作所 サンダ SDS200D

 

 サンダーを使ってサンドペーパーで面を仕上げていく。

最初は#40番のサンドペーパーでスタート、粗研磨の後、#180、#320で順次研磨。上記のサンダーではパワーも無いので(低価格の物を選んでる故文句は言えないが)、サンダーがあってもかなりきつい。あたりはもうもうと粉塵が上がってくるので、防塵マスクを着用して頑張る。「目指すは鏡面」と自分に言い聞かせて、ひたすら削る。研磨の後、塗装してまた研磨を行うので#400まで仕上げる必要は無しと判断。

ようやく研磨の終わった頃の部材。綺麗な白木である。

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 ケガキ&下穴空け

下地の研磨が終了したら、接合部のケガキを行う。

接合部分の中心線を正確に罫書き、更に接合する板厚分の外形も書いていく。

なお組み立ての際は接合部の板のケガキだけを頼りに組み立てていくこととなり、この組立精度が棚全体の出来を左右することになるため、ケガキは極めて丁寧に行う必要がある。特に中心線の罫書きは全ての基準になっていくため、渾身の注意を払ってラインを引く。私は基準点はピンを使ってマークし、0.3mm芯のシャーペンでラインを書いていく。

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正確な中心線の罫書きが出来たら、ネジ止めの下穴を開ける。ネジ穴部もその中心にピンでマーキングし、ケガキを入れたら、下穴を順次あけていく。

ネジはΦ3.8mmを使うため、下穴としてΦ4.0mm(場所によってΦ3.5使用)の穴を空ける。マーキングしたピン孔に垂直にドリルを立て、キリ穴をあけていく。ちなみに上の写真は我が庭のウッドデッキにおいた板だが、このデッキの床板の10mmの隙間をキリ穴の場所として通し穴を開けていった。これなら気兼ねなくドリルを貫通させることができる。こういった場所が無ければ不要の端材などを下に敷いてキリ穴を空けるしかない。一方の下穴を空けたら、そこに合わせるもう一方の板を仮合わせし、下穴を通してキリで相手の板の小口にマーキングし、そこへ下穴を空ける。こちらは食い込み代が必要なためΦ2.5mmで穴を開ける。

なお天板や側板のネジ穴部はネジの頭が沈むよう、表面側からネジ頭サイズ+αのΦ9mmのザグリ穴を浅く開けておく。また棚板と支板の接合部も同様にネジ頭が沈むようにザグリ穴をあけておく。

下穴を空けたら、次の塗装の前に、接合部分へテープでマスキングをしておく。接合部分は接着剤(普通の木工ボンド)とネジで止めるが、塗装がされているとボンドが付かないため、塗装が付かないよう接合部をマスキングしておく。(一部マスキングをさぼってしまって、後で部分的に塗装を剥がすのにえらく苦労することになった…)

塗装

 表面研磨をしたパイン材はそのままで十分美しくツルツルなのだが、保護のためにも塗装を行う。折角綺麗な木目のため、半透明のニス塗料を選択。色は前述したようにマホガニーが好きなため、マホガニーの水性ニスとした。本当は鏡面仕上げを目指すには硬く仕上がる油性が良いのだが、近所のホームセンターでは油性のニスは扱っていなかったので(そもそも出回っていない?)水性ニスで妥協。後で苦労することになったが仕方が無い。

組み立てる前に塗装を行うか、組み立てた後に塗装をするか悩むところだが、仕上げの質を追求するなら単品のうちに塗装したほうが綺麗にできそうに思えたので、先に塗装し、後で組み立てることとした。

まずは約17㎡分の2回塗り相当で塗料を調達し、塗装開始。塗装の作業性と塗りムラ防止のために若干薄めて塗る(1.3倍位に希釈)

まずは片面から塗装。

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上の写真は1回塗りの後。前の塗装前の白木からは色が付いたものの、塗料の瓶には「2回塗りを推奨」とか書いてあるけど、(若干薄めているとはいえ)2回でマホガニーの色になるのか?

裏面も塗装し十分に乾燥したら、再び研磨する。下地研磨の際に濡らして研磨をしているが、それでもやはり塗装をすると、若干毛羽立ち導管が浮き上がって凸凹してくるので、塗装をしては研磨を繰り返す。

ということで研磨して2回目の塗装。

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やはり2回塗りでは全然薄かった・・・

ということで研磨と塗装を繰り返す。塗装後の研磨は#240番から#360番、#800と番手を上げていく。地道に頑張らねば鏡面はとても無理。

4回目。

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6回目。だいぶ色が付いてきた。

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何回塗ったか分からなくなってきた・・・多分10回目。色は付いて表面の平坦度も出てきたけど若干木目の凸凹が表面に残っている。サンドペーパーを耐水ペーパーに変えて研磨を進める。#800、#1200を使い、水をかけながら研磨していく。

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塗膜が十分について平坦度も出てきたら、最後の仕上げ研磨「水研ぎ」を行う。

#1500、#2000の耐水ペーパーを使い、水をかけながら極軽く、触るか触らないか位の微妙な強さで表面を撫でるように滑らせていく。水研ぎが済み、研ぎ粉を濡れ雑巾で綺麗に拭き上げたら、塗料を2倍以上に薄めてウェスに染み込ませて薄く塗布する。

これでようやく完成!!ほぼ鏡面の板ができました。

木材調達からここまでに約1ヵ月を費やしました…

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 今回使用したニスです。水性なのでなかなか固く硬化しないため鏡面にするまでは苦労しますが、やはり扱いやすさは断然です。

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棚の組立

ようやく部材の塗装が完了したため、いよいよ組立。

と、外のデッキで組み立てるつもりで部材を運んで思った。単品で結構重いけど、全部組み立てて2階へ持ち上げられるのか?

部材の重量を計算してみたら天板だけで10kg弱、全体で塗装含めると約50㎏!しかもかなり図体がでかくなるので、一人で持ち上げていくのはまず無理だし、階段も曲がり切れなさそうだ。

ということで、2階の書斎の横の寝室で組み立てることに変更。

組み立てる前に気が付いて良かった・・・

組立準備

 塗装前に処置したマスキングテープを剥がしていく。

一部マスキングをさぼった部分あり(しなくてもいいかと迷ってしまった…)、塗膜がかなり厚くなりとてもボンドが付きそうにないため、その接合部の塗膜はサンドペーパーで剥がさねばならない羽目になった。剥がす部分の外側を逆にマスキングしてペーパーで剥がしていく…無駄に相当苦労することになりました。

同様に支板などの端面の接合部も塗装はしていないが付着している部分があれば研磨して取り除いておく。

また塗装前の罫書きを再確認し、薄く見えづらくなっている部分は再度罫書いていく。

鏡面塗装で仕上げ、下準備の終った板は、2階への移動中や組み立て中に傷を付けないよう、養生シートでくるんでおく。養生シートはホームセンターの引越部材の所に売っていた。白い発泡ウレタンの薄いシート。お皿とかを包むのに使うやつ。

組立開始

まずは底板に2枚の支板を組み付けていく。

接合は木工ボンドと木ネジで組み立てるのだが、ボンドを付ける前に、組み立てる手順をしっかり考え、必要な物を準備しておく。

今回は底板を背面を下に垂直に立て、そこに接合する支板を垂直に合わせる、という組み立て方をとるため、支板と底板を垂直に保持する方法を考えておかないといけない。今回は仕切りの壁と不要のカラーボックスやCDケースなどそれなりの大きさと重量があって保持できるもの、クランプなどを予め用意。またボンドで接合した後ねじ止めをしていくが、ネジの締結によってはみ出たボンドは速やかにきれいに拭き取らないと跡が残ってしまうため、拭き取りようのウェスと水拭きのための水を入れた洗面器なども用意必須。ドライバーやネジなどの準備は言うまでも無し。ネジの数が相当あるため、電動ドライバーがあって助かった。

ではまず支板を先に仕切り壁へ密着させてクランプする。そこへ底板を、床に垂直かつ支板に直角に合わせるため、固定する器具を予めセットしたら、小口にボンドを塗布し底板を直角に密着させる。

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その後すぐにネジで締結する。最初に最前面側のネジを8割ほど締め、次に最背面側を8割締め、支板の位置と垂直を確認・修正し、中間のネジも8割ほど締めていったら、再度取付状態を確認し、同じ順番で最後まで締め上げていく。

ネジの締結が完了し、取付位置・角度が問題ないことを確認したら、接合部からはみ出たボンドを塗れウェスですぐに拭き取っていく。

同様に隣の支板も締結し、棚板1のアセンブリー(組立品)が完成。

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 同様に下の棚板もアセンブリーを作る。なおここで組み立てているのは、各棚板の”上部”に取り付く支板を付けている。

次は天板の”下部”に支板を同様に取り付けたら、次は側板を天板に取り付ける。

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側板が取り付けられたら、天板アセンブリーに棚板を取り付ける。ここに至っては調整は不要。というより調整できない。これまでの罫書き精度、製作精度、加工精度、組立精度の積算により、棚板を支板に合わせたとき、側板のマスキングしたケガキ部、下穴に棚板小口とその下穴がピタリ合うか、接合面が垂直に両側とも隙間なく合っているか、確認するしかない。ここでの調整はサンドペーパーで少し削る位しかできない。ピタリ合っていたら同様に各小口にボンドを塗って貼り合わせ、各部をネジで締め上げていく。ここでも同様に少しずつ締結していき、全体が片締めにならないようバランスを考えて順次締め上げていく。

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次に上記で組み上げた天板アセンブリーに、先に組み上げていた棚板アセンブリーを取り付ける。要領は先と同じであるが、支板と棚板の交差部はネジ締結ができないため、強固に押し付けて固定せねばならない。今回はベルトクランプで締め上げた。

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この後、底板アセンブリーを同様に取り付けたら、全体を反転させてハカマを取り付ける。ここも高さの製作精度が要求される。ハカマの高さが高すぎると側板で重量を支持できず、低すぎると全重量が側板に掛かってしまう。必要に応じて微修正の加工をして取り付ける。前面側のハカマはバークランプで固定した。

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ハカマを付けたらいよいよ最後の工程、背板の取り付け。

背板側の接合部もマスキングして予め塗装を剥いでいるため、実際に組み上げた棚とマスキング部が合っているか、仮合わせして確認をしておく。塗装色が濃いため、マスキングした部分がずれていると棚の奥でも目立ってしまうため、もしずれがあったら塗装を修正しておく。

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 マスキングのずれを確認したら背板の貼付け。棚板の背面小口にボンドを塗り、位置を合わせて貼付け、釘を打ち込んで固定し完成!

本体を起こして確認。

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問題無しにて、本来の位置へ移動。

思った通りの出来でした。上に乗ってもびくりともしない剛性もあり。

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掛かった費用

純粋な製作材料費は約3万円。今回購入したサンダー等耐久工具も含めて3.7万円。

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製作工程は、構想から設計、調達、塗装、組み立てに約2ヵ月かかりました。

 素地作りにかなりの手間と時間が掛かりましたが、満足のいく出来になりました。

永代物になると思います。

 

(参考)製作手順

最後に参考に製作手順書です。

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我が庭に青い芝生を

芝生植生計画

菜園、花壇が出来てきた我が家の庭だが、まだ殺風景。

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ゴルフ場のような青い芝生がきれいだな~

やっぱり庭には芝を植えよう!

ただ、芝生ってどうやって植えるんだ?

外構屋さんに頼まないといけないもの?

ホームセンターを見ると芝がうず高く積まれてる。っていうことは自分でできるのかな。ネットで調べてみるとそう難しいものでは無さそう。

じゃぁ自分で植えてみよう!

ただ、芝生は水の管理が大事らしい。ゴルフ場の芝がきれいなのは水はけを良くするための排水設備と散水、こまめな管理をしているからだそう。(ゴルフ場は良く見ると至る所に排水溝の蓋があり水の音がしてる…)ゴルフ場までの排水はできなくても、水はけの良い作りはできるかな。

花壇を作った時のように排水の桝を作って、水はけの良い土に入れ替えてしまおう。

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芝の調達

芝は大体35cm-25cm四方で売られている。ので、配列を考えて必要枚数計算。

ホームセンターのでも良いけど、ネットで売っているものがとても綺麗に見えたので(初回は)ネットで注文。品種は姫高麗。

ただ、範囲拡張のために後から追加した分はホームセンターで手配した。ホームセンターのものは品質がピンキリだけど、こまめに散水されて綺麗な物なら全然問題は無かった。

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芝の敷設

いよいよ芝を植えていく。菜園の所でも書いたけど、我が家の庭は造成土のため、粘土質で水はけは最悪。なので排水対策をしないといけない。

まず水ためとなる桝部を作成するために1角を掘っていく。深さは600mmほど。

掘った孔に瓦礫、ボラ土などを投入していく。

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芝の下地は基本は砂。ただ砂だけだと養分が蓄えられないので、腐葉土などもミックスする。

孔以外の部分も土壌入替のために深さ150㎜ほどを掘り下げ、そこへまず下層部として、砂、腐葉土、バーク堆肥を投入し、混錬。

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下地層を混錬したら軽く転圧しレベルを整えていく。全体の水勾配を考え、排水桝に水が流れるように傾斜をつける。

下地ができたらその中央部に更に排水用の溝を掘り、そこへ砂を投入する。

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これで下層部ができたため、上層の砂を投入、目土、鶏糞もブレンドし土壌の完成。

なお多量の砂は、ちょうどウッドデッキを作ってもらっていた外構屋さんから1山(500㍑)を持ってきてもらった。

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 いよいよ芝の貼付け。

と言ってもペタペタと置いていくだけ。あっという間に半分終了。

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そして一気に残りも完成。

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芝を置き終わったら軽く転圧し、芝の根と土壌を密着させる。

そして目土として、芝の上、周囲に砂と目土を篩入れ、散水したらまずは完成!

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ステップの作成

芝生とほぼ同時に出来上がったウッドデッキからのステップとして、一角にレンガ敷を敷設。

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芝の育成状況

さて植えた芝生の育成は。

まず、芝を植えて約2週間後の状況。目土からだいぶ芝が出てきました。

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そして植えてから1か月後。芝刈りをしないといけないほど綺麗に育ってくれた。

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我が庭へレンガで半円花壇の作成

全体レイアウト設計

殺風景な庭に、菜園と同時に花壇を計画する。

将来のデッキや芝生も計画に入れて、花壇をレイアウト。

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1.南花壇作成

まずは菜園横の庭南側中央に花壇を計画。

こちらは菜園からの排水桝もあり、そこへの導水も配慮してレベル設計。

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 エッジレンガ選定

まず花壇周囲を囲むレンガを選定。

家の周辺のホームセンターにも色々レンガはあるが、今一気に入った物が無いのでネットから探す。

後で2項で記載する円花壇に使うレンガの数も計算し、合計約100個を注文する。

結局アルクプラムという薄茶色のレンガを選定。

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花壇掘削

まずは排水部分の掘削。菜園作成時に掘った1m深さの穴を再度掘り下げる。

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掘り下げた排水桝部分へ竪パイプをセットして周囲を瓦礫で埋める。

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最下層はボラ土(大粒)、軽石を投入、次にバーミキュライトを投入。

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透水層ができたところで半分のレンガをセット。(この段階では土のみで固定)

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まずは半分側の土壌を作っていく。

最下層は軽石とし、その上部は赤玉土を投入。

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上層に腐葉土、牛糞堆肥、鶏糞堆肥、燻炭などを投入、混合。

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次に残り半分。下地を圧接し、レベルを整え、真砂土で更にレベルを調整。

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レンガを順次配置し、残る部分へも土を投入、混合し、南花壇の完成。

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その後の花壇。

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 2.円花壇作成

 ハーブ園を作りたいという奥様の声に応えて、庭の西側、物置の前に花壇を計画。

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少し難易度を上げて円花壇にトライ。

下の段は平積みとし、上部は竪に積む形とする。

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上部のレンガ積み計画。

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レンガ積み

まずはセンターの基準点をマーク(見づらいが黒いペグをマークに)。

円弧のライン取りをして基礎を圧接。

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圧接するにはタンパーが便利。ブロックなどで圧接しても良いが、タンパーがあると効率が全然違います。DIYで使う位であれば木製の安価なもので十分ですが、モルタルの作業を良くする人にはお勧めです。

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最初にバラスを投入し、レベルを調整しながら圧接していく。

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背面にもバラスを敷き、そこへブロックをモルタルで固定していく。

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1段目レンガの積み上げ。基準センター点から半径のRを確認しながら、レベルを出してモルタルでセットしていく。まずは半分。

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1段目完了。ラフに目地も入れていく。

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2段目積み上げ。

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上段レンガの積み付け開始。レベルと半径を確認しながら順次モルタルで固定。

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レンガの組み立て完了。

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土を投入し、後は目地を入れて完成!

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立派なハーブ園になりました。

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~参考~

作成前に作った手順書。上記の実際とは一部異なりますが参考に。

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水はけの悪い我が家の庭へ本格排水対策したDIY家庭菜園の作成

我が家の家庭菜園Ⅰ期工事~粘土質の庭土との格闘~

狭いながらも我が家を建て、念願の家庭菜園をやろう!と意気込んだけど、新興住宅地の我が家の庭は、表面5㎝位は真砂土だけどその下は粘土質の造成土。雨が降るといつも池になってしまう。

この土じゃおいしい野菜は期待できない。っていうかその前にカチンカチンで根も張れない。

菜園の所だけでも土を入れ替えないと!

まだ何も無い庭ですが、今から菜園を作っていきます。

(今見ると新鮮なほど何も無い・・・)

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菜園計画

 まずは菜園計画図の作成から。

後々のウッドデッキ、花壇の計画もあり、レイアウトを決める。上の写真右上の角には物置を置くので、その横に菜園を作る。

まずは2畝(うね)で計画。(後で3畝に拡張)

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菜園部分は粘土質の土を掘り起こして水はけの良い土に入れ替えるが、水を抜け口を作らないと菜園がただの水溜めになってしまうので、菜園の横に水の抜けを作る。

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菜園造成

さて計画ができたので、後は築造!

スコップとクワでひたすら掘っていく。表層は真砂土なので軽くスコップが入る。ただ地面から4~5㎝の真砂土の下は固く締まった粘土質の造成土。体重をかけないとスコップが入らない。もしくは、クワを振るって硬い土を崩していく。

あ~、きつい。最深部を深さ1000㎜で設計してしまった。深すぎるだろ。表層200㎜で嫌になってきた・・・。

でも、後々のおいしい野菜のためか。頑張ろう!

さて、500㎜は掘ったかな。f:id:reikyonpp:20180917222738j:plain

写真を撮りそこなったが、途中に巨大な石が埋まっていて掘り起こすのに散々苦労した。100㎏弱はあったんじゃないかな。とてもじゃないが持ち上げることができず、ホームセンターに行って工具を見ながら滑車を組もうか何か機械でも用意しないと上げられないんじゃないかと悩んだが、結局コロを入れて少しずつ動かしては下に土を入れて上げていき、深さ800程の所から地上まで転がし上げることができた。後は残土と一緒に業者に処分をお願いしよう。

だいたい全体の形が掘れてきた。ここまで何日掛ったかな。

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写真左上最深部の排水桝部を掘り上げ、畝の間の通路は掘り起こした粘土質の土でもう一度作り上げる。(菜園の土に使う土の袋を型にして畔(あぜ)を作っています)

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長さ1m強のスコップがすっぽり埋まるまで掘り下げました。

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畔の土を盛る前に、手前のうねからも排水されるように50Aの塩ビのパイプで導水管を埋め込みました。パイプの両端は土が入り込んで詰まらないように金網を取り付け。

(二期工事で作り直すことになりますが)

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ちなみに、ここにあった土は隣で山になってる。後で業者に処分してもらった。

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菜園土

 あとは土の投入です。上述の計画図や作成写真は2畝ですが、もう1畝追加で掘り足したため、3畝分を手配。

必要量は、1畝の大きさが幅400㎜、長さ2m、深さ450㎜の3畝で1080㍑。

土の構成は以下で計画。最下部は軽石を敷き、底部には水はけを重視してひゅうが土と赤玉土、上層の畑部は腐葉土と堆肥などを混合する。

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実際の投入は1畝当たり、最下層に軽石を2袋投入し、低層へ花土を10、ひゅうが土の小粒を1、赤玉土の中粒を2、腐葉土1、バーミキュライトを0.3袋ずつ投入して混合、上層にはひゅうが土の細粒を1、赤玉土の小粒を1、腐葉土を1、その他の堆肥類を投入して混合させた。

 

中間状況

 とりあえず完成した菜園。

初植えはキュウリにトマト、トウモロコシなどです。しっかり育ってくれました。

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しかし。

排水にこだわって作ったはずだったのに、大雨が降ると下のように池になってしまった・・・。あ~あ。

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畝の部分を水はけ重視して盛り上げたため相対的に畔が低くなり、更に畔の部分は野菜も植えないため粘土土で作り上げてしまったことで水はけも悪く、水が溜まってしまったようだ。

Ⅱ期工事で灌漑対策と土の総入れ替えを行います。

 

我が家の家庭菜園~Ⅱ期灌漑工事~

先のⅠ期工事で作成した菜園が雨で冠水してしまったため、再度菜園を作り直し。

 排水計画

前回は排水が十分に機能しなかったため、各畝底の水勾配をきつく付け、各畝から菜園隣接の桝部へ通水するように導水管を設け、前回粘土質の土で構築した畔部もちゃんと通水するよう透水土で構成する。

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菜園の再作成

Ⅰ期で投入した土を全て掘り出していく。最下部に埋め込んだ塩ビの通水管が出てきた。

前回は土中から出てきた石状の塊を岩と思い、瓦礫と一緒に最下部へ透水用に入れていたが、この石と間違えるほどのカチカチの塊が実は造成土の塊で、水につけておくとだんだん柔らかくなって粘土状に変わることに気が付いた。だから透水のために通水管の周りに瓦礫のつもりで投入したものが皆雨水で粘土状に変わってしまってしまい、排水を妨げていたようだ。なので今回はこの造成土の塊(石もどき)は全て除去する。

各畝の最下部中央は導水管をセットするために深めの溝を掘っておく。

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そして、今回の排水対策の秘密兵器、導水管を各畝中央部底にセット。

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導水管はホームセンターで偶然見つけたもの。樹脂パイプに小さな穴が無数に空いている管。パイプの中はもちろん空洞のため、パイプのところまで土を通ってきた雨水は小穴からパイプの中に入り、パイプを通って排水桝の方へ流れていく、という考え。便利な物があるものだ。

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竪に2本立っているパイプは前回失敗した畔の部分の通水管。80Aの塩ビのパイプを立て、一番上には土が入らないように適当なスリットの入った蓋状のものと網を組み合わせて作成。

 

菜園構成土の計画と手配

 前回は土の量をラフに計算し過ぎて過不足あったため、今度は少し丁寧に計算。

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 上記必要量算定から、菜園部は1440㍑、畔部が500㍑と出ましたが、微調整して以下のような配分と量で土を手配。

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透水部は514㍑ですが、以下の配分で手配する。

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 土の投入

大量の土がやってきた。下の写真は全体の一部。

嫁からは「土やさんでもやるの?」と言われる・・・

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まずは透水層から投入。

導水管の周囲に水はけの良い材料を積む。

まず瓦礫(これはホントの石)を積み、その上にボラ土(大粒)を投入。

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続いて、軽石、砂を順次投入。GL-400~-450まで上げる。

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そして菜園部の作成へ。下層は水はけの良い、ひゅうが土、ボラ土を投入。

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赤玉土とひゅうが土の小粒を全面に投入したら、畑部分のみへ腐葉土を投入。

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畑部分へ更に堆肥やひゅうが土(細粒)を投入。

畔部もボラ土とひゅうが土、赤玉土を混合して投入・成形していく。

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最後に畑の上層部に肥料や燻炭などを投入。

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上層部を混合し、ようやく完成。

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それから数か月。

大雨が降っても前みたいに菜園が池になることもなくなり、立派に野菜が育つようになりました(撮った角度が悪い・・・)

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